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新人の先生が感じること~学校じゃなくて、刑務所だなって思うときはたくさんあります。

小学校の先生は多くの校務を抱えて、過密なカリキュラムをこなし、学校行事の準備、保護者対応と超多忙な仕事だと思います。

今回はそんな小学校に新卒で入った1年目の先生の日常を紹介します。

以下(https://ameblo.jp/sanni1132/entry-12266375599.html)より引用します。
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僕のお仕事 東京都A区 4年担任、校務分掌3つ。

①大変
・何も分からない状態で現場に入り、何を準備すればいいのか、どう準備すればいいのか分からずあたふたしている毎日です。
・4月始めは配布するプリントや教科書やノート、そして回収しなくてはならない保健などの重要書類が多くあり、自分がいま何をしたのか分からなくなる時がありました。
・その忙しさのなか、クラスで担当する掃除場所、社会科見学、家庭訪問、運動会、とすこし先の計画を同時平行にやるので、明日の準備が一番最後になっている。
・名札が昨年の準備の手違いで6月までなく(発注ミス?)、必死に名前を聞きながら授業する毎日。
・顔と名前の一致があやふやのまま、風邪などで休みの連絡や学校外からの問題対応の連絡があるなど、保護者との連絡も多い。
・学校での決まりがあり、それを子どもたちが今まで何年かやって来たやり方がある。教師の方から掃除のやり方、班決め、グループ活動を提案すると混乱することも。子供たちとどのようになっていたか相談しながら、進めていくことが必要。

②楽しい
授業を作ることができる。これまで学んできて、楽しそうだなっと思ってきたことがやれた。
・毎週、作文を子どもたちが書きたいテーマをもとに書く時間を与える。その子の将来の夢、どんな4年生になりたいか、おうちでのこと、僕が担任でよかった、などその週辛かったなと思えることが家に帰ってそれを読むだけで癒された。このまえの保護者会で、子供と僕だけの秘密ノートとして見せ、書く力を伸ばしていくと伝えたら共感してくれた。
・増田陽先生の真似をして、手の観察をしてみた
子どもたちが観察することの楽しさ、今までこんなに自分の手を見たことがなかった!分かった!と言われたら嬉しかった。
・社会科の導入として地図帳を使って、黒板の大きさに拡大した日本地図に、県の特徴を班ごとで調べ丸いシールに書きはらせた。わいわい騒ぎながらもクラスが一丸となり、無味無臭の白地図がシールがいっぱいある世界に1つだけの地図になった。
・帰りの会で「今日のよかったこと、気になったこと」を話す場を設けているんですけど、そこで「今日の授業が面白かった!!」の一言が嬉しかった。

③嫌だなって思うこと
・学校が監獄、子どもたちが囚人のよう。
・忙しいほど学校全体で時間に厳しい。子供たちの休み時間がとれない。
・中休みは20分あるが、5分前には教室に戻し、チャイムと同時に授業を始めなくてはならない。
・昼休みは実質ない。宿題を忘れた子、連絡帳をかけていない子、給食当番は昼休み中にならなくてはならず、休み時間を仕事の時間にさせてしまっている。
・給食はクラス全体で完食しなければならない。残飯があるクラスは統計が出され、職員室で貼りだされる。学年が上級学年に上がり一人あたりの量が増えた結果、食べきれず泣いてしまう子がいた。統計がでるため、教師は無理矢理でも食べさせ、無言タイムを作り、楽しい給食ができていない。新人の僕のクラスは他の先生が来るため、嫌なことをさせた時があった。今は子供たちみんなのために、自分が怒られようと思っています。無理はさせたくありませんと言っている。
・雨の日の昼休みは静かに教室にいなくてはいけない。うちのクラスだけ、漫才係を作ったので大笑いの大騒ぎをさせている。子供本来の姿じゃないかなって思う。
・時間に厳しく、友だちとの楽しい給食や遊ぶこと内容を限定され、毎日必ず宿題が出る。
学校じゃなくて、刑務所だなって思うときはたくさんあります。

④対大人が一番つらい。
・職員室では昨日も遅かった話が飛び交う。22時、23時帰りや、日をまたぐ人、ましてや泊まったことがある人などが沢山いるとも。
とくにベテランの先生や学年の先生が職員室にいると勤務時間外なのが分かっていても帰りづらくなる。
また管理職からも新人の頃はよく遅くまでいたよと遅くまでやっていることは当たり前と思われてる世界だなと思う。 朝は7時半に出勤し、夜は20時前に帰る僕は、12時間も学校にいるのに短い方。学校か夢の中にいることしかない人が沢山いる。
・金曜日に仕事が終わっていないなか、定時に学校に出なくては間に合わない飲み会につれていかされ、土日勤務もあった。

⑤いま思ってること
・ピンチはチャンス
学校でいやなこと、めんどいことはたくさんある。そんなときにこれはチャンスだなって思わないとやっていけないときがたくさんある。
・授業のほとんどは指導書通りでほとんどがなんも準備せずに授業が始まる。全部準備していたら今の僕は、夜遅くまで学校にいなくちゃいけない。これができたらいいなーぐらいで授業を行って、楽しんでほしいなってところを毎回の授業の課題にしてる。今は1日に1度でも、もしくは週に1度でも楽しかった面白かったと言ってもらえればなーと思ってる
・忘れ物を減らしていきたい。
・教室での落とし物を減らしていきたい。
・作文などを書き、読み合いながら、子どもたちが勉強にたいしての抵抗感を減らしていきたい。
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先生自身も「学校は刑務所みたい」と感じています。でもこれは新任の先生だからこその感覚、これがベテランになっていくと当たり前になっていくのだと思います。子供たちもまた窮屈な思いをしながら、これが当たり前になっていってしまうのでしょう。

授業が最後で、校務や時間を守ること、同僚教師との関係が優先される今の学校。やっぱりおかしいです。本来の教育が実現できる学校に変えていかなければならないと強く感じます。

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