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「男の子にイラつく親」が知らない才能の本質

https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=19707 [1]

にあるように、赤ちゃんのうちから「男の子脳」「女の子脳」と、性差の違いを感じているお母さんは多いですよね!

問題は、あかちゃんのうちは「かわいい~」で済んでいても、小中学生になってくると、「うちの子、このままで大丈夫なのか・・・?」と不安になってくることなのではないでしょうか。

https://toyokeizai.net/articles/-/250671

より引用します。

 

「男の子は手がかかる。育てるのが大変」とよく言われます。具体的には次のような点で大変さを感じることが多いようです。

 

◆男の子は落ち着きがなくて言うことを聞かない

ちょろちょろ動き回って落ち着きがない。騒々しくて乱暴。雑で丁寧さがない。下品なことが大好き。やりたくないことはやらない。遊びなど自分がやりたいことが最優先で、宿題・勉強・お手伝いは後回し。

自己管理力がないので、整理・整頓・片づけが苦手。出せば出しっぱなし、使えば使いっぱなし。身の回りはつねにぐちゃぐちゃ。カバンの中には蛇腹折りになり果てたプリント類が2、3枚入っている。

集中力がないのですぐに気が散り、テキパキ行動できない。時間の観念がないのでつねにマイペース。物事を終えるべき時間が来ても気持ちの切り替えができない。先を見通して段取りよく準備するのが苦手。だから忘れ物も多い。ルールや約束を守らない。人の話を聞かない。聞いているように見えても理解はしていない。だから何度注意しても直らない。ぼうっとしていて上の空。

人の気持ちがわからなくて空気が読めない。当然、国語のテストにおける物語の読解問題は超苦手。ママの気持ちを忖度(そんたく)して「そろそろ片づけようかな」などの判断はできない。人の気持ちがわからないから、共感力も乏しい。言葉や文章で自分の気持ちを伝えるのが苦手。当然、作文や日記が苦手。とにかく精神的に幼稚。どうでもいいことでも「勝ち」にこだわる――。

 

ここまで男の子の“悪口”を書いてきましたが、もちろん長所もあります。たとえば次のようなことです。

ものの構造やシステムに興味がある。好きな分野にはのめり込む。特定のことに異常に詳しい。模型を作ることや工作が好き。空間における位置関係を把握したり道順を覚えたりするのが得意。図鑑や事典類が好き。数字化することや数字を覚えるのが得意。

 

いかがでしょうか? 「まさにうちの子だ!」と感じる人も多いことと思います。実は、脳科学によると、脳には「男の子脳」と「女の子脳」があって、こういった傾向の多くは男の子脳の特質のようです。そして、当然のことながら、一般的に男子は男の子脳の度合いが高く、女子は女の子脳の度合いが高いのです。でも、もちろん、個人差も非常に大きくて、男子でも女の子脳の度合いが高い子もいます。そういう子は、先述の手のかかる行動も少なくなるわけです。

また、女子でも男の子脳の度合いが高い子もいます。そういう女子は、先ほどの手がかかる部分もかなり持っています。女子の中にも「この子、ちょっと手がかかる。だらしがない。マイペースでぼうっとしている」という子はけっこういます。こういう女子は、男の子脳の度合いが高い女子なのです。

 

◆短所の裏返しは長所だと思って長い目で見てあげる

育てるに当たっては、男の子脳の子は手がかかることのほうが多いでしょう。でも、これらこそが、後で大きく伸びるための特質でもあり、やがてよいものに切り替わる可能性が高いのです。短所と長所は同じコインの裏表です。

たとえば、ちょろちょろ動き回って落ち着きがないというのは、行動力やアクティビティにつながります。乱暴で雑なのはエネルギッシュな活力につながります。やりたいことしかやらない、マイペース、空気が読めないなどは、主体性や独創性につながります。時間の観念がないとかチャンネル切り替えができない、などは集中力につながります。

 

このように理解すれば、「この子は手がかかるな。大変だな」と感じさせる子も許せるようになり、長い目で見てあげることができるようになります。

ですから、今後、子どものことで何か困ったときは、それが男子であろうと女子であろうと、キレて叱りつける前に「これは男の子脳のせいなんだ。後伸び、後伸び……」と心の中で言い聞かせるようにしましょう。困ったときは脳のせいにするのです。

これはカウンセリングや心理療法で使う技法の1つで、「問題の外在化」といいます。問題が子どもの中に内在すると考えるのではなく、子ども本人と切り離してその外部にあるものとしてとらえるのです。そうすることで、問題を客観視できるようになり、冷静に対処できるようになります。問題解決のための合理的な工夫を考える余裕も出てきます。

 

親や先生がこのようなことを理解していないと、男の子脳の子は子どものときずっと叱られ続けることになります。これが非常にまずいのです。叱られ続けることで自己肯定感が持てなくなり、自己否定感に凝り固まってしまうからです。つまり、「オレなんてどうせダメな子だよ。できないよ。がんばれないよ」と思い込むようになってしまうのです。こうなってしまうと、後で伸びる時期がやってきても、いまひとつ伸びないままになってしまう可能性があります。

男の子脳の度合いが高い子は、割り引いて見てあげる必要があります。小学生の場合は5歳くらい割り引いて見てあげましょう。私の経験ですと、小学6年生の男子と小学1年生の女子がほぼ同じ精神年齢と感じさせることが多いからです。

専門家の中には「3歳割り引く」という人が多いですが、私の経験ですと3歳では間に合わないことが多いです。特に小学校の5、6年生くらいですと、同じクラスの中にいる女子と男子でもその精神年齢はかなり違います。ですから、同じ学年だからといって同列に扱おうと思わないことです。そうすれば、こちらも気持ちが楽になります。

 

そこで、もう1つ気をつけてほしいのが中学受験についてです。男の子脳の度合いが高くて自己管理力が育っていない子は、はっきりいって中学受験で勝負すると不利になります。たとえ本人が「がんばる」と決意表明したとしても、いざとなるとなかなか勉強しないという毎日が続きます。そこで親が叱ってばかりいると、子どもは自己肯定感が持てなくなり親子関係も悪くなります。そういう子の場合、中学受験からは勇気ある撤退をして、高校受験や大学受験で勝負したほうがよい結果が得られることがあります。

実際、私の小・中学校の同級生たちを見ても、あるいは私の教え子たちを見ても、小学生のときはしょうもなかったけど、その後ぐんぐん尻上がりで伸びたという子はけっこうたくさんいます。みなさんの同級生でも、そういう例はあるのではないでしょうか? あるいは、自分がそうだったという人もいるのではないでしょうか?

 

◆兄弟姉妹の組み合わせは注意が必要

さらにもう1つ、気をつけてほしいのが、兄弟姉妹の組み合わせです。要注意な組み合わせというものが2パターンあるからです。

まず1つめは上が女の子脳で下が男の子脳という組み合わせです。多くの場合、姉と弟です。上の子が女の子脳だと割と育てやすいです。自己管理力があるので、やるべきことをちゃんとやってくれます。一度注意すれば守ってくれます。ママやパパの気持ちがわかるので、「そろそろ片づけたほうがいいかな」と忖度してくれます。ですから、親としては、「子どもってこういうものなんだ。私、子育て大丈夫だ。よかった」となります。子どもという存在についてわかった気になりますし、自信もつくのです。

ところが、しばらくして登場した下の子が男の子脳の場合、これがまったく通用しません。ありとあらゆることで手がかかり、いくら叱っても直りません。そもそも話をまったく聞いてくれません。それで、どうしても上の子と比べて叱ることが増えます。それによって、親子関係のみならず、きょうだい仲が悪くなるリスクが高いのです。

 

もう1つの組み合わせは、これと逆で上が男の子脳で下が女の子脳という組み合わせです。多くの場合、兄と妹です。これは下の子は有利です。上の子が毎日しょうもないことをして叱られています。下の子はこれをよく見ていて、何をするべきか、何をしてはいけないか、完璧に学んでいます。

この組み合わせでは、上の子がひたすら叱られ続け、下の子が褒められ続けるということになります。「お兄ちゃんはダメだね。妹は偉いね。賢いね」となるのです。これもまた、親子関係のみならず、きょうだい仲が悪くなるリスクが高いといえます。くどいようですが、たとえ上の子が女子でも、男の子脳の度合いが高い女子だとこうなります。

最後にひと言。男子でも女子でも、手のかかる子は男の子脳の度合いが高いのです。そういう子は後伸びしますので、自己肯定感を育てながら長い目で見てあげてください。

 

 

 

 

 

 

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