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育児を科学する~昔のお母さんはみんな知っていた!スキンシップは“生きる力”の源。

世に数多ある育児法。過去さまざまな研究者が登場し”科学的”なる育児法を提唱してきました。
古くは13世紀の神聖ローマ帝国では「赤ちゃんに愛情をかけない実験」が行われていたそうです(恐ろしい!)。しかし西洋ではその後も「心」の存在を無視した育児法が“科学的”な方法として受け入れられ、多くの失敗を繰り返してきました。

そしてようやく1956年になって、フランスの研究者によりウガンダの育児法が紹介されるにいたり、欧米でもスキンシップの重要性が唱えられるようになりました。

実は科学が口を挿むずっと前から、世界のお母さんたちは正しい育児法を知っていた、といえるのではないでしょうか。日本のお母さんも古来から「おんぶ」を通じて赤ちゃんとのスキンシップを実践してきました。

では、“科学的”育児法、その迷走ぶりから見ていきましょう。

以下(http://www.hadamamo.com/category25)より引用します。
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フリードリッヒの愛情をかけない実験
過去にはスキンシップの人体実験が行われていたそうです。
それは13世紀の神聖ローマ帝国、時の最高権力者フリードリヒ2世が行ったものです。フリードリヒ2世は部下に50人の生まれてまもない赤ちゃんと乳母を集め,『赤ちゃんにおっぱいを飲ませ、おむつを換え、お風呂に入れ、寝かせなさい。ただし、一言も話しかけてはならない。抱いて可愛がることも禁じる。』と命令し、どのように成長するのか観察させました。

こうして国中から50人全員赤ちゃんが一箇所に集められ隔離した部屋で育てました。すると赤ちゃんは十分な栄養や、清潔な環境が保たれていたにも関わらず、全員が1歳の誕生日を迎えることなく死亡したそうです。これはスキンシップが無い事による成長ホルモンの障害だと考えられているそうです。

最新の育児法を取り入れた孤児院とその死亡率!!
20世紀の欧米の孤児院では子供の死亡率の高さに悩まされていました。1915年のアメリカボルチモアの孤児院では、1年以内に9割もの赤ん坊が死亡しました。栄養状態が改善され、医療的なケアもしっかり行われるようになった1040年代でも、孤児院で生活している子どもの約1/3は死亡していたそうです。

その原因は、当時流行していた最新の育児法にあり、科学的で理性的な子育てのためには捉えどころのない曖昧な人間の『心』をできるだけ排除することが必要だと考えたおぞましい育児法です。

その育児法は『子どもにあまり触れてはいけない』というもので、子どもに触れることは子どもを情緒的に甘やかすことで、子どもがだめになるため泣いても出来るだけ放っておくことを推奨したのです。

その最新の育児法を勉強できたのは裕福な孤児院でそれを実践しましたが、あまり裕福ではない孤児院では育児法を勉強出来ずそのまま抱いたり触れ続けたそうです。ところが、孤児院での死亡率は最新に育児法を実践できなかった孤児院の方が、裕福で育児法を実践した裕福な孤児院の子どもの死亡率よりもはるかに低かったそうです。

子どもにとってスキンシップがないことのストレスにより死亡率が高まったことを示唆しています。
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なんとも恐ろしい実験ですが、子供にとってのスキンシップは生きる力そのものであり、絶対に欠かせないものだということがわかります。
では次に、スキンシップが子供の成長に驚くほどの力を発揮するという例を紹介します。

以下(https://www.facebook.com/mayumi.nagaya.7/posts/802048693207354)より引用します。
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ウガンダの赤ちゃんが世界で一番賢い理由
1956年、フランスのマルセル・ジーパーが、栄養不良が子供の知能に与える研究をするためにアフリカに調査に入り、画期的発見をした。そこには予想とは違い、今までの世界の何処においても遭遇したことのない、早熟で賢い、知能の進んだ乳幼児が存在していた。
ウガンダの母親は、陣痛が始まると自分一人で子どもを出産し、後始末を済ませ、産後一時間ほどで、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて親類縁者に披露していた。新生児は、母親の首から吊された三角巾のような帯の中に、おしめも付けずに裸のまま収められ、四六時中、母親の胸から離れることなく育てられる。赤ちゃんは欲しくなればいつでも乳を飲むことが出来、母親は吊り布一枚を隔てた肌の触れ合いから、赤ちゃんの気持ちをいつも感じ取り、何をして欲しいかを即座に理解することが可能なのである。

赤ちゃんは、敏感で注意深く、静かに満ち足りていて、驚くほど長い時間、目を覚ましていた。そしてほとんど泣くことがなかった。なぜなら、赤ちゃんの要求が泣いて訴えるほどに膨らむ前に、母親はその思いが何かを察知し、それに応えてあげることが出来るからである。母親は赤ちゃんのどんな仕草も見逃さず、子どもの全ての思いに応えるのである。

驚くことに、こうして、育てられたウガンダの赤ちゃんは、生後二日目には、前腕を支えてあげるだけで、まっすぐにお座りが出来、背中をピンと伸ばしていたそうである。首の座りも早く、目は自分の意志と知能とで、母親をしっかりと見据えていた。いつも機嫌良くにこにこ笑いながら。

その後、ウガンダにも近代的な分娩施設が造られ、自然分娩・自宅分娩から、人工分娩・産院分娩に変わった。そして産院で人工分娩によって生まれ、吊り帯で育てられなくなった赤ちゃんには、前述した「ウガンダの赤ちゃん」の素晴らしい特徴は、ほとんど消えてしまったそうである。

ウガンダの赤ちゃんの育て方が、そのまま日本で通用するはずもないが、出産を自力でなし遂げ、その後の一年間、赤ちゃんを24時間片時も離さずに抱き、慈しみながら育てた母親がいて、その赤ちゃんがユニークな発達を遂げたことは事実である。
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この報告がきっかけとなり、欧米ではスキンシップの重要性が見直され、さまざまな育児法に取り入れられるようになったそうです。
この“スキンシップ”。最近になってオキシトシンというホルモン物質と関係のあることが“科学的”に明らかになってきました。お母さんの実践にようやく科学が追いついた、というところでしょうか。

以下(http://family.php.co.jp/2015/05/post8.php)より引用します。
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子どもを強くするオキシトシンの3つの力
オキシトシンがたくさん出るようになると、子どもにとってどんなよいことがあるのでしょうか?大きな3つの効果を紹介します。

1・触れる人との愛着関係が強まる
オキシトシンの一番の力が、相手への愛情を深め、双方の愛着関係を強めてくれることです。マッサージを使った私の研究では、触れられた側はもちろん、触れた側のオキシトシン数値も高くなることがわかりました。子どもと触れ合うと、子どものオキシトシンが増えるだけでなく、あなたのオキシトシンもたくさん出るのです。親子で優しい気持ちで関わり合えるようになります。

2・学習能力(記憶力)が高まる
オキシトシンが出ると一時的な記憶を蓄えておく機能が高まり、記憶力がアップします。また心身がリラックスするため、目の前のことに集中できるようにもなります。私の研究でも家族でのスキンシップが多い子は、そうでない子よりも若干ですが知能指数検査のポイントが高いという結果が出ました。記憶力と集中力が高まることで、学習能力が向上するのです。

3・ストレスに強くなる
これまでの数々の研究で、オキシトシンには、ストレスホルモンの血中濃度を下げて、ストレスを抑える効果があることがわかっています。心拍数や上昇した血圧を低下させたり、不安や恐怖をやわらげて安らぎの感情を高めたりする働きもあるため、オキシトシンがよく出ると、ストレスがあっても落ち着いた状態でいられるのです。多少のことに負けない強さがもてるようになります。

皮膚と脳はきょうだい!皮膚は「露出した脳」です
ここでは、なぜスキンシップが脳の育ちを促すのかをお伝えしていきます。その大きな理由は、脳と皮膚が同じ細胞層から作られることにあります。

受精卵は、ある時期にくると3つの細胞層に分かれて、それぞれの層から臓器をつくり出していきます。このうち一番外側の細胞層からつくられるのが皮膚と脳の2つ。内側に潜り込んだ部分が脳、外側に広がった部分が皮膚となります。つまり皮膚と脳は「きょうだい」で、皮膚は「霧出した脳」と言えるのです。

そのため皮膚からの情報はダイレクトに脳に届きます。スキンシップで肌が心地よい刺激を受けると、それが脳に伝わって活性化されます。優しく温かなスキンシップは子どもの脳を心地よく刺激して、情緒や感受性が豊かになるなど、発達によい影響をもたらしてくれるのです。
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どうでしたか?

「科学的」なるもの、妄信するのはとても危険。むしろ伝統的な育児のほうが、長年にわたるノウハウが蓄積され、文化や気候風土ともマッチしているわけで、より優れているのだと思います。

赤ちゃんにとっては、おっぱいも、おんぶやだっこも、お母さんと交わす笑顔も、どれもが強く生きていくために欠かせないもの。そんな赤ちゃんの満ち足りた笑顔が、私たち大人の活力源にもなっている。人間ってすごいですね!

 

 

 

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