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九九ができなくても…説明上手な脳科学者に

いくつもの公式を丸暗記するよりも経験的に答えを導き出すほうが、応用範囲が広い。

覚えなければならないことに追いかけまわされている子供たちに教えてあげたいですね!

http://go-practcei.blog.jp/archives/cat_534306.html [1]

より引用します。

 

「えっ」大学の先生なのに「今でも九九ができない」?…なんて思ったのですが…。

対談本「海馬」の中での脳学者の池谷裕二さんの話です。

 

池谷裕二さんは難しいことをわかりやすく書くことで定評のある脳学者さんです。

対談相手の糸井重里さんは言わずと知れた有名なコピーライターです。

異業種の人が対談するとおもしろい化学反応が起きます。

その二人の対談本「海馬」の中で

 

池谷さんはこんな体験を語っておられます。

 

小学生の時の成績は

いつもビリから数えて何番目という程度。

九九も漢字もできない…漢字テストは100点中2点だった。

 

それでも

子供の頃はできないことをあまり気にしていなかった。その点では幸福だった。

 

変わったのは

中学校に入って初めて英語が学校の授業に登場したこと。

当時は小学校に英語の授業はなかった。その頃自分は英語塾に行っていた。塾に行ってなかった中学生にとって英語は「はじめてのもの」になる。塾では自分の出来はよくなかったけど、学校では他の人より少しできた。それがすごくうれしかった。そこから勉強に意欲がわいた。

ただ、暗記が得意な年齢をすぎていた。

でも、記憶力が弱くても何かをやったときの方法がわかっていれば、テストの対処ができると実感としてわかってきた。

最小限のことを覚えればあとは方法の組み合わせで導き出せばいい。

数学の公式もほんとうに憶えない。

試験のたびに公式を導き出していた。みんなもそうしていると思ったので後で違うと知ってびっくりした。

 

やがてその方がいいと思うようになった。

 

試験のたびに公式を導き出すから、丸暗記している人より時間がかかってしまう。

時間制限のあるテストには不向きだ。

でも「公式を丸暗記している人よりも導き出せる人の方が原理を知っているから応用力がある。」

「丸暗記だとその範囲でしか公式を使えない。」

それを経験メモリーと言うそうです。

今でも、(対談当時)

漢字は大学の講義で、板書するときはしょっちゅう間違えて「ぼくの漢字の間違いを指摘するのをたのしみにしている学生」がいっぱいいる。

以上のような内容でした。

 

今も九九を覚えてません。

では、どうしているかというと…

 

例えば…

9×8

10倍にして  9×10=90

9を2回ひく  90-9-9=90-18=72

池谷さん曰く

九九は81個、暗記する必要があるけど。

十倍することと二倍することと半分にする、この3つの方法だけで全部できますと。

私たちもこれに似た計算をした心当たりはありそうですね。

そういえば…

私のいた塾で三角形の面積を「底辺×高さ÷2」ではなく、

「タテ×ヨコ÷2」で教えている先生がいました。

四角形の面積が「タテ×ヨコ」と原理として分かれば、四角形を半分にすれば三角形です。

覚える必要もないです。

多くの面積の公式…例えば台形や円の面積は形を直方体にしてから導き出しています。

台形の面積=(上辺+下辺)×高さ ここで直方体になりますね。 で2でわる。(上辺+下辺)×高さ÷2

円の面積=半径×円周 ここで直方体 面積が2倍になってしまうから2でわる

半径×直径×円周率÷2=半径×半径×2×円周率÷2

整理すると見覚えのある公式になります。→半径×半径×円周率

 

もとはと言えば直方体。経験で公式が分かった方が楽しいかもしれません。

 

 

 

 

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