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過干渉の原因、逆転した母子一体感とは?

 

なぜ過干渉になってしまうのでしょう?

 

https://hikikomorikaihou.com/blog/2013/05/29/boshiittaikan1/ [1]

より引用します。

 

 

今回は親御さんがつい陥ってしまいがちになる「過干渉」になる心理状況や過干渉、過保護、先回りをやめる方法についてお話しさせていただきたいと思います。

 

私がこれまでカウンセラーとして不登校やひきこもりのお子さんがいらっしゃるご家庭を拝見してきて、その多くに共通していたと感じる事とは、

 

「母子一体感」

 

を親御さんがお子さんに対してもっているという事でした。

 

さてそれでは、この「母子一体感」とはどういう事なのでしょうか?

 

過干渉に親御さんがなる原因「母子一体感」とは?

 

これを一言で簡単に言い表すのなら、“子供が母親に対して持っている甘え”です。

 

もっと具体的に言うと、

 

「自分の感情を相手が理解してくれて当たりまえ」

「相手がそれをやってくれて当然」

 

といったような、そういった甘えの感情の事です。

 

次のお話をご覧ください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子「お母さん、アイス食べたい!」

 

母「ちょっとまってね、今、かたつけしてるんだから。」

 

子「(怒って)今すぐじゃないとイヤダ!今すぐ食べたい!」

 

母「わかったわかった、はいはい、どうぞ」(ポッキンアイスを渡す)

 

子「(怒って)どうしてポッキンアイスなの?僕がポッキンアイスが好きじゃないのしってるでしょ!」

 

母「はいはい。・・・」(カップに入ったアイスを渡す)

 

子「なんでスプーンも一緒に渡してくれないの!これじゃ食べられないじゃんか!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

これは私が、子供だった頃の実際のお話ですが(笑)このように、

 

「相手は自分のことを言わなくても、分かってくれているはず」

 

という甘えや期待の事を、心理学では「母子一体感」と呼びます。

 

この母子一体感は子供が母親に対してもつ当たり前の感情であり、これは健全な甘え(依存)で、その感情を幼少期に親から

満たされる事によって、人はきちんと自立していくことができるのだと言われています☆

 

しかし、子供の頃にこの母子一体感を満たされていなかったり、親御さんがお子さんに対して母子一体感を持っているような家庭で育つと、その影響か自分自身も、この母子一体感が逆転した感情を子供に対してもってしまう。そんな傾向にあるようです。

 

過干渉の親御さんの心理状況

 

 

そして、この母子一体感で、子供が母親に

 

「自分の事を初めからわかっていてあたり前、理解してくれて当然」

 

と思うように、

 

「子供は、自分(親)の言う事を聞いて当たり前、望み通りになって当然」

 

と無意識にレベルで思ってしまっている(いた)という事。

 

これが、不登校やひきこもりのお子さんがいらっしゃるご家庭の多くに共通する心理状態だったように思います。

 

例えば、お子さんの「したい・したくない」という意思に関係なく親の好きな事(スポーツなど)の習い事へ行かせてしまっていたり、お子さんが望んでいないのにも関わらず学習塾へ行かせたり家庭教師をつけたり、といった具合にです・・・。

 

少し厳しいことをいってしまいますが、このようなことは

 

「子供は親の望むことをやって当たり前」

 

という子供へ対する甘えであり、これは「母子一体感」が逆転したケースなんです・・・。

 

ここまで読まれてみていかがでしょうか?

 

まずここで私がお伝えしたいことは、「あなたが悪いから子供が苦しくなったんです」とお話したいわけではありません。

 

お子さんの状態が現在、不登校であったりひきこもりであったりする場合には、このような事が、お子さんを苦しくさせてしまう原因となってしまう事を理解される必要があるという事です。

 

そして今もなお、

 

“子供は親の言うことを聞いて当たり前”

“子供に自分の望む方向へ向かって欲しい”

 

と思うようなお気持ちがありましたら、手離されるように心がけられる必要があるという事です。

 

過干渉「母子一体感」をやめる方法

 

そして、ここでもう一つ付け加えたいことは、ご自分はご自分なりに精一杯頑張ってこられた訳ですので、もし、この「母子一体感」が逆転するような育て方をされてきてしまっていたとしても、そのようなご自分を責めず、受け入れていかれてくださいね♪

 

きちんと自己受容をされて、自身に対してアロワー(許可)を呟いて行かれてください。

 

逆転した母子一体感がある方は基本的に、自分に大変厳しく「子供は学校くらい卒業しておくべきだ」「世間に顔向けできない事はできない」といった「こうであらねばならない」という思いの強い規範型の傾向が強いので、この逆転した母子一体感の事を知るとまた自分を責めてしまったりします。

 

しかし、

 

自 分 を 責 め て も 何 の 意 味 も あ り ま せ ん。

 

むしろそのぶんだけ苦しく罪悪感・罪責感に苛まれ、子供にもご自身にも百害あって一利なしです。

 

ですから、自分を責めず自己受容をされてくださいね♪

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