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お手伝いできる子は出来る子?6 ~子ども家事の三原則

今までのお手伝いが役に立つコツ、をまとめた三原則です。

ALLABOUT [1] さんから

想像力を育てる、子ども家事の三原則

子どもに家事を教えていくには、ちょっとしたコツがあります。それにはまず、なぜ子どもに家事をさせるのかを考えてみなくてはなりません。
よく、「お手伝いをしてもらったら”ありがとう“と感謝することで、子どもは人の役に立つ喜びを知る」といった話も聞きますが、これでは「お母さんが家事で大変なので助ける」という構図にしかなりません。この方法は小さいときは効果がありますが、次第に思春期に近づくにつれ、”ありがとう“では子どもは動かなくなります。なるべく小さいうちから、もう少し違う視点で「子ども家事」を取り入れていく必要があると、ももせは考えています。

発想の転換をしてみましょう。
「お手伝い」をさせるのではなく、「おまかせできる家事を作る」。
お手伝いは、家事の主語はあくまでもママです。どんなに小さくても、主語が子どもにある家事をひとつでいいから作りましょう。そして、その家事に責任を持たせましょう。

子ども家事の三原則

暮らしの想像力を鍛える家事は、子どもになくてはならない習慣です
暮らしの想像力を鍛える家事は、子どもになくてはならない習慣です

最近は忙しい子どもが増えて、塾のお弁当、お稽古の送迎、宿題のサポートに習い事の練習などで奔走するお母さんも多いようです。帰宅してからはとにかく忙しいので、家事は昼間にすべて済ませておく。そんな中で、身の回りの暮らしの仕事ができない子どもが、今とても多いのだそうです。
ぞうきんを絞れない、といったレベルの話ではありません。学校のトイレを汚してもそのまま。食べ残しを放置してもそのまま。つまりは、知らないうちにいつも誰かが手をだして処理してくれるから、結果を学ぶ機会がないのです。これは、想像力の問題ともいえます。

家事の基本は、ひとつひとつの作業のノウハウを学ぶことよりも、まずはこの「暮らしの想像力」を養うことにあるとももせは考えています。家事はその多くに「前倒しで計画する、先を見越して処理しておく」といった想像力が必要です。ただ、「手伝って」といわれたときに細切れの作業を手伝うだけでは、こうした想像力は生まれません。

ぜひ、子どもたちに暮らしの仕事の想像力を培ってもらいましょう! このために必要なのが、子ども家事の三原則です。


<子ども家事の三原則>
1、すべてをおまかせできる家事をひとつでいいから作る
→炊飯、風呂、食器洗いなど日常でなくてはならない家事から選ぶ
2、する時間や方法は子どもに任せる
→基礎は教えるが、細かく指示せず、結果を出せばよしとする
3、しなくても手を出さない、結果をとやかく言わない
→しなかったことや失敗した結果を学ばせる

まず、炊飯などなくてはならない家事をひとつ、「今日から君の仕事にしてもらいたい」と話します。これが1の項目です。
さて、仕事を決めたら、まずは基本的な方法をしっかり子どもに教えてあげます。たとえば食後にお風呂に入りたければ、食事の前か、食後すぐに準備をする必要があります。このあたりの「時間の感覚」もしっかり子どもに教えます。
最初は声かけをする必要があるでしょう。でも、慣れてきたらする時間や方法は子どもに任せるようにしていきます。お母さんが先周りして「今やりなさい!」と指示しないこと。
基本は「結果が出せればよい」ということです。ゲームや遊びの区切りがついたときに、自分のペースでやればよい。ぎりぎりになっても、とにかくやればよいと割り切りましょう。これが2の項目です。

一番大事なのが、3です。
たとえばわが家ではこんなことがありました。生ごみの日にゴミ袋を玄関に置いたまま、「持っていきたくない」と子どもは外出してしまったのです。
ここで「もう! だから言ったこっちゃない!」などと言って代わりに出さない。子どもは「自分がしなくても結局は親がやってくれる」と学習します。なしくずしで次第に家事から離れること必須です。ここからは根競べです。
翌朝、ごみ袋からは小さな虫がぷーんと飛んできました。

「ごみってさあ、放置するとこうなるんだよね。くさいし虫が出るし、もうとってもいやだね。」
当時6歳だった息子、あわてて袋を抱えて集積所に走っていきました。やらなかったことの結果を学ぶ。そんな機会を暮らしから奪わないよう、時には小ばえや悪臭に目をつぶることも、大事な子ども家事のレッスンの一こまだと私は思います。

夏休み、小さな場所から子どもに家事をおまかせしていきましょう!
まかせる=結果を学ばせる=手を出さない、結果に文句を言わない

これ、やっぱり仕事の新人教育だわ。

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