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男女が一緒にいる意味は?~集団にかかる外圧を「完全に同一視できる」ことによって、男女の充足感はより深まる~

前回の記事では、人類の歴史を遡り、「女たち」「男たち」が集団の中で一体となり、連携して活力を生み出してきたことを見てきました。縄文時代、武士の時代、そして、日本の神話にみる男女の関係は、互いの性に感謝し、充たし合い、男女が一緒にいることで波動のようなエネルギーが交わされていたこと。神秘的で、羨ましくも思えてきます。

→男女が一緒にいる意味は?~「女たち」の充足基盤が、「男たち」が集団を守り広げる活力に火をつけてきた~ [1]

現代では、互いの性を通じた充足のエネルギーを実感するほど、恵まれた人はほとんどいないのでしょう。男と女が、相互に活力を高め合う関係は、一体どこへいってしまったのでしょうか・・・。泣

歴史に学んできた男女の関係と何が違うのか。現代に生きる私たちは、互いの性に何をはたらきかけることができるのか。現代にも通じる追求ポイントがたくさんあります。

では、今回も「生物史」に遡って、その導きの糸を探っていきましょう♪

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男女の連携によって活力を高める

男(オス)と女(メス)が互いへの一体充足を深めることで、生きる活力を高めていった事例は、オランウータンの時代にまで遡ります。>【実現塾】12/11「サル社会の構造③」~(2)もっともっとと「快」を求めて集団の結束が強まってゆく [3]

オランウータンは、生存戦略のためにメスを集団から放逐します。身体も小さくひ弱なメスは、性闘争を繰り広げるオスと同様、樹上で縄張りをめぐり、同類と争う熾烈な外圧に晒されます。これまでボスの縄張りで守られていたメスは、初めて生存圧力を肉体的にも感じる状況に立たされ、エサも取れない飢餓状態に陥ります。

ここで、オスが晒されていた外圧状況を「完全に同一視できる」ようになり、メス自身ではどうにもならない状況に対して、オスの縄張りに守られる安心感、尊さを感じるに至ったのではないでしょうか。

互いの状況を完全に同一視できる過程を経て、「オスメスの一体充足がより深まり」、オランウータンの場合は更に、密着から性へと収束し、厳しい状況下においても「相互のエネルギー」を生み出し、生きる活路を見出していったのです。

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オランウータンの密着

 

では、現代において、闘争(生産)の中心である男のやる気・活力を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。オラウータンの時代から人類の系統に繋がる外圧の同一視を、日常の仕事場面において発揮した一例を紹介します。

上司のYさん(男性)と共に課題を進める若手のKさん(女性)。Yさんが困難な課題に立ち向かう中、その心情を深く察したKさんは、「私もその課題に対して、動きたいことがあります」、「私もここは諦めないで、進めていきたいです」。とYさんに進言。Yさんと同じような仕事の成果は上げられないし、女であるからこそ仕事のアプローチも違う。

それでも、Yさんにとっては、「同じ気持ちで居てくれる・動いてくれること」が嬉しい。2人のリズム、波動が重なり合い、心からの信頼感があって、お互いの活力が増幅していきました。

男にかかる外圧に対する同一視の深さによって、男は、「分かってくれるな」「それだけで嬉しい」「大変な状況だけど、一緒に乗り越えていこう」と、より深く、通じ合うことができたのです。

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男の人に降りそそぐ外圧。それは女では耐えきれない。それでも、その外圧を男と同じように掴めば掴むほど、同一視が深まり、相手のやる気にも繋がります。これからの時代は、創造性が求められる課題ばかり。男、女の役割、相乗効果、充足のエネルギーを高めていくためにも、まずは外圧を同じように捉えようとすること。ここから始めてみませんか。

さて、次回は、男女の相乗エネルギーを、さらに高めていくための在り方を追求していきたいと思います。お楽しみに。

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