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株式会社高齢社:60歳から75歳の方しか雇わない、そんなユニークな企業の、取組みとは?(2)

「もう一つの柱」だそうです。凄い方ですなあ。

株式会社高齢社:60歳から75歳の方しか雇わない、そんなユニークな企業の、取組みとは?(2) [1]

~~~~~~(引用つづき)~~~~~~
「かじワン」という家事代行サービスを始められました。女性中心で派遣先も違います。始められた経緯は?

後10年も経てば定年の基準が70歳になるだろうという前提で考えると、10年後は高齢社の労働力の供給源が減りますよね。そうなると後10年で高齢社のビジネスモデルは細くなってしまう。
だからもう一つ柱を持っておかないと会社がもたないと考えて、2023年を目標に今のうちに家事代行サービスを組み立てようと。

ターゲットは30代40代の働く女性です。そのために、価格はかなり安くしていますが、勝負は品質で、リピートを増やすモデルです。これは需要があるし、しかもこれから増えます。

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家事代行サービスはゼロから立ち上げたのですか?

2012年の4月に買収したんです。
それで登録社員が220人増えたのですが、3割くらい60歳未満がいたんですよね。60歳未満は高齢社の社員の基準を満たしていませんが、リストラはしない方針なので切るわけにはいかない。それで今年の7月1日から分離独立して別会社にしました。代行サービスは3年で収支をトントンにして、10年後には高齢社ホールディングスの2本柱にしようと考えています。

上田会長が今のような考えに至ったのはいつごろですか?

私が東京ガスにいたとき、販売店さんとお付き合いがあって経営者が120人くらいいました。同じ“サービスセンター”と名前がついていても、店によって業績が全然違うわけです。よくよくみてみると、社員を大切にする会社は間違いなく伸びている。社長が高級車を買ったり贅沢している会社は伸びない。
好循環経営は私の基本的な考えですが、これは、赤字の所は早く問題を解消して黒字を定着させる。利益を出す。そしたら社員のみなさんには高処遇する。その分社員の皆さんは高質労働をしてくださいと。車輪のように回りまわって利益をだすんです。これが好循環経営です。でも、車軸の部分、社長が駄目だと駄目なんです。“馬鹿な大将敵より怖い”んですよ。

今後の展望をお聞かせください。

私はあまり1つの会社を大きくしたくないんです。
1人の社長がアットホームな経営をするには500人がいいとこなんです。ですから高齢社ホールディングスとして色々会社を作って、色んな分野でやっていこうかなと思っています。
検討しているのはいくつかあって、例えば農業ビジネスとか、シニアの婚活事業。それに共用品といって、要は健常な人も身体の不自由な人も使えるような商品の開発や販売ですね。
非常にやりたいのは、小中学校の理数系の教育。東大総長の小宮山宏さんと話をしたときにそんな話題が出たのですが、今の小学校は女性で文系の先生が圧倒的に多いらしいんです。子どもは先生が好きな学科を好きになるので、つまり多くの文系の子どもが育っています。モノづくり日本にすれば、理数系の力が弱まっている。ですので、技術屋さんのOBを送り込んで教育ができればと考えています。

やることいっぱいあるんですよ。
色々アイデアを貯め込んで、検討しておいて、時期が来たら出していこうと思っています。

今日はお忙しい中ありがとうございました。

今度来るときは4時過ぎに来てください、ビールが出ますよ(笑)

最後がまた良いですなあ~

 

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