- 感謝の心を育むには - http://web.kansya.jp.net/blog -

これからの集団のあり方は?~本音は、相手と一体化したい。その想いの強さが行動に現れる~

前回は、女と男、女同士における「本音」の在り様を見てきました。

「私はきっと相手から嫌われている」、「とにかく頑張らなくちゃ」と、気をはりつめて、相手への想いが薄れてくると、いつの間にか感謝や尊敬、膨らむ気持ちを封じ込めてしまう。それでは、人間関係を通じた波動(波長)の重ね合わせ、そこからの安心感や活力は生まれてきません。

これからの集団のありかたは?~心で感じた良いも悪いもすべては「本音」。本音で向き合うともっと開かれる~ [1]

これからの集団のあり方 ~脱お局!生物史に学ぶ年を重ねた女の役割 [2]

相手に対する不安や慎重さと同じくらい、相手への感謝や期待を持っているのが人類。生物史を通じて、その機能を磨いてきました。私たちのブログメンバーも、「本音はみんな一緒。相手とのやりとりを通じて、充たされた気持ちになる」ことが、日々深まっています。

 

さて、今回は、「会社の先輩と後輩」の関係についてです。

[3]

登場人物は、先輩A君とその3つ下の後輩M君。どちらとも私(この記事の作成者)の後輩たちです。

先輩A君は、後輩のM君と一緒にプロジェクトに取り組んでいます。期待される役割もどんどん上昇中。お客さんの前にも立ちはじめ、課題の量も増えてきました。溢れる課題をどうするか悪戦苦闘の毎日です。「後輩のM君も忙しそうだし、仕事を彼にふっていくのは控えた方がいいかな。」と、後輩との仕事の進め方に、もんもんとした日々が続いていました

先輩A君が遠慮がちな姿勢なものだから、後輩M君も「自分にできれば」、「時間が確保できれば」取り組む、という意識に陥ってしまいました。先輩A君に対して、「何かやりましょうか!?」「次はどうしましょうか!?」と、表情は明るいけど、自分の枠だけでやろうとするぶら下がり状態。(なんか違う~と先輩A君。)

M君の「先輩を」楽にさせようと課題を担うにも、「お客さんの期待」と離れた思考では、全く成果が上がらないのも当然。それを受けて、先輩A君は、「オレの指導が悪い」と益々落ち込むばかり。(そうではないだろ~)

 

そんな中、先輩A君は、お客さんの前でプレゼンする機会がありました。結果、ほとんど失敗。泣。
失敗したけれど、実りもありました。A君の興味関心が、自分の評価から相手の気持ちに移っていったのです。

「あれ、お客さんとすり合わない。それが気持ち悪いぞ。もっと応えたいぞ。」という変化です。プレゼン後、プロジェクト統括者との振り返りを通じて、「そうか。成果は、相手との追求の過程を経て、どんどん良くなっていくんだ!相手の気持ちに近づくほどに心地いいんだ。」ということに気づき、同時に、後輩M君とも過程を大事にしようと意識しはじめました。

そこからは、後輩M君に対しても、課題の背景を共有し、お客さんの期待の実現に向けた意識のすり合わせを大事にしました。自らの想いも溢れてきて、後輩に対して変な遠慮もなくなり、指導にも気迫が出てきました。「その思考方法では、成果は出ない。もっと、〇〇の手順で組み立てろ。」、「その課題に取り組む意味をもっと考えろ。」と寄り添いながらも、もっと一緒にやろう!と力強い言葉で引っ張っています

そう、それこそが先輩A君の本音。もっとお客さんの立場にたって「応えたい」。それを成し遂げようとすると後輩M君とも、もっと思考を「一体にしたい」。

 

お客さんであれ、後輩であれ、相手と同じ気持ち・意識になりたい。というのが人類にとっての本音。全てが人間関係の深い充足に向けた追求と実践なのです。A君のように、本音が行動に現れる。

上司だろうと、部下だろうと、もっとお互いに一体化したいだけ。その関係をいたるところでつくり合って、広げていく。集団づくりの基盤は、その1つ1つの関係づくりにあると、改めて感じます。

 

さて、次回は、いよいよ家庭・夫婦の関係に迫っていきます!お楽しみに~♪

[4] [5] [6]