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保育士になるには?2~合格率が2割って本当?

保育士資格の続きです。

実技は合格95%なのに全体では2割を切るのはどうしてなんでしょう?

保育士試験は「筆記試験」と「実技試験」がある。H27年度では、筆記試験25.2%、実技試験89.1%、合計22.8%

保育士試験の合格率はだいたい2割。低いなー。保育士不足なのに。その理由をこれから説明していく。

保育士試験の最初の関門は「筆記試験」だ。筆記試験に合格しなければ、実技試験を受験することはできない。

筆記試験は全部で9科目もある。合格率を下げている最大の原因はこの科目の多さ。

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筆記試験科目は以下の9科目で、土日の2日間に渡って実施されます。

保育士4 [2]

 

 

 

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科目ごとに見てみると、試験の内容がそんなに難しいかといえば、そうでもない。

1科目だけ合格しようと思えばそれほど難しくない。もちろんしっかり勉強はしなきゃいけないけど。

じゃあなんで合格率が2割しかないの?

合格率は9科目すべてに合格した人の割合だから低く見えるのだ

保育士試験は1回で9科目ぜんぶ合格できなくても「科目合格」という制度がある。

合格した科目は3年間有効となるので、2年目からは不合格になった科目だけ受験して、数年かけて合格することもできる。

科目合格の制度を利用して、はじめから一発合格を狙わずに数年計画で考える人もたくさんいるんじゃないかな。

おそらく科目別の合格率はもっと高いだろう。

簡単な科目が8割、難しい科目が5割ぐらいと予測する。公表されてないので本当のところは不明だが。

保育士試験はそれほど難しい試験ではないとはいえ、落としがちな難しい科目が3つある。

それは「社会的養護」「教育原理」「社会福祉」

とくに「社会的養護」と「教育原理」のセットがクセモノ。

このふたつは同じ試験で両科目とも6割以上得点しないと合格にならない。どちらか一方でも6割以下の点数だと両方とも不合格扱い。(なんだそのルールは。)

「社会的養護」と「社会福祉」は試験問題が難しい。

出題範囲が幅広く覚えることが多いうえに、暗記だけでは通用しない文章の理解力を求められる問題が多い。

多くの人は、この難関3科目を落としてしまうのだろう。

続きます。

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