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待機児童問題は保育士不足8~枠組みを変えていく

 

Fledge 一体何が問題なのか…待機児童問題の原因と解決策について考えてみた [1] さんの具体的解決策を見ていきましょう。

具体的な解決策を提案!

個人が変わる方法

・自宅でリモートワークをする

国が変わらないのなら自分が変わる…!と言ってしまえばかっこいいですが(笑)。会社に出社するから子どもを預けなければいけないのであって、自宅で子どもを見ながら仕事ができればその必要は無くなります。

実際にFledgeを運営するえふななでも、子どもが産まれたのをきっかけにリモートワークへ移行した社員もいます。自宅でのリモートワークを推奨してくれるような環境や仕事内容に限られてしまうのですが、1つの案として考えてみてください。

・待機児童の少ない自治体に引っ越す

こちら↓は、東京23区保育園マップさんよりお借りした、2017年度最新版の東京23区の待機児童数の比較図です。東京23区保育園マップ東京23区保育園マップ [2]より

赤くなっている区が待機児童問題が特に顕著な自治体で、逆に水色の区はそこまで本格化していない自治体です。今後引っ越す予定がある方は、こういった面も考慮して引っ越し先を考えるというのもアリですね。

企業側ができる方法

・事業所内保育所を取り入れてみる

保育園がないなら、自分の会社に作っちゃえば良いじゃない!(どーーーん)
……そう簡単なことではないとは思いますが、これも1つの手です。事業所内に保育施設があると、子どもに何かあれば直ぐに駆けつけられますし、凄く助かります。厚生労働省の運営支援助成金 [3]を利用して、事業所内保育所を設立する企業も多くあります。また、こういった制度があることで企業の魅力度や従業員満足度も大きく高まることが期待されますね!

・子育て世代に配慮した環境を整える

子育て中のママやパパが家に帰りやすい環境を作ることもとても大事。「子どものお迎えがあるのに、なんだか帰りにくい…」という環境はもってのほか。「長時間労働が良し」というような一昔前の企業風土があるのならば、今すぐにでも取っ払いましょう!

短時間勤務制度や在宅勤務のような柔軟な働き方を用意することも大事。これらの取り組みで、子育て世代の負担は大きく軽減されます。

保育園ができる方法

・保育士が長く働き続けられる環境を目指す

保育士が長く仕事を続けられない理由。
お給料の低さももちろんですが、勤務時間が長かったり、時間外労働が多かったりといった過酷な労働環境も大きな原因です。園全体の協力体制で改善できる部分も必ずあるはずなので、保育士さん一人一人のワークライフバランスを保てるような環境を目指したいですね。

・無認可の保育園の評価や信頼度を上げる

「無」という漢字がつく無認可保育園。どうしても認可保育園より人気は落ちてしまいます。その結果、第一希望の認可保育園に落ちてしまい待機児童となる子どもがたくさんいます。無認可保育園でも素敵な保育園はたくさんあるので、初めから選択肢の1つに入れておくと視野が広がるかもしれません。

同時に、無認可保育園も自分の園の信頼度を上げることが必要ですよね。「認可保育園“だけ”が良い保育園」というイメージを、どんどん払拭していくべきです。

 今まで調べてきたことと共通するところがありますね。「それができれば苦労しないわ」、という声が聞こえてきそうですが、提案で共通しているのは「枠組みを変える」ということかと思います。

今のまま、どこまで行っても待機児童問題は無くならない。社会の枠組みのあり方~昔のサラリーマン家庭専業主婦体制が完全に崩れているのですから、それを前提にした今の社会構造では解決しない。働き方も企業のあり方も家庭の形も変えていくつもりでないと解決しないはずなのです。今までの価値観を外して、どうすれば子どもたちが幸せな子供時代を過ごせるのか、考えていきましょう。

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