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【知能進化を紐解く】イヤイヤ期はブラブラ期♪ ~見える世界が一気に広がる!探索して充たされたい気持ちが高まる!~

こどもたちの成長過程で現れるさまざまな行動や反応と照らしあわせながら「知能進化の本質」を紐解くシリーズです

前回記事で「スキンシップ」リンク [1]や「人見知り」リンク [2]リンク [3]という身近な事例を紹介しましたが、
今回は1~2歳ごろに子どもたちに見られる「イヤイヤ期」について掘り下げていこうと思います。

(写真はリンク [4]リンク [5]よりお借りしました)

こちらが何をしようとしても「イヤ!イヤ!」と言い出すわが子を見て、お母さんたちは「来た来た…ついにうちの子もイヤイヤ期がきたのね~!」と思うはずです。

ですが、イヤイヤ期の子どもたちの行動や反応は、人類の「知能進化」=この社会で生き抜くために必要な力を獲得していく重要な1ステップなのです。
そう分かっていたとしても、やっぱり「ずっとイヤイヤ!どうしたいっていうの~泣」となることもあると思います。

さて、今回記事では、「それを知ってしまえば、どんなイヤイヤ反応にも大きな器でわが子の成長を温かく見守れるようになる」秘訣♪を紹介します。

まず、この「イヤイヤ期」、大人がつけた名前なんですね。

子供が「イヤ!イヤ!」という事を聞いてくれなくなる時期、自分でやろうとして出来ないとめちゃくちゃ泣いたり、大人が入ろうとすると更に頭ごなしに「イヤイヤ!」と取り合ってくれない…等々の事象が思い出されますが、それはあくまでも大人目線。

では、この時こどもたちはどんな気持ちなのでしょうか。。。?

リンク [6]よりお借りしました)

○ こどもたちにとっては小さな楽しみを繋げる「ブラブラ期」!

2歳前後の子どもは、小さな楽しみをつなぎ合わせながら探索しています。例えば、道端に咲いたタンポポを見つけて10分でも20分でも眺めたりします。大
人のように頭で考えてから行動するのではありません。大人が忘れてしまった、とても子どもらしい生き方なんです。
だから私は、イヤイヤ期はブラブラ期でもあると言いたいのです。
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2021/847.html [7]より引用)

気になるものは気が済むまでじーっと見ていたい。触ってみたい、手に入れてみたい。同じようにやってみたい。

これまでお母さんと密着して充たされていた世界をさらに一層に広げる(=外に向いて)、もっと楽しみたい、充たしたい!そんな気持ち=欠乏が高まっている状態なんです。
(「イヤ!イヤ!」という否定的なイメージとは全く逆ですね!驚きです。)

そんな気持ちが高まった状態で、大人の都合で「それはまた見れるから早くいこう!」と引っ張ろうとするから、子どもたちはその欠乏が充たされないことに泣いて嫌がる。それが「イヤイヤ」の反応になるだけなんですね。

リンク [8]よりお借りしました)

そうは言っても、約束の時間に遅れられない大人の状況があるのも現実です。
そんな時は、欠乏でいっぱいだったのに実現できず揺れる子供の心を、もうちょっと見たかったね~、こうしたかったんだね~と一緒に受け止めてあげてください。「イヤイヤ」は出てきますが、こどもたちはそういった周りの人達とのやりとりの中で、現実世界の生き方を学んでいきます

イヤイヤ期(ブラブラ期)が子どもたちにとっては世界を一気に広げ充たされたい欠乏が高まる時期なんだと分かれば、わが子のイヤイヤ!も単なるわがままではなく「もっと充たされたかったのに~という素直な反応」だったというのが良く見えてきますね♪

さて次はこの「イヤイヤ=ブラブラ期」が生物進化上どんな力を獲得していく過程なのか、もう一段掘り下げて見ていきます。

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