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こんなにすごい!自然治癒力☆+゜~人と人との繋がりが生む共認治癒力~

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これまでの投稿
感謝の心がもたらす治癒の力 [1]
呼吸を整えて心と体を整える [2]
カギとなるのは自律神経のバランス [3]
食を減らすと病気が消える!? [4]
から、心と身体は、相互に関係し合っているということが解かります。心が病んでいると身体を痛めつけ、逆に、体調が悪いと心も滅入ります。

健康の原因面では、「社会的状態>精神的状態>身体的状態」という順番となる (リンク [3])ことからすると、自然治癒力を高めるためには、社会的状態を健全なものにしていくことが必要であることが分ります。いくら身体を整えても、人間関係のストレスは、一時的には忘れられることはあっても、根本は解消されず、その影響がまた、身体を痛めつけるという構造は変わらないということです。

これは、サル・人類は、集団動物(一般には社会的な動物)で、集団内での役割とその評価によって精神的な安定が確保されるからです。

人と人との繋がりによって、病気を克服した事例を紹介します

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実は妻が脳梗塞になってから10日間までは殆ど回復しませんでした。
実際妻に聞いても、「脳梗塞になってから1週間くらいまでは現実を受け入れることができなかった。ついこの前まで普通だったのに、なんでこんな事になるの。なんで私だけこんな目にあうの。となかなか今の自分を受け入れることができなかった。だからそんな気持ちの時はいくらリハビリしても、いくら周りが励ましてくれても、全然心にははいってこなかった。」という気持ちだったようです。

そしてなかなか回復していかないが故に、周囲の人間はますます不安になり、そんな状態の中で私自身も不安に押しつぶされそうになる一方で、“夫だから気丈にせねば、妻を助けなくては”とその不安を押さえつけていました。

しかし10日位たった頃、その不安も私自身押さえつけられなくなってしまい、妻の前で大泣きしてしまいました。不安な気持ち、寂しい気持ち、つらい気持ち、全部妻の前で出してしまいました。そんな私を見て妻も大泣きしました。妻も今まで抱え込んでいた気持ちを全部私の前でだしました。

その瞬間から妻の気持ちが変わったようです。この病気を治そう、リハビリ次第では治るかもしれない、周りの励ましにも応えたい、という適応の力が生まれてきました。そして実際目に見える形で体が動くようになり、言葉がしゃべれるようになりました。

>この様に、不全感を揚棄する為に、相手の課題=期待を自己のそれと重ね合わせ同一視することによって充足を得る回路こそ、(未解明だが、おそらくは快感物質βエンドルフィンを情報伝達物質とする)共感回路の原点である。(リンク [5]

近代医学では解明できない現象というのは多々存在する。妻の経験もその一つだと思いますが、その未解明の大部分が、実現論のなかにたくさんあるように思う。人間とはやはり共認動物なのだと、この投稿を書きながらつくづく思うし、私たちの共認機能に感謝の気持ちで一杯です。共認治癒力② [6]

昔から「手当て」といって、実際に患部をさすったり、温めてもらったりすると症状も和らぐことや、子供の頃などは、怪我や病気のときに、お母さんに抱っこしてもらったり、なでてもらったりすると、不思議と傷みが和らぐ・・等、多かれ少なかれ誰しも経験あると思います。

これは、人間特有の相手の課題=期待を自己のそれと重ね合わせ同一視することによって充足を得る共感回路のなせる業で、心の安定の根源にあるものだと思われます。

心の安定・不安定が身体に与える影響については、自律神経の交感神経と副交感神経とのバランスが関係しています。(リンク [3])その直接的影響については、初めに、胃や腸などの消化器官系にでやすくなっています。

その連関を解明するヒントとなる記事をご紹介します。

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最近の研究で、食道から胃、腸まで1本で繋がった消化管が、脳とは独立した独自の腸神経系を有し、それを研究者らは「腸の脳」と呼んでいるとのことです。

その「腸の脳」が、すい臓や胆のうなどの各臓器をコントロールし、またこの腸神経系を含む消化管で分泌されるホルモンと神経伝達物質は、肺や心臓の重要な臓器とも相互作用しているとのことです。

そしてこの脳から独立して独自の神経系を持つ「腸の脳」(腸神経系)は、脳から受け取るよりもはるかに多い情報を脳に送っているというので、逆説的になりますが、胃や腸、ならびに腸内細菌などの不調が、うつ病や不安神経症などの精神疾患の原因になる可能性が証明され始めてきたとのことです。

大変面白いですね。これとちょっと似ていますが、食養や自然療法の世界では昔から、“人体はちくわのようなもの”と称しています。それは、口から食道や胃、腸から肛門をちくわ状に見立てているんですが、ちくわと同様に人体も中が空洞で、内側の皮膚(腸内)と外側の皮膚はまさに一つに繋がっていて、ひと繋がりだということを説明しているんですね。

私も先日の2件のブログで、腸ならびに腸内細菌の健康や不調と、皮膚の健康や不調との関係をお伝えしたばかりですが、この10数年間、究極の健康・美容法として一貫してお話してきていることは、腸⇔皮膚はひと繋がりであり、腸内細菌と皮膚常在菌を育成する「育菌」以外には真の健康・美容法はないことをお伝えしています。

さらに加えて言いますと、腸⇔皮膚⇔脳もひと繋がりであり、従って今日ご紹介する記事のように精神疾患を始め、学習、記憶、パーキンソン病など様々な病に腸神経系=「腸の脳」が関係している可能性が推察されます。もちろん、腸内細胞や腸神経細胞、消化管の細胞数よりもはるかに多い腸内細菌なども同様に深く関係している可能性が考えられます。
胃腸から脳へ伝わる情報の方がはるかに多い [7]

原生動物などの微生物は、小腸のような消化器管だけのもだったのが、進化の過程で、他の臓器ができていったという状況を考えても、「腸が独立した神経系をもつ」というのは、なるほど!と思うと同時に、「人間の原点は小腸にある」とも言えます。

そして、この系統の臓器は直接外界と繋がるという意味でも、その防御システムが確立していると思われ、食べ物の毒素による嘔吐や下痢反応は顕著ですが、病気に掛かった時の食欲不振や吐き気などの異常を知らせる反応、そして、人間関係等によるストレスなどの不全状況にもゆっくりと反応(胃潰瘍・自家中毒等)するようにできていると思われます。

自然治癒力を獲得するには、根本である「社会的状況」つまり、人間関係を充足関係とすること、そしてその前提となる集団という場を人間本来の役割と評価を共認できる場とすることで、可能となるであろうと思われますが、この具体的な方法等については、もう少し「心と身体の繋がり・関係」を明らかにしてからにしたいと思います。

心を安定化する必要条件となる身体のあり様については、この間いろいろ取り上げている事例:「呼吸」や「小食」があり、まだまだ、今後も紹介していきたいと思いますが、これまで分ってきたことは、外界と繋がる部分の各機関に必要以上に負荷を与えないことではないかと思います。
これについても、今後事例を扱いながら解明していきたいと思います。

今後共、よろしくお願いいたします

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