- 感謝の心を育むには - http://web.kansya.jp.net/blog -

遊びと脳回路7 ~人生で必要な知恵は全て砂場で学んだ

外で遊ぶことの大切さは昔から多くの人が語っています。名言ですな。

子どもは遊びのなかで、6つのダイアを拾う [1] より

『人生で必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本を書いたアメリカのロバー ト・フルガムは哲学者ですが、彼は幼稚園の砂場で何を学んだのでしょうか?
! なんでもみんなで分け合うこと
! ずるをしないこと
! 人をぶたないこと
! 使ったものは必ずもとのところに戻すこと
! 散らかしたら自分で後片付けをすること
! 人のものに手を出さないこと
! 誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと
! 食事の前には手を洗うこと
! トイレに行ったらちゃんと水を流すこと
! 釣り合いの取れた生活をすること、それは毎日、少し勉強し、少し考え、少し 絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと
! 家から外へに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならな いようにすること
! 不思議だな、と思う気持を大切にすること
! 金魚も、ハムスターも、二十日ねずみも、発泡スチロールのカップにまいた小 さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることは出来ない
! 子どもの本で覚えた言葉、何よりも大切な意味を持つ言葉は、 「自分の眼で見てごらん」
これを脳科学から解釈すると、正常な人間が備えるべき社会的常識と「心の理論」となり ます。このような常識と心の持ち方を身に付けるのは、2 歳ごろから 6 歳ぐらいまでの年 齢が最もよく(臨界期といいます)、この時期を過ぎてしまうとなかなかうまくいきません。
思い切りわんぱくが出来る環境に置いてあげると、子どもの心に深い智惠と常識が根を 下ろしますが、遊ぶ環境がなくまわりの愛情が薄く虐待などで傷つけると、心がひどく萎 縮して大人になっても社会的常識がない、他人を思いやる心が乏しい人間になることが多 いのです。

遊び3 [2]6つのダイアとはなんでしょう。
1つ目のダイアは、”なかま”です
人は社会の中で生きます。なかまと遊ぶうちに無意識に人との付き合い方を覚えます。同 じ顔ぶれで、ひまさえあれば集まって遊びます。気が合う子もいれば、喧嘩もします。自分 とは相性が悪い子が、他の友達と仲良く遊んでいることもあります。普段はおとなしいけれ ど、誰かが川に落ちたとき慌てずに大声で大人の助けを求める、いざというとき機転が利く 子もいます。いつもいばるのに、転んで額から血が流れただけで泣いてしまう子もいます。
親切な子、怒りやすい子、利己主義な子、勉強は苦手だが野球は四番でピッチャーという子 もいます。

2つ目のダイヤは、”おもしろい事を探すこと“
探し求める心は自発性を発達させます。
遊びでは、「つまらないけれど我慢して遊ぼうね」はありません。つまらなければおもしろ いことを探しますね。好奇心は人間の本能で、探索行動から自発性がはぐくまれます。おも ちゃをたくさん与えられる子は、恵まれているように見えても探す必要がないので自発性が
伸びません。社会に出てからは自発性がある子が伸びて活躍します。100 年の歴史がある世 界のサッカー界では、子どもに過剰なコーチをする弊害が問題で、ペレやマラドーナのよう なストリートサッカーから出た天才を育てる方法を真剣に研究しています。

[3] [4] [5]