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野外保育の可能性3~小脳を発達させる:潜在思念を豊かにする

 前回の続きです。開催されたフォーラムには日本語音韻の専門家(日本語に事態に意味がある!)、幼少期の母語教育の重要性を説いていられた黒川伊保子さんも参加されているのですね。

野外研究フォーラムの概要

*****タイムスケジュール*****

10時~12時 野外保育に積極的に取り組んでいる保育施設の事例研究会

13時~15時半 講演会「脳育ての黄金ルール」黒川伊保子氏

テーマ:【生きる力をつかさどる小脳の発達には自然の中での遊びが欠かせない】

http://www.ihoko.com/index-p.html [1]

 

「子どもって本当に火遊びが好きだな~」とぼんやり眺めていたとき、「あっ!」と思いました。「そうか!人間になる為に遊んでいるのだ!」と。なぜなら火は人間にしか扱えません。そうだとすると子どもの中にはいったい何が仕組まれているのか?と疑問が湧きました。そして出会ったのが最新の脳科学でした。

「8歳までに小脳が発達する」、「小脳は生きる力をつかさどる」、「小脳は体験によってしか発達しない」など様々なことが昨今の研究で明らかになっています。だからこそ子ども達は常に何かに好奇心を持ってワクワクし、身体で遊んでいるのかと納得したのです。子ども達は自然の中で自分達に必要なことをしているのですね。

子ども達は身の丈にあった遊びをくり返すことで自信を持ち、自己肯定感を育み、共感能力も身につけていくのです。

 

 

火を囲んでみんなでワイワイ。
火は怖いもの、危ないものだと思われがちですが人間の歴史の中で重要な役割を果たしてきました。
その危険性も有効性も子どもたちは「遊び」の中で知るのです。

私たちの幼稚園の様な野外保育は、認知も関心も理解もまだまだ低いのが今日の現状です。多くの人達が野外保育の可能性に関心と理解を持って下さるならば、特別な「森のようちえん」のみならず、多くの保育施設でも森へ出かけ、子ども達はいのちの感覚を取り戻し、自分自身であることに誇りを持つことができるようになるでしょう。大人はきっと今まで見たことの無かった子ども達の輝いた姿に出会うに違いありません。そのことが子どもの未来のために希望を残していく一助となることでしょう。

また、森の風ようちえんは認可外保育施設です。認可外保育施設はどこからも補助金が出ないので保護者の保育料のみで運営しています。今回は特に保護者の人たちの思いがあってフォーラムが行われようとしています。

 

 

【大地にしっかりと両足をつけて立ち、手は愛の仕事のために働く。そんな子ども達を育てたい。】その理念のもと森の風ようちえんは毎日、たくさんの元気いっぱいの子どもたちと共に学びを深めています。どうか皆さま、私たちの活動にご賛同いただき、応援していただけませんでしょうか?

子供の頃に、小脳を発達させないと、その後の大脳発達は根幹がしっかりしていないことになる~そんなイメージでしょうか。黒川さんが参加されているのも頷けます。観念回路は後から発達させればいいのですが、人類にとってもっと古くからある潜在思念を豊かにしておかないと、ちっとも役に立ちません。テストの点数は暗記で取れるでしょうが、社会人になってからは使い物になりません。

そのための大事な条件の一つが野外での遊びなのだと思います。

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