| メイン |

2019年03月01日

子育ての基本は子供を信じ、応援すること~さかなクンのお母さんの場合。

「あれしちゃだめ、これしちゃだめ」「勉強しなさい」という否定や強制はNG。子供が興味をもったことに取り組んでいるときにはじっと見守り応援することが大事。

と言われますが、実際にやるとなるとなかなかうまくいかないものです。

今回はそんな子育てを実践してきたお母さんの例を紹介したいと思います。
いまやタレントの枠を超えて、大学で教鞭をとり、魚類学者としても認められている「さかなクン」のお母さんです。

 にほんブログ村 子育てブログへ

以下(https://grapee.jp/559920)より引用します。
————————————–
幼いころから海洋生物が大好きだったというさかなクン。毎週のように水族館に通い、水槽の前で魚をじっと観察する日々を送っていたそう。

中学3年生の時には学校で飼育していたカブトガニの人工ふ化に成功し、新聞に取り上げられ話題になりました。

高校生3年生の時に出場したバラエティ番組『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の『全国魚通選手権』では「天才高校生」と呼ばれ準優勝。その後にも行われた同選手権では、なんと5連覇という快挙を成し遂げます。

その中で、現在の芸名である『さかなクン』という名前で呼ばれるようになっていきました。ちなみに、当時はトレードマークであるフグの帽子はかぶらず、制服や私服で出演しています。

動物関係の専門学校を卒業した後は水族館や、魚を取り扱うペットショップなど、魚に関係するさまざまなアルバイトを経験。そんな生活の中で、働いていた寿司店で魚のイラストを描く機会があり、その絵を見た人から好評を得て、魚の絵のイラストレーターとして活躍することに。

その後、TV番組に再び出演。次第にタレントとして活動するようになっていきました。

2006年には東京海洋大学客員准教授に就任。2010年には、絶滅したといわれていたクニマスがまだ生存していることを発見し、魚類学者でもある今上天皇から称賛のお言葉が贈られたことも。

2015年3月には東京海洋大学から名誉博士の称号を授与され、現在も魚類学者やタレントとして忙しい毎日を送っています。
さかなクンのお母さんの教育論がすごい!

魚についての幅広い知識を持ち、人気のさかなクン。2016年7月に自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』を発売すると、さかなクンのお母さんの『教育論』に注目が集まりました。

その教育論は、「アレをしなさい」「コレはしてはいけない」という強要を行わないのが基本スタンスのようです。

1.好奇心を縛り付けずにとことんやらせる

前述の通り、幼いころから魚が大好きだったさかなクンは、毎週のように水族館へ行き、水槽の前でじーっと魚を観察していました。

お母さんは、そんなさかなクンをとがめることも、急かすこともなく、「気の済むまで眺めていなさい」と見守っていたといいます。それに加え、お母さん自身も「息子が興味を持っている魚に興味を持つ」という姿勢を持っていたのだとか。

母も母で、「あら、ホント。あんなふうに動かすのね、おもしろい。」と乗ってきてしまう。

『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用

さかなクンがタコに夢中になった時は、毎晩の料理がタコ尽くしだったこともあったそう。

さかなクンの好奇心を押さえつけず、しっかりと認めてくれていたお母さん。子供が「何かに興味を持ち、それを探求することは素晴らしいこと」と考えているからこそできる子育てなのかもしれません。
2.自ら体験させることを最優先する

魚のあらゆることに興味を持った少年時代のさかなクンは、突然「ウマヅラハギを家で飼ってみたい」と思ったそう。

さかなクンはお母さんに頼んで鮮魚店に連れていってもらい、ウマヅラハギを購入しようとしたのですが…。

「表で泳いでるウマヅラハギをください」。

しかし、しばらくすると、板前さんがウマヅラハギの姿造りを持ってきました。

『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用

飼育するとは想像もしなかった板前さんは、ウマヅラハギをさばいて持って来たのです。

こういった時にも、一切口を挟まなかったというさかなクンのお母さん。「お願いすること」も、「失敗してどう対応するか」も、すべて後ろで見ているだけだったそうです。

さかなクンは自叙伝の中で「失敗することの大切さを、身をもって学んでもらいたかったのかもしれません」と語っています。

3.失敗しても叱らない

1番難しいことかもしれませんが、さかなクンのお母さんは「失敗しても叱らない」という姿勢を一貫して取ってきたといいます。

自宅に10個の水槽を置いていたというさかなクンでしたが、畳の上に直接置いていたので、畳が黒ずんで腐ってしまったことがありました。

そんな時でも、お母さんは怒ったり、怒鳴ったりはしません。

「水槽って畳に置いちゃダメだったのね。」と、ケロッと言うだけでした

『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用

それどころか、誕生日には新しい水槽まで買ってあげたそうです。

「失敗したら怒られる」と思えば、子供は何かをすることをためらうかもしれません。お母さんの「好きならとことんやりなさい」という姿勢に、いつも助けられたとさかなクンは語っています。
子供を信じ続けた子育て論に称賛の声

学校の勉強よりも、魚のことを調べたり、魚の絵を描いたりすることに熱心だったさかなクン。お母さんは学校の先生から、こんな風にいわれたこともあるそう。

「お宅の息子さんは問題児ですね」

『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』 ーより引用

それでも「魚が好きだからいい」と、考えを変えなかったお母さん。

さかなクンが短大卒業後に定職に就かず、親戚から心配する声が聞こえた時も、常に息子を信じて応援してくれたといいます。
—————————————

お母さんは先生から「勉強もさせてください」と言われたとき、
「あの子は魚と絵が好きだからそれでいいんです」と答えたとか。
さらに「では絵の先生に習ってみては?」という提案に、
「好きなように描いてほしいんです」
といったそうです。

つまるところ、問題児というのは先生や親、大人たちが子供に対して勝手につけているレッテルに過ぎないのではないでしょうか。いやむしろ、そのレッテルによって子供のやる気や好奇心を封鎖してしまっているのかもしれません。
子供を信頼し、応援するお母さんのもとで、イキイキと魚を見つめるさかなクンの姿が目に浮かんできます。

投稿者 hoiku : 2019年03月01日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2019/03/6752.html/trackback

コメントしてください