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【知能進化を紐解く】愛着の発達の4段階~お母さんの愛情が赤ちゃんの充足の為の脳回路を形成していく

前回は乳幼児期の「人見知り」を転換点として子供たちが外の世界に行く準備に入っていることについてお話ししました。

今回は乳幼児期の2~3歳の間の、身近な相手から、徐々に自分の意識してこなかった「外の世界」へ認識を広げていく段階について話しします。

●外の世界へ飛び出した子供たちは生まれた時から愛情を一心に伝えてくれた身近な存在(以降はイメージしやすい「お母さん」とします。)を安心基盤として、自分の感情や行動をコントロールし、あらゆる対象と関係性を作っていきます。

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私にも姪っ子がいるのですが、3歳を迎えたあたりから自由に外に出て泥んこで遊んでくることが増えてきました。

服を汚して帰ってくるとお母さんから「また汚したのー?」と怒られるのですが、また次の日も泥んこになって同じように怒られるのをよく見ます。

怒られても「今日は何をしてきたの?」と聞くと怒られたのはうそのように楽しそうに「今日はね!!…」と毎日新しい発見や挑戦を楽しそうに話してくれるのは聞いていて毎日ほんとに楽しんでいるのを感じてしまいます。

 

怒られてもまた汚れるぐらい楽しんでくるのは、お母さんとの間に作られている愛情=脳回路を感じているから。怒られても二人の間の絆の繋がりが続くことに安心しているからこそ、そのつながりを基盤にして新しいことへの挑戦や、人間関係を作っていくことができるのです。

 

生まれた時から愛情をこめて育ててくれたお母さんとのスキンシップで感じた皮膚感覚の充足感を脳が回路として形作っていきます。外の世界に出てからもお母さんと形成した回路を使い、相手の振る舞いや反応をよく見て、どう相手と充足関係を作っていけばいいのかを考えていくことが人間関係を次のステップに進めていきます。

 

お母さんたちが愛情をこめ育ててくれば子供たちはその愛情によって生まれた脳回路をもとに育っていきます。子供たちの成長を信じ、たくさん愛情をこめて、本当に不安になっている時には安心させてあげて、見守っていけば子供達は自然と育っていくのだと思います。

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次回は人間関係の中で相手を「認識」する事が人間関係の形成に具体的にどうかかわっていくかお話したいと思います。

 

 

 

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