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先人の“心”に学ぶ ~時を経ても読み継がれる先人の言葉から、人生の摂理をつかむ~

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人が花開くときはいつなのでしょうか。

その花は、一時の花なのか。ただ珍しい花なのか。真(まこと)の花なのか。

それも一時の花が悪いわけではない。花の後には、壁も挫折も待っている。人生には波があって、そこで何を学ぶのかで、次の花が変わってくる。

これを学ばせてくれたのが、前回もご紹介 [2]した世阿弥の『風姿花伝』の年来稽古条々。この風姿花伝は、1400年ごろに描かれたもので、600年も前のもの。しかし、こうした先人の心のあり様や本質の捉え方は、現代以上に本質を得ているとも感じます。子育てにも人材育成にも通じます。

人からものを教わる場合、何よりもまず模倣、師の真似をすることから学びは始まります。「学ぶ」の語源は、「真似ぶ」。「習う」は、もと「倣う」と書きました。

これまでは、生物進化を振り返り、生命の営み=「自然の摂理」に学んできました。

今回からは、「先人の心に学ぶ」をテーマに、
時を経ても読み継がれる先人の伝書から「人生の摂理」とその心を学んでいきたいと思います。

例えば、2500年前に記され、人間に対する深い洞察によって裏打ちされた『孫子の兵法』は、現代の人間関係や人材育成、経営戦略に応用可能な「深み」があります。

1640年頃に描かれた宮本武蔵の『五輪書』は、生涯にわたって剣術を磨き上げ、己れの生き方を見つめ、探求し続けた、武士の道。人の生きる道が示されています。

武道や茶道、はたまた万葉集など、色んなものを学びの種にしていきたいと思います。
(他にも面白い書物があれば、ぜひお教えください!)

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