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2 分の1 成人式で感じた違和感

その他のいろいろな学校行事も、子供のためというよりも大人の自己満足なんじゃ?って感じのものが結構ありますよね。。。

 

https://study-with.com/half-age-ceremony/ [1] より引用します。

 

次男は小学校4年生。10歳です。

長男のときは4年生で2分の1成人式という学校行事がありました。

 

もう廃止されたらいいのにな…とちょっと期待していたのですが、残念。

2分の1成人式、やるみたいです。

 

◆2分の1成人式ってどんなことをするの?

長男が4年生のとき、初めて2分の1成人式という行事を知りました。

10歳は、20歳の2分の1だから「2分の1成人式」

うちの子の学校ではどういうことをしたかというと、

1 .成長過程の振り返り

子どもが生まれたときから10歳までを3~4段階に区切り、それぞれの写真とその当時のエピソードを書いて学校に持っていきます。

0歳から3歳まではどんな子だった?とか家族とのエピソードなどを数行ずつ書くのが子どもの宿題として出されます。

親にいろいろ話を聞かないと書けないので、この宿題を通して「赤ちゃんの頃はプクプクですごくかわいかったよ」とか「おじいちゃんと〇〇へ行ったこと覚えてる?」など親子でいろいろ語り合うわけです。

2分の1成人式の日は、子どもたちの持ってきた写真やエピソードを抜粋して作ったスライドを上映してくれます。

2.子どもへのメッセージ

親から子どもへのメッセージを書かされます。

子どもに関心がないわけじゃないですよ。かわいいかわいい大切なわが子ですし、いろんな想いがありますよ。

でも改めて子どもにメッセージをって言われても、書くとなんだか安っぽい陳腐な言葉になってしまってうまく書けないんですよね。

メッセージを書く便箋はずいぶん前からもらってるんですが、しばらく放置して直前になってから「はぁ~、なんて書こう。。。」という感じで苦しみながら書きます。

3.親への感謝の手紙

子どもは学校で親への感謝の手紙を書かされます。(また「書かされる」って…)

育ててくれてありがとう的なことです。

 

式の当日は、グループに分かれて輪になって、それぞれ親から子へのメッセージを読み、子どもが親への感謝の手紙を順番に読んでいくという流れでした。

よそのグループでは泣いている親子もいました。

このほか、将来の夢を発表したり合唱をする学校もあるようです。

 

◆2分の1成人式の意義・ねらいは?

宮城県の単元指導計画から抜粋すると、2分の1成人式のねらいは次のようなものだそうです。

自分の成長を確かめ自己有用感をもてるようにする

友達の発表を聞きながら互いのよさを認め合う

自己理解を深め、将来の生き方について考える

 

◆2分の1成人式で感じた違和感

子どもの成長を振り返る的なことは、保育園卒園時の謝恩会でもやりました。

エピソードまでは求められなかったけど、赤ちゃんの頃からの写真を何枚か持っていきました。

また、保育園では毎年誕生日のお祝いをしてくれるのですが、誕生日カードに保護者からのメッセージを書く欄があって、毎年悩みながら書いていました。

2分の1成人式で言えば「①成長過程の振り返り」と「②子どもへのメッセージ」にあたるやつですね。

ちょっと面倒くさかったけど、子どものためにこのくらいはまあ、しゃあないな…という感じ。

でも違和感を感じたのは「③親への感謝の手紙」です。

もう、絶対これ無理やり書かされてるよね?と思いました。

 

もっと心をこめて感謝しろ!って言ってるわけじゃないですよ。

むしろこれが普通なのでは?と思うんです。

だって小学校4年生の男の子が、これまで育ててもらったことを感謝したりしますかね・・・?

 

先生はきっと、「おうちの人はあなたたちを大変な思いをして育ててくれたんだよ」「あなたたちが今こうして元気に学校に通えてるのは…」みたいなことをいろいろ話して、子どもたちに感謝の手紙を書かせてくださったんだろうなと想像しますが、そんなこと言われてもあまりピンと来ないと思うんです。

 

だって感謝って、人から「感謝しなさい」と言われてするものじゃなくて、自然と湧き上がってくる感情ですよね。

 

わたしがこの先、子どもに感謝されることがあるのかどうかはわからないけど、もし感謝の気持ちが湧き上がってきたなら、そのときに自分の意思で、自分のタイミングで感謝を伝えてくれたら、それはものすごく嬉しくてじーんと来てしまうかもしれない。

別に長い手紙じゃなくても、ちょっとしたひと言でも、LINEメッセージでも、なんでも嬉しい。

でも、先生に「感謝の手紙を書きなさい」と言われて書かされた感謝の手紙をもらっても、なんだかなあ…という感じなんですよね。

感謝の強要なんてしなくていいのに。

感謝されたくて子育てしてるわけじゃないんだから。

 

◆2分の1成人式の問題点

わたしが2分の1成人式に出席して感じたのは上記のような違和感だけなのですが、その後、「2分の1成人式ってどうなの?」という批判的な意見があることを知りました。

親に虐待されている子や、施設で暮らしている子はどんな気持ちでこの行事に参加するのか?

親が仕事で出席してもらえない子は?

親が忙しくてメッセージを書いてもらえなかった子は?

親が離婚または死別して育児に関わっていなかった父親と暮らしている子は?

などなど、家庭の事情に配慮せず一部の子どもに苦痛を与えているという意見です。

「学校は子どもの家庭背景をあれこれ活用する場であってはならない」という意見もありました。

なるほどな…と思いました。

自分の赤ちゃんの頃の話を聞いてこいと宿題を出されても、それが不可能な子もいますよね。

親に感謝の手紙なんて絶対に書きたくない子もいるでしょう。

しかもそれをみんなの前で読まなきゃいけないんです。

考えてみたら、これはとても残酷なこと。

子どもに感謝されたい!育ててくれてありがとうって言われたい!子どもからの手紙で感動したい!と楽しみにしている保護者もいるのかもしれません。

 

でも、参加している保護者がみんな喜んでいると思わないでほしいです。

わたしは一応参加しますが、決して喜んで参加しているわけじゃなくて「しぶしぶ参加する」という感じなんですよね。

だって行かなかったら子どもがかわいそうじゃないですか。

こういう保護者も意外と多いのではないでしょうか。

2分の1成人式はもう廃止したらいいのに。

 

 

 

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