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これからの集団のあり方は?~外圧でつながっているから連携できる 世代交代先輩側の本音~

集団が長く続くほど、出てくる世代交代。
その世代交代も
>序列的な世代交代ではなく、集団を発展させるための一体的な「変異」 [1]
と捉えられると、集団は強くなっていきます。

今日は「●●さんの存在があるから闘っていける」とお互いに想いあっている30代Oさんと50代Tさんのお話。
今では、ぐんぐん先頭を引っ張る若手ののOさんと、技術力でサポートしながら一緒に前進するTさんという関係ですが・・・1年かけてこの関係ができました。

というのも、実はこの2人。3年ぐらい前まで同じチームの同僚。それが他の部署での仕事を経験して、30代のOさんが、3チームをまとめる統合役として戻ってきたという状況。

■かつての年下の同僚がチームを引っ張る側として戻ってきた!その時50代のTさんの気持ちは?
「自分が苦手としていたところも、Oがぐんぐんやっていってくれるから、それを一緒にやっていく。チームとして動いていくから、Oの動きも思考も自分の一部。そこは意識して動いているよ。」
と応えてくれました。
頭ではそれはわかるけど、実際その評価を受け入れるのはしんどいところもあったと思う。今まさにそこで苦しんでいる人の突破口を探っていきたい。

という話をすると、こんな本音を話してくれました。

■人事通知を見たTさんの本音
「人事通知を見た時、最初は“あぁ、自分では答えきれなかったなぁ。という評価を感じた。”
不安、申し訳なさ、不甲斐なさ。いろんな気持ちが湧き起こったし、ぐらぐらしていたけど、自分の殻に閉じこもらなかったのは、周りの期待を感じたから。
お客さん、仲間たち・・・周りはいつでも期待してくれている。そんな外圧を感じるからこそ外を見続けられた。

集団を引っ張っていくっていう課題は、歳をとったからだけでなく、若い頃から自分が苦手だった課題。そこは突破しきれなかった壁だけど、そこをやってくれる人が出てきたのは部署にとっては大きなこと。Oが前進させようとぐっと引っ張ると仕事の技術面など穴が出てくる。だから自分はその穴を埋める。そうするともっとOは前進してくれる。

若手たちも自分にその技術領域の相談をしてくれるからそこに応えようと動いてきたのもあるかな。やっぱりお客さんもさ・・・」と“外圧=期待”の話をいっぱいしてくれるTさん。

期待がありつつも、自分の評価や役割に固執して自閉してしまう人もいるけれど、その違いは何なのか?を聞いてみると、

「自閉しそうになることも何度もある。けど、統括役や部門長もいつでも外圧に立ち向かっている。Oもそこにまっすぐ向かっている。それにさ、今までいろんな壁にいっぱいぶつかってきて、そのたびにみんなに導いてもらって、いっぱい学んできたことがたくさんあるんだよ。それを後輩たちにも伝えていけるし。やってきた中で磨いてきた、みんなの役に当ててるところもいっぱいあるから。そこは活かしていきたいと思っている。」

「Oもね、自分(Tさん)に対していろいろ思うところもあったと思うけど、あれが出来てない。これが出来てないっていうんじゃなくて、ただただ外圧に立ち向かっていくんだよ。そこを共有するから、自ずと自分の役割が見えてきた。そんな風にしてくれたOはやっぱりすごいし、感謝しかないよね。俺ももっと先端課題を担ってやっていきたいんだよね!」

OさんとTさんがうまくいっているのは、お互いの関係が「外圧に貫かれているから」
互いに外圧に立ち向かうことが同じ方向を向くことになり、
相手の動きを見ながら、柔軟に連携出来ることにもつながるのです。

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ここまでいろんな集団のあり方を見てきました。
職場での男同士の関係は?女同士は?男女の関係は?家庭での夫婦のあり方は?

どの関係であっても、指導するとか、出来てないところを指摘するとか、一方方向ではなく、“高めあっていけるのか”がポイント。そして高めあうの羅針盤になるのが、”外圧”です。

“仲間が”“相手が”いてくれるから外圧に立ち向かえる、そんな“感謝の心を育むこと”が誰とでも関係を高めあっていくける秘訣です☆

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