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宿題の副作用がヤバすぎるので解説します【宿題無意味説】

Posted By hoiku On 2020年3月27日 @ 5:07 PM In 家庭・教育ニュース,教育の新潮流,教育改革の本質とは? | No Comments

宿題を拒否して不登校になった小学生ユーチューバーが話題になっています。宿題が間に合わなかったことが原因で不登校になった生徒もいます。

何かと問題になっている宿題ですが、ネットでは、宿題をさぼりたいだけ、たかが宿題くらいで、といった反応も見られます。それほど宿題が当たり前になっているということかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか?

以下(https://daigoblog.jp/homework-sideeffects/)より引用します。
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宿題無意味説

先日宿題に関して小学生では宿題に使っていい時間は10分ぐらいではないかという研究結果を紹介してもらいました。それ以上無理にさせても意味はないし、子供にとっての効果があるという証拠はないけれど、学習習慣が身につくことは役に立つのではないかということを含め10分ぐらいがいいのではないかという内容を解説させてもらいました。

では、逆に宿題をやりすぎるとどうなるのでしょうか。
学校の先生でも宿題の多い先生と少ない先生がいるかとは思いますが、前回解説させてもらった10分ルールを越えて宿題をさせるとどのようなことが起きるのでしょうか。
そんな宿題をもたらす副作用について今回は紹介させてもらいます。

先日紹介した内容としては、小学生には宿題をさせることに意味があるという証拠はなく、中学生には意味はあるかもしれないぐらいで、高校生研究です。
今回参照している研究では、4300人以上の高校生を対象にまずは高校生達がどれぐらい宿題をしているのかということを調べました。
そうすると、一晩で3時間から5時間程度宿題をしていたそうです。
これは明らかにやりすぎです。
先日紹介したクーパー教授の研究でも、2時間以上の宿題はむしろ学力の低下につながってしまうのではないかという指摘も出ていますので、3時間から5時間というとかなり多過ぎるかと思われます。
断っておきますが、これは勉強時間ではなく宿題に費やす時間です。

多すぎる宿題の副作用

この研究によると、学校が終わってから3時間から5時間もかけてしなくてはいけない宿題の量は、学校での態度を悪化させたり自信を低下させる、社交性を低下させたり生活の質(QOL:Quality of life)に害を及ぼすということが分かっています。
ですから、高校生にとっては宿題は効果があるにもかかわらず、多すぎる宿題は学校での態度を悪化させたり自信や社交性を低下させる上に、生活の質の低下にまでつながってしまうのではないかということです。

具体的に体にどのような不調が起きるかというと、偏頭痛や胃潰瘍、睡眠障害や極度の疲労感、体重の減少にもつながってしまうそうです。
ですから、大切な子供達に自分の身を削ってまで宿題をさせている現状があるわけです。
こんなにも体に害を及ぼす可能性がある上に、社交性や自信まで奪ってしまうのであれば、無理にそこまでさせる必要はないと思います。科学ではそれ以外にも運動など子供たちの未来に繋がると確認されていることがたくさんありますので、そういったことに時間を使った方がいいのではないでしょうか。

適切な宿題の量とは

研究チームは、宿題が効果があるとされている高校生の場合は宿題に費やす時間はどれぐらいにするべきなのかということも確認されていて、多くても高校生では2時間以下、中学生では90分以下がいいとしていて、小学生では宿題と学力には相関がないとされています。
ですから、小学生には宿題は出さなくてもいいし、中学生でも90分以下にしたほうがいい、高校生では2時間以下にしたほうがいいということです。

もっと他に子供たちの未来のために大切なことがある

子供に対して宿題をしなさいとか、決められたことをしなさい、時間を守りなさいということをよく言うと思います。
子供は体もそうですが脳も成長途中です。例えば、小学生の子供が50 kg のバーベルを持とうとしたら、きっと危ないからやめなさいと言うと思います。見るからに力がないというのが分かるので危険だと思い大人は止めるはずです。体もそうですが脳もまだまだ成長途中です。
にも関わらず、宿題ややらなくてはいけないことに関しては、大人と同様、もしくは、大人を超える自制心を子供に求めてしまいます。
大人もやらなくてはいけないことを先延ばしすることもありますし、体に良くないとわかっているのについついお酒を飲み過ぎてしまったり、健康を維持するためには適切な運動習慣が必要だということが分かっていながらもなかなかそれができない人も多いはずです。
大人ですらなかなかできないことを子供に対して求めてしまうわけです。

小さい頃はまだまだ脳が未発達です。ですから、小さいうちは社交性や責任感というものを宿題から学ぶことはできません。
休みの日に家族と一緒に過ごしたり、友達と一緒に遊んだりする中でソフトスキルを学んでいくわけです。

初等教育を否定するつもりもありませんが、例えば、高校で微積分を学んだ人で大人になった今微積分を使っている人はどれぐらいいますか。ほとんどいないと思います。
そのようなことより、例えば、部活の中で培った友達と協力することで大きな成果を得ることができるチームワークに関する経験や、失敗や辛いことも乗り越えていった経験など、宿題から学ぶことができないことはたくさんあるということを研究チームも言われています。

社交性や責任感など、世の中に出てから特に必要になってくるコミュ力に繋がるものは、休日や学校が終わった後の時間で、友達や家族と一緒に過ごす中で培われていくものですから、その時間を宿題が奪ってしまうと、むしろ宿題が逆効果にしかならないということです。
人生における大切な学習が宿題のせいで阻害されてしまうということを指摘してくれています。
ですから、わざわざそんなに長い時間宿題をさせる意味はないし、もっと他に大切なものがあるということを研究者たちも言われているわけです。

別の研究で、ミズーリ大学コロンビア校の研究によると、小学生に対して多くの宿題をさせすぎると学力が低下してしまうというものもあります。
この研究では、中学生においてもわずかしか効果はないということがいわれていますので、宿題は少ないに越したことはないということが言えるかと思います。この研究でも、もっと他の事に時間と労力を使った方がいいのではないかということが言われています。
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我慢して宿題をするのが当たり前・・・
と思っていたけれど、思わぬ副作用があることが分かりました。特に小学生の宿題はほとんど意味がないようです。

このように常識とされていることを疑ってかかること、事実は何かを追求することこそ本来の教育、学びなのだと思います

思考停止にならずに考えていきたいと思います。


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