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野外保育の可能性2~遊びは学び、子どもはやってみて、感じて、判る

前回、紹介しました森の風ようちえんの代表の方の活動です。主旨は活動資金援助の募集ですが、野外保育への考えが綴られています。

子どもの野外保育の未来について、研究フォーラムを開催したい! [1]

 

はじめまして。森の風ようちえん [2]園長の嘉成頼子です。私は現在、三重県にある森の風ようちえんで園長として元気いっぱいの子どもたちと豊かな緑に囲まれながら勤務しています。野外保育を通じて子どもたちが自然の中で「いのち」の重要性を感じながらスクスクと育つことができる環境を整えるために、日々、職員と共に務めております。

今回私たちは、子どもたちの未来の自由な遊び場を創造し守っていくためにはどうしたらよいかと考え、6月4日に野外保育研究フォーラムを開くことにいたしました。今回のフォーラムには教育関係者をはじめ行政や自治体の方、父母会の皆様、そして子どもたちにも是非参加していただけるようなものを考えております。

 ​今回の野外研究フォーラムを開くにあたり、会場使用料や講演依頼に係る費用などが不足しており、クラウドファンディングでの50万円の調達が不可欠です。どうか皆さま子どもたちの健やかなる未来のために、私共の活動の支援者様となっていただけませんでしょうか?

何も無いところで楽しいことを見つけ、作り出し・・・そうしながら幸せに生きる能力も見につけていきます。

今、野外で子育てをしようとする人たちが増え、「森のようちえん」が全国的に広がりを見せています。「森の風ようちえん」もその一つとして菰野町に2007年誕生しました。昔スーパーだったところを保育室にして下さる方があり、「森のようちえん」としては珍しく立派な保育室を持ってスタートしました。

見える野山を探検し、田んぼや畑を持ち、農を大切にしながら活動の場を広げていきました。地域の方達から学び、支えられて「子ども達が暮らしていく場」が出来上がりました。

原野に戻ってしまった耕作放棄地を田んぼに戻すと、溢れるばかりに水生昆虫や小さな生きものが戻ってきました。そんないのちの溢れる場所に子どもたちをゆだねると、子どもたちの内側に眠っていた「何か」が目を覚まし始めました。子どもたちはこの環境では水を遊び、土を捏ね、穴を掘り、木に登り、火で遊び、道草を喰らい、確実に人間としての成長を重ね、遊びこみます。

 子どもにとって遊びは学習であり、仕事であり生活です。大人は頭で学んでそれを体におろしていく、あるいは頭でわかって判ったつもりになっているというやり方をします。人の実力とは知っていることと判ったこと、出来ることがひとつになったときに本物になります。子ども達のやり方はやってみて感じて、やってみて感じて、それを何度も繰り返して「判る」のです。

 

何事もやってみないとわからない!自然との遊びは底がありません!
子どもたちにとって自然は毎日が発見の連続なのです!

なんで野外保育研究フォーラムを開くの?

私が野外研究フォーラムを開く最大の理由は、自然の持つ神秘の力を知っているからです。大人の考えたプログラムや設定した環境をはるかに越えて自然は、偉大で完璧で美しいです。コンクリートに囲まれた喧噪な都会で過ごす現代の子どもたちは自然から離れてしまっています。

もう一度、子どもたちに遊び場としての山や川、森を還してあげたい。人として自然に生かされていることの喜びを身体で感じさせてあげたい。一人でも多くの人達に自然の中での子育ての素晴らしさと楽しさを知っていただきたいと思うのです。人は競争して生きるのではなく、助け合って生きるのだということを感じていただきたいのです。

自然の中ほど子ども達を驚かせ、目を輝かさせる場所はありません。自然は全て神秘に満ち、完璧な美しさがあり、全ては芸術ですから。そして、ひとつとして同じ場面がありません。いつも違います。「お決まりの遊具」ではない常に変化のある自然の中で思い切り遊ぶ子ども達の体の感覚は常にフル回転しています。その体には技としての好奇心が毎日刻み込まれていきます。そして知らず知らずの内にしなやかで忍耐力があり集中力のある体がつくられていきます。全ては「体験」。体験はからだの中に刻み込まれ、生きる知恵と力となっていくのです。

この子どもたちの本当の姿を多くの人に知っていただきたいと「子どもの未来のために」三重県野外保育研究フォーラムを開きます。

 

森の風の子ども達は、斜面を駆け上がり、滑り降り、
木にぶら下がり、飛び降り、不安定なところを歩き回り、走り回っています。

 

いないいない・・・ばあ!!森は僕らの大好きな遊び場です!

 

雪山でそり滑りの体験も!自然は四季の中でたくさんの顔を見せてくれるのです♪

 

続きます。

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