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【肌感覚に学ぶシリーズ】~「固有受容覚」と「前庭覚」の成長と子供たちの活動との関係性とは?~

これまで「固有受容覚」と「前庭覚」について、子供達を見ていて感じる感覚とのつながりや、実体験の中で自然の中で遊ぶことや農作業を通して様々な感覚が子供時代に磨かれていくことを紹介してきました。

今回は、子供の教育と深い関係のある「固有受容覚」と「前庭覚」について詳しく紹介していこうと思います!

私たちは「味覚・嗅覚・聴覚・視覚・触覚」の5感と呼ばれる、わかりやすい感覚の他に

「固有受容覚、前庭覚、触覚(原始系)」といった見るだけでは気づきにくい「基礎感覚」をもっています。

感覚はみんな同じものを持っているわけではありません。一人ひとりそれぞれ異なる感覚を持っていて、複数の感覚を脳の中で分類し、整理する「感覚統合」を行っています。

ただし感覚統合は初めから完璧なものというわけではありません。

遊びや、生活の中で身体を使うことでそれぞれの感覚が成長していくのですが、実はこの感覚統合が促されるのが子供時代なのです。

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ではこの感覚統合がうまくできていないと子供の成長にどのように影響が出てくるのでしょうか。

この「固有受容覚」「前庭覚」「触覚」を含めた「基礎感覚」が子供たちの身体機能の成長において実際にどう影響を与えるのかを紹介していこうと思います。

 

〇触覚を感じるのが苦手

・たたく、噛むなどの自傷行為

・触れたものをすぐ口にする

・他人に近づきすぎる

・触られるのを極端に嫌がる

・帽子、靴下等の着用を嫌がる

 

〇前庭覚につまづいている

・姿勢が悪い、落ち着きがない

・文字が書けない、板書が苦手

・乗り物酔いをしやすい

・高い所や不安定な所を怖がる

・文字の読み飛ばしが多い

 

〇固有受容覚につまづいている

・姿勢が悪い、動きがぎこちない

・ぶつかりやすく転びやすい

・力加減が調節できず動作が乱暴

・動きを模倣することが苦手

・手先が不器用

・文字がうまく書けない

 

大人でも心当たりがある内容も多いのではないでしょうか?

 

自分も小さい頃は「姿勢をよくしろ」とよく注意を受けていました。その瞬間だけ姿勢をよくすることはできても、その後も姿勢を維持するのは難しいもので、維持するための基礎となる「前庭覚」を磨いていれば姿勢も早くよくなったのかもしれません。

「固有受容角、前庭覚、触覚(原始系)」につまづいているかどうかの判断は難しいですが、

身体機能と基礎感覚が影響している事を知っていることで子育ての方法は変わってきそうですね。

 

次回は、実際に親として子供たちにどう接していくのがいいのか?について扱っていきたいと思います!

 

 

参考URL

・クムレ:感覚統合ってなんだろう?https://cumre.or.jp/%E6%84%9F%E8%A6%9A%E7%B5%B1%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%EF%BC%9F/ [3]

・「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめhttps://h-navi.jp/column/article/35025964 [4]

・地域支援部だより: [2]https://inazawa-sh.aichi-c.ed.jp/02PDF%EF%BD%A5Image/h30%20pdf/s_tayori_1.pdf

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