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辛い時に相談される親になるには~共感と同調のちがい

子供が安心して何でも話せる環境ってどんな状態なのでしょうか。
相談しても大丈夫と思えるポイントとは?

 

 

 

http://hahamiwa.com/2018/02/23/post-151/  より引用します。

■共感と同調の違い

こんにちは、りんこです。

「お母さんが悲しむから」「お父さんが悲しむから」、、、

そんな理由で、例えば自分がいじめられていても、辛いことがあっても、苦しんでいても、

親に話せない子どもって、いるのではないでしょうか、、、。

私自身が、子どもの頃、そうでした。今もそうですが、、、

◆親に相談できない、親に言えない、、、、その理由

苦しくて苦しくて仕方なく、親に色々聞かれても、その苦しさを言えないのです。

「大好きな両親に、こんな苦しい思いをさせたくない」

「両親には、いつも笑っていてほしい」

そう思うのです。

それは、それまで育ってきた過程で、自分の悲しみを、同じように悲しみ、

自分の辛さを、同じように辛く感じる両親の姿を見てきたからだと思います。

そうして、結局親に言えず、一人苦しみ、孤独に戦い、辛い日が続くのです。

親からしたら、「なんでも話してくれたらいいのに」と思ったことでしょう。

でも、話してほしいんだろうな、とは分かっていても、話せないのです。

そう親が悲しむから、、、、。

ここで、わかるように、「子どもの悲しみは親の悲しみ」というのは、

一見良さそうに、良いことのように見えますが、

実は、子どもを苦しめていることもあるというのが分かると思います。

自分が悲しんでいるのに、親も同じように悲しんでしまったら、

子どもの悲しみは倍になり、ますます苦しくなるのです。

◆辛い時に相談される親になるためには

では、子どもが悲しんでいる時、苦しんでいる時、愚痴を言ってきた時、

親は、どのように対応すれば、良い親子関係を築くことが出来るのでしょうか、、、。

私には、両親と兄と姉がいます。

両親と兄には、自分の辛さを話すことができませんでした、、、

むしろ、なんともないような振る舞いをしてきました。

しかし、姉には、なんでも話します。

頭にきた事、悲しくて朝まで泣いた事、苦しくて仕方ないという事、、、、。

自分でも、この差はなだろう、、、、と考えました。

例えば、両親や兄に、自分が誰かから嫌がらせを受けていて辛いと打ち明けたら、

きっと、両親と兄は、同じように辛い気持ちになり、そして、挙句の果てに、

その相手に怒りをぶつけに行くのではないかと、私は想像してしまうのです。

そこに生まれるのは、3倍になった辛さと3倍になった怒り、、、、

その3倍が、更に私を苦しめるのです。

具体例としては、こんな風になります。

私:「〇〇ちゃんにこんなこと言われたの、、、もう学校に行きたくない、、(泣)」

両親:「なにそれ、ひどい、、、なんで、○○ちゃんはそんなことを言うのよ、、(泣く)」

兄:「絶対、許せない、、今から、そいつんち行ってくる(怒り)」

一方、姉に同じように、自分が誰かから嫌がらせを受けていて辛いと打ち明けても、

姉は、自分と同じような感情には浸らないと分かっています。だから、打ち明けられるのです。

私の話しを、ただただ、とことん聞き続けてくれるでしょう、、、。

でも、それで終わりです。話を聞いた後は、彼女は彼女の幸せな生活に戻ってくれます。

だから、私の苦しみは私の苦しみでしかなく、倍にはならないから、

いつでも話せるのです。

むしろ、打ち明けただけで、苦しみはかなり軽減しているのです。

具体例としては、こんな風になります。

私:「〇〇ちゃんにこんなこと言われたの、、、もう学校に行きたくない、、(泣)」

姉:「そんなこと言われたの?悲しかったんじゃない?学校行きたくなくなったか、、そっか、、、」

という調子です。姉は、あくまでも自分の感情は露わにしません。

「私も頭にくる」「私も悲しい」「私も辛い」とは、姉はなりません。

「頭にきたでしょ」「悲しかったでしょ」「辛かったでしょ」「大変だったね」と、、

こういう調子です。

◆同調せずに共感しましょう

後になって、ある心理学系の本で読んだのですが、

これが「共感と同調」の違い、というものだそうです。

人とのコミュニケーションにおいて「同調せずに共感しましょう」などど、

書かれています。

私の場合でいうと、

両親と兄は「同調」・・・私が嫌だと感じていることに対して「嫌だね」と言う。

姉は「共感」・・・私が嫌だと感じていることに対して「嫌なんだね」と言う。

という風に当てはまります。

自分の子育てにおいても迷うことがあります。

子どもが、何でも話をしてくれ続けるには、どうしたらいいのだろう、、と。

自分が両親や兄にした思いは、させたくないと、、。

でも、そんな両親や兄の存在は、逆にどん底に落ちた時に力になったりもするのです。

「大好きな両親を悲しませたくない」「大好きな兄を悲しませたくない」と、、、。

毎日、それだけを思い、ギリギリの感情でやり過ごせたことも事実です。

でも、やはり、大好きな子どもの苦しみは、少なくしてあげたい、軽くしてあげたい、

そう思うので、同調ではなく、私も「共感力」をつけていかねばなと、

あらためて思います。

◆まとめ
•子どもが、親に相談できていないとしたら、同調する親になっていないか確認する
•同調と共感の違いを理解する
•共感力をつければ、子どもは、なんでも親に打ち明けてくれる
•同調すると、子どもの悲しみや辛さは倍増する
•共感すれば、子どもの悲しみや辛さは軽減される

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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