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【知能進化を紐解く】集団→仲間→社会へ対象世界を広げていく成長の4段階

これまで乳児期から幼児期の成長を段階的に深めてきました。
人見知り期、イヤイヤ期、なんで期と幼児はめまぐるしく成長していきます。

愛着の発達の4段階~人見知りとは?人間関係の基盤を作る乳幼時期の4段階(1~3) [1]

脳の発達には順番がある。イヤイヤ期こそが知能進化の最初のターニングポイント!? [2]

子どもの“なんで?”が出てくるもの、自然の原理原則を掴んでいるから [3]

みなさん、「あるある~」という感じではないでしょうか。

でも小学校に上がるくらいの年になると落ち着いてきて、「〇〇期」という変化があまり見られなくなります。

実は6才から12才はこどもの成長の安定期にはいるからなんです。

■こどもの発達の4段階

(画像はコチラ [4]からお借りしました)

6年ごとに変異と安定しながら成長していきます。

①乳児期(変容期)は「生きていくために必要な能力が形成される時期」
もっとも大きく成長と変容する時期です。モンテッソーリ教育では「人生を生きていくために必要な能力の8割がこの幼児期に備わる」とも言われています。

②幼児期(安定期)は心身ともに安定した成長時期
日本ではちょうど小学校の時期と重なります。育ってきた環境を基点に学校や地域など身近な対象を広げていきます。親離れの準備段階でもあり、幼児期に獲得したものを伸ばして幹を太くしていく、心身ともに大きく成長していきます。

③思春期(変容期)は、心身ともに変化する不安定な時期
中高生の時期は、反抗期とも呼ばれ、ホルモン分泌が変化し、心身ともに大きく変化し不安定な時期となります。ホルモンの分泌により、脳内も変化され、新しい者への挑戦や、未知への探求心が強くなっていきます。

④青年期(安定期)は、将来や社会に意識が向く時期
思春期に内面に向かっていたエネルギーがもう一度、外へ向けられ、社会や将来に意識が向くようになります。

 

■集団→仲間→社会へ対象世界を広げていく

と捉えることができるのではないでしょうか。

 

日本でも十二支を一回りと言われてきたように、12年というのが一つの節目になるのは、実感的にもしっくりきます。

①は自集団で本能と共認を基盤に、仲間との関係を作っていく。
②は仲間との関係を基盤に、社会との関係を作っていく。

築いてきた信頼関係や充足体験を基盤に対象世界を広げていくことで、成長していくのです。

つまり、次の段階に行けるかは、その前段をいかに充実して終えてきたかにかかっているということではないでしょうか。

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