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これからの集団のあり方は? ~「もっと充足したい」気持ちが集団の外へ拡がり、集団を越えた関係を創っていく!~

これまで親と子、男同士、女同士とさまざまな形態の集団を見てきました。

今回は、現代社会における家庭について、新しい集団のありかたを考えていきましょう!

前回の記事(これからの集団のあり方は?~集団もまわりに開き、波長を重ね合う方がうまくいく~ [1])でもありましたが、集団は内輪に閉じれば閉じるほど、上手くいかなくなっていきます。

これまでも様々な集団の形態を見てきましたが、どの時代においても一貫しているのはその時代の外圧状況(同類闘争、異種間闘争、飢え、自然外圧)に適応した集団を形成して、安心基盤となっていきました。私たちも今の社会状況を見つめなおし、新しい集団の在り方を創っていく必要があります。

「令和2年版男女共同参画白書」で最近の家庭の状況が公表されましたが(リンク [2] から引用させていただいています)、特徴として、

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・調査を開始した40年前に比べて、共働きと専業主婦の家庭の数が逆転している。

・共働きの夫婦は増加しており、働く時間は夫の方が圧倒的に長く、夫婦での家事時間は、女性は男性の2倍以上。育児の分担は、妻7割、夫3割。

・ひとり親と子供の世帯の割合が上昇(「女親と子供」7.6%、「男親と子供」1.3%)、「3世代等」の世帯(8.6%)を上回る。

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また、私の同世代(20代後半から30代前半)の比較的若い夫婦に多いのが、仕事時間や家庭の役割分担について、相手に理解されずに不満を言い合ったり、会社の人間関係や子育てに対する不安を誰にも相談できず、それが仕事にも影響が出てきてしまうことです。

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これまではどうしても企業と家庭を別の集団として切り離して考えてしまい、子育てに関して会社の人に相談しにくさを感じる人も多いと思います。それでも、仕事と家庭を『両立』しようと頑張って、身近に相談できる人もいないので自分一人で不安になって苦しくなっていきます。

今回、そんなとき周りの同じような家庭を持っている先輩たちはどうしているか、話を聞いてみました。すると、先輩たちが実践していたのは以下のようなものです。

・お互いの仕事や人間関係の話を家でも話すことで、相手の仕事に対する見方も変わり、もっと応援したくなった。

・自分と同じ環境(夫が同じ会社など)で働いている妻同士で情報交換すると安心できる。

・あまり内容を知らなくても、第三者視点からの意見を聞くと、新しい気づきになる。

・仕事での愚痴ではなく、もっと良くしたいからどう思う?と相談すると、相手が前のめりになって一緒に考えてくれる。

など、初めから上手くいかなくてもまずは日々の会話から相手のことを知ることで、お互いに支え合える関係をつくっていくことが心の安心にもつながっていきます。

 

男女が一緒にいる意味は?~集団にかかる外圧を「完全に同一視できる」ことによって、男女の充足感はより深まる~ [4]

の記事にもありますが、男の人に降りそそぐ外圧を、女の人が同じように掴めば掴むほど、同一視が深まり、相手のやる気にも繋がり男、女の役割、相乗効果、充足のエネルギーを高めていきます。

仕事と家庭のどちらも両立しなければ、と一人で閉じこもって頑張るのではなく、どちらかがうまくいかない時に信頼できる別の集団があることが、心の安心にもなります。それが、現代の新しい集団のカタチではないでしょうか!そう考えると、集団をつくっている周りへの感謝感が高まっていきますね!

 

次回は、上司と部下のような、世代が違う人たちの関係が創り出す新しい集団のありかたを考えていきます!

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