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『安心基盤をつくっていくには?』:医療制度はどうなる!?-8~金貸しが支配する医療制度の実態~

 %E9%87%8E%E7%94%B0%E7%B7%8F%E7%90%86TPP.jpgTPP(環太平洋戦略的連携協定)参加によって、「最悪の場合、日本の公的医療保険制度が参入障壁であるとして訴えられ、健康保険法の改正を求められることになりかねない」(リンク [1])という状況を受けて、

これまで「医療制度」について調べてきました。
-3~データから見る世界の医療制度・前編(医療) [2]
-4~データから見る世界の医療制度・後編(薬剤費) [3]
-5~アメリカ医療事情・前編(医療保険制度) [4]
-6~アメリカ医療事情・中編(医療費) [5] 
-7~アメリカ医療事情・後編(市場化の起源) [6]

これらのことから分かることを一旦、まとめてみます。

医療制度は金貸し達によって作られた利益誘導制度!?
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アメリカの医療制度を見れば歴然です。
1900年代初頭、アメリカの医師会を作ったのがロックフェラー財団で、その目的は、製薬会社の薬剤を使用するような仕組みを作り上げることでした。因みに、現在流通している大半の薬は石油由来で、石油で財をなしたロックフェラーが製薬会社も傘下に納め、その消費拡大を狙ったものなのです。

現「デービット(ダビデ)・ロックフェラー」氏の曾祖父さん?は「ニセ?癌薬売り」で儲かった人ですから、やはり「薬(不健康)は金になる」のをよく分かっていたようです。(リンク [7]

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第二次大戦以降、アメリカでは訴訟社会が成熟するにつれて、保険会社が台頭してきます。特に、医療と訴訟は「相性」が良く、そこに保険会社が参入→医師と患者をコントロールしていくようになります。患者は、保険の契約内容によって治療方法の限度が決められ、その枠外になると法外な金額を請求されます。医師は保険会社の判断に応じて、治療方法を決めていかざるを得ない状況に陥っています。つまり、お金がなければ、満足な治療が受けられないという状況を招いているのです。

実は、その保険会社も、ロックフェラー系列の企業(ex.AIG保険等)で、民間の保険会社、製薬会社が医療制度をコントロールしているという、アメリカ特有の制度により、本来、人間的な相互行為を、私権的な利害関係に貶めている。という状況です。

福祉制度に根差したヨーロッパと利益偏重のアメリカ
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元々、医療(制度)の成り立ちは、ヨーロッパで、キリスト教会での慈善活動に端を発しています。当時の医師は、誰でも名乗ればできたようで、13世紀頃大学ができた辺りから、権威化されていったようです。
キリスト教の精神に根差しているので、イギリスの「ゆりかごから墓場まで」に代表される、「福祉制度」の延長線上に公的な医療制度があり、それが今日まで続いています。

日本もこのヨーロッパ型の医療制度を踏襲し国民皆保険へ向かったのは、本源的な意識の日本人には、人間性を無視したアメリカ型は相容れないものだったからだと思われます。

但し、ヨーロッパにおいても、大学主導の医者の権威化が進み、対処療法(アロパシー)の方向に舵を切り、当時ヨーロッパで勢力を持っていたロスチャイルド傘下の製薬会社や保険会社が台頭してきました。

ヨーロッパがアメリカのように露骨に民間保険主導に移行しなかったのは、ヨーロッパに根差し、地域調和を計りながら、人々に受け入れられる政策によって支配してきたロスチャイルドの意思があったためと思われます。
実は、福祉制度も「国家が金を使うシステム」の一貫として、ロスチャイルドが誘導した制度でした。

一方、アメリカは、元々、侵略のために巨大大陸に移住した民族が主で、力ずくで弱いものから略奪・搾取していった攻撃性の高い民俗であったということ。
広い大陸で、ヨーロッパのような国々が密集した地域ではなかったため、「地域調和」という意識に向かわないという地域的な特殊性があったこと。これらの条件により、自我・私権意識や個人主義思想が根強く、「福祉制度」とは相容れない意識が出来上がっていたためと思われます。

これは、戦後の戦争のほとんどにアメリカが関与しているという事や、そのやり方が唯我独尊→強引であること、そのやり口が現代の経済活動などにも見て取れることなどからも明らかだと思われます。
(参考:EU統合を進める欧州勢と追い詰められたロックフェラー [8]
(参考:『病気の誕生』―近代医療の起源―:児玉義仁)

次回は、「(仮称)病気は作られる→マッチポンプの医療制度」です。

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