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子育てのサポーターになってもらう仕組みを作る

子育て支援に高齢者の活力を活用しているNPOの事例です。あくまでボランティアとしてですが、高齢者の生きがいになるということを利用して運営に役立てています。

http://www8.cao.go.jp/kourei/kenkyu/19html/honbun3.html より

  参加しているシニアの感想としては、「自分の役割がある」こと、「子どもからエネルギーがもらえる」こと、「自分の子育て期の経験や反省を活かしつつも、そのときよりも楽しんで子育てに参加できる」こと、ボランティアメニューから選べることにより「家から通いやすい距離であるが、近すぎないところでボランティア活動への参加の機会が得られたことがよかった」などが寄せられているという。

pp130 [1]

 

NPO法人 びーのびーの [2] から

びーのびーの0 [3]

地域で共に育ち合う子育て環境づくりを目指して

今、子育てをめぐるさまざまな問題は、当事者である親だけががんばっても解決できないところまできています。
子育てが、大家族・隣近所・親戚などたくさん の人の見守りの中で 育まれてきた時代と違って、現在は意図的に社会で支える仕組みが必要です。

私たちは、横浜市港北区で「地域で共に育ち合う子育て環境づくり」を 目指して活動しています。

びーのびーの1 [4]びーのびーの3 [5]

基本理念

私たちは、現在、急激な少子高齢化や、学級崩壊、登校拒否など家庭を巡る様々な課題を抱えています。しかし、右肩上がりの経済成長が望めなくなった今、私たちは、新たな社会システムの構築途上にいると考え、子どもたちに安心して暮らせる社会を残す努力をしなくてはなりません。
そのためには、まずは社会の最小単位である家庭を見直すこと、親への子育て支援をすることが大切であると考えます。残念ながら、現在の子育ては、地域社会の互助機能も失われ密室育児になりがちです。特に、0・1・2・3才児の育児は、子どもの成長の土台づくりの大切な時期である一方で、親の影響力が強く、日本では母親に負担が集中し、様々な問題を引き起こす原因の一つとも言われています。しかしながら、在宅で0・1・2・3才児を育てている親子の利用できる、子育てのための施設は充分整備されているとは言えません。
そこで、親子が密室育児にならないよう、共に学び育ち合う場を提供するために、親子で参加する新しい考え方の施設を造りたいと考えました。施設は、地域のシニアやボランティアの力を借りて、みんなで子育てをする環境づくりをしたいと考えます。
こうした活動がひいては活力ある地域社会を作り出すと共に、新たな社会システムの基盤となることを確信し、特定非営利活動法人として設立したいと考えました。

運営を成功させているのは、以下の様な行動規範を定めていることもあるようです。

 

サポーターには、2ヵ月に1回のサポーター連絡会や、定期的なスタッフ研修会などへの参加も求めており、必要な知識や情報がサポーターに届くような仕組みとしている。
NALCの提供するボランティアメニューは、それぞれにコーディネーターが決められており、参加者側と受入側の相互の満足度を定期的にチェックする仕組みが取り入れられている。仮に、いずれかの満足度が低い場合は、改善を勧告したり、辞めてもらったりすることもあるが、びーのびーのでは現在までそのような事態になったことはない。自らの判断で活動を辞めて行く場合はあるが、その理由はほとんどの場合、身体・体力上の問題である。これは、太田氏が、シニアサポーターに「子育てやしつけに関して勝手なアドバイスはしないこと。子どもとひたすら遊んであげること。親から求められたときだけは丁寧にアドバイスすること」を助言し、徹底していることによる効果と考えられる。ゆとりがあり、子どもとじっくり向き合えることから、シニアと子どもとの関係づくりは上手くいく場合が多いが、シニアと親との関係づくりは難しいという。アドバイスしすぎないというルールは、シニアと親との関係が上手くいかなかった他の団体から学んだものであり、運営上とても重要な点となっている。

 

 

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