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子供の不登校に疲れた……子供のケアの前に親自身のケアをする方法

マスコミなどでは、思った以上に学校に行きたくない子が多いことをとりあげるようになりましたが、その親の不安のことはあまり触れられていません。

子供の安心基盤になるべき親だからこそ、その不安も解消していきたいですよね。

https://cocoiro.me/article/33899 [1]  より引用します。

 

◆不登校の子供を持つ親の心構え

・子供の不登校はあなたのせいではない

子供が不登校になると、母親は「私の育て方が間違ってたのかも」と思ってしまいがちです。しかし、子供の不登校はあなたのせいではありません。どの子供にでもあり得る問題なのです。

子供の不登校の原因はなかなか特定しにくいものです。なぜなら、勉強もクラブ活動も一生懸命頑張ることが美徳とされる学校生活で、子供が心身の疲れを少しずつため込んだ結果であることが多いからです。したがって、今まで学校生活に特に問題がなかったにもかかわらず、突然学校へ行けなくなる子供も珍しくありません。

 

・学校へ行くことより、子供が元気を取り戻す方が大切

「子供を学校へ復帰させなくてはならない」という思いが、親自身の心の負担になっていませんか? 不登校になってしまった今は、子供は学校へ行くことより、しっかりと休むことが必要です。

子供の不登校には段階があります。学校へ行くのを渋る第1段階、学校へほとんど行かず心の葛藤に苦しむ第2段階、エネルギーを蓄える第3段階を経て、学校やフリースクールなどに行き始める第4段階に至ります。それぞれの段階を踏んで、暗いトンネルを自分の足で歩いて抜けた子供は、いつか自らの意思で学校や社会へと出ていきます。

第1、第2段階の状態にある子供は心身ともに疲れ果てています。この段階ではしっかり休むことが必要です。無理やり学校へ引き戻すと、状況がかえって悪化する可能性があります。

(参照元:学校に行きたくないけど無理やり行かせると不登校なのに行くきっかけになる?|不登校が心配~未来の相談室~)

 

・怒りのピークは6~10秒。通り過ぎるのを待とう

子供が学校に行かず、昼夜が逆転するような生活をしていると、思わず怒りに声を荒げてしまうことがあります。怒りを子どもにぶつけると、子供は表面上反発しますが、心の中で罪悪感を感じ、自分を責めてしまいます。自己否定の気持ちが続いている限り、不登校の第2段階から第3段階へと進むことができず、解決は長引いてしまいます。

しかし、親が怒りを感じるのは自然なことで、子供を愛するがゆえの感情ででしょう。かっとなってしまったら、怒りを抑えるのではなく、通り過ぎるのを待ちましょう。怒りの感情のピークは6~10秒で過ぎます。

 

◆子供の不登校に疲れたらまず親自身のケアを

・ゆっくり休む。しっかり食べる。好きなことをする。

休息が必要なのは子供だけではありません。人は誰でも疲れていると心の余裕がなくなり、ささいなことでもいらついてしまいます。親が疲れていらいらしていると、子供は心が休まらず、不登校が長引くことになりかねません。ですから、子供が不登校になったら、親は子供のケアよりも、まず自分のケアを優先しましょう。

基本中の基本ですが、疲れたらまず寝ることです。食後の片づけも、子供の世話も忘れて、寝てしまいましょう。次は、しっかりと食べることです。バランスの良い食事で疲れをためにくい体を作りましょう。

そして、子供と少し距離を置き、自分のために時間を使いましょう。昔、趣味でしていたことをまた始めてみるのもいいでしょう。毎日1人で散歩する時間を設けるのもいいかもしれません。たまには友達とぜいたくなランチを食べに行くのもいいでしょう。不登校の子供を置いて出かけるのは気が引けるかもしれません。しかし、子供と適度な距離を置くことは、親自身だけでなく子供にとっても必要なことです。

 

・信頼できる友達に話を聞いてもらう。

日常の小さな悩みも、ため込むと大きなストレスになります。なるべくためないよう、信頼できる友達に話を聞いてもらいましょう。話すだけで頭の中が整理され、話し終わったときには次何をするべきかが見えてくることもあります。友達は、具体的なアドバイスはできないかもしれません。しかし、ただ話を聞いてもらうだけでも、心が少し軽くなるでしょう。

 

・経験者やカウンセラーに相談する。

具体的なアドバイスがほしい場合は、経験者に相談するのがいいでしょう。各地の教育支援センターやフリースクールで、不登校の子供を持つ親の会を開催しています。親の会に参加している人は、子供が不登校になって間もない親から、子供がすでに不登校を脱している親、または不登校経験者本人などさまざまです。経験者同士で理解し合い、「自分は孤独ではない」と安心できるでしょう。

また、カウンセラーは数多くの不登校の子供や家族に会っています。カウンセラーから他の子供の様子を聞くことで、不安が取り除かれることもあります。

 

◆子供との関係を見直す方法

子供が不登校になると、親子関係に日々真剣に向き合わざるを得なくなります。子供と信頼関係を築き、双方向のコミュニケーションができる関係になると、子供は自信を取り戻し、積極的な気持ちを少しずつ取り戻すことができるでしょう。

 

・理不尽な行動にも意味がある。気持ちに寄り添って

理不尽に思える子供の行動にも、意味があります。例えば昼夜逆転の生活は、昼間はみんなが学校へ行っている時間に家にいることに罪悪感を感じるため、夜に行動しているのかもしれません。子供の行動を責めても解決につながりません。まずは、子供のつらい気持ちに共感してあげてください。

 

・子供は他人。他人はコントロールできない

子供は自分ではありません。当然、自分の思う通りにはなりません。子供は自分の足で自分の人生を歩んでいます。時には立ち止まって悩むこともあります。その時、親ができることは、子供がまた自らの足で歩き始めるまで後ろから見守ること、子供が歩き出そうとしたときに、どんな道があるか教えてあげることです。どの道を選ぶかは、子供自身が決めるものです。

 

・ただ愛する。親の愛が最高のレメディ

不登校の子供にとって、外の世界は自分を傷つける恐ろしい場所になってしまっています。子供の恐怖心を取り除き、安心感を育むため、一番有効なのが親のシンプルな愛情です。条件つきの愛情ではなく、ありのままの子供を受け入れる無条件の愛です。親の素直な愛情を感じたとき、子供は安らぎを感じ、癒やされ、徐々に外へ踏み出す自信と勇気が養われていきます。

 

◆まとめ

子供が生まれたときのことを覚えていますか? 小さな命を胸に抱え、無事生まれてきてくれたことに感謝したのではないでしょうか。子供が大きくなるにつれ、親は希望や欲が出てきてしまいます。しかし、子供が今日も一日無事生きている、そのことが一番素晴らしいことなのです。

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