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【集団再生のカギを探る】江戸時代の子育てに学ぶ①~子育ての目的は?~

核家族という枠組み。そして、親の監視圧力が、子どもの意欲・活力を衰弱させている現代。前回までの記事で、その問題事象が浮きぼりとなり、また、それぞれの家族だけの課題ではない、みんなに共通の普遍的な課題であることが明らかとなりました。
よって、「家庭と子育てどうする?」を追求する際のスタンスとして重要なのは、個別性を重視して全体を見失わないこと、個別の現象に囚われ普遍構造を否定しないことです。

例えば、子どもに対する親のつきまとい・強制・支配など、それぞれの家庭で監視圧力の程度の差はあれど、現在の家庭からは生産課題が抜け落ち、消費の場のみで成立していることは、ほとんどの家庭の共通構造です。
また、「ウチの家庭は子どもも元気だし大丈夫」、「明るく・褒める。を重視して子どもに接しているから大丈夫」という個別の問題でもなく、核家族=子育て機能を失っている家庭環境・親による管理・支配という構造そのものが、子どもたちの意欲・活力を衰弱させていることを直視することが重要です。

そのような状況であっても、「家庭と子育て」の場・体制・仕組みを、現代の家族構成や法制度の現実をふまえてどうする?どうしていけば可能性が開かれるか?を追求することが私たちの使命であり、活力を再生する実現基盤を発掘するまで追求を深めていきたいと思っています。

普遍的な構造を扱うため、時代状況に応じて人々の意識がどのように変容してきたのか、家庭環境や子育てに対する親の意識・行動はどのように変化してきたのか。再生のヒントを探るためにも歴史に遡って実現基盤を探っていきましょう。

■「歴史に学ぶシリーズ」!
まずは豊かで活力のある時代を築いてきた「江戸時代」に学んでいきます!

外国人が羨むぐらい幸福感に満ちていた江戸時代の子どもたち。外国人は子供たちの楽園として、日本(の子育て)を見ていました。http://bbs.kyoudoutai.net/blog/2016/07/5055.html [1]
(そんな時代があったのかと、これも驚きですね。)

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(写真はhttp://kosyasin.web.fc2.com/omokage5.html からお借りしました。)

江戸時代の家庭・子育てに学び、現代の課題を解決する可能性を探っていきましょう!!

江戸時代の子育ては、社会に適応できる基礎をつくっていた!?

まず、お母さん方に質問です!
子どもには、将来、どのような人間になってもらいたいですか?

・・・いろいろと答えがあるかと思います。
「とにかく元気で健康に過ごしてくれたらいい」「多くの仲間に恵まれてほしい」「仕事も家庭でも充足できる人間になってほしい」など。
その他にも「安定した職についてほしい」「勉強できる頭の良い子になってほしい」という意見もあるかと思いますが・・・

子育ての「本来の目的」は何でしょうか。
江戸時代の子育て指南書は『養育往来』。ここに多くの学びがあります。そこでは子育ての本質を「社会で生き抜いていく力を身につけること」としています。

「社会で生き抜く力を身につける」とは?

ヒントは江戸時代(この写真は末期~明治初期にかけてですが…)の子供たちにあります。

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桶を作る子たち

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子守をしながら、老人の仕事を学ぶ(写真はhttp://kosyasin.web.fc2.com/omokage5.html からお借りしました。)

次回は、その視点で紹介していきます。お楽しみに♪

前回までの追求はこちら

【データで見る現代の家庭①】結婚しても3組に1組は離婚する時代 [6]
【データで見る現代の家庭②】激増する家庭内問題(DV・児童虐待・自殺やうつ) [7]
監視カメラ、GPS、SNSチェック…こんなにも子供への監視圧力が強まってきている(>_<) [8]
家庭(集団)崩壊の危機⇒既存の家庭像にしがみつくのか?新たな集団の可能性探索に向かうのか? [9]

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