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【コラム☆感謝の杜】~インディアンの言葉1

インディアン(~最近は「ネイティブ」と呼ばれますが、)の思想・感覚・自然への気持ちは日本の縄文のそれに近いような気がします。大陸から農耕や階層社会が持ち込まれる前の状態、農耕が始まる前の人間集団はこんな感じではなかったか。

日本の場合は、縄文人と大陸から流入した人たちの多くは融合しましたが、アメリカ大陸の場合、やって来た白人が酷すぎた。ほぼ根絶やしにしてしまった。インディアンの思想は、多様性という観点からも、行き詰った近代思想を救う意味でも、人類にとってかけがえの無いものになるはずだったのに。つくづく、勿体無い、口惜しい。

るいネット インディアンの言葉 [1] より

●ナバァホ族
俺は大地の果てまで出かけてみた。
俺は水の涸れ果てるところまで出かけてみた。
俺は空がおしまいになるところまで出かけてみた。
俺は山のつきるところまで出かけてみた。
そして、俺は自分の友でないものなど、ひとつも見かけなかった。

●ショーニー族の首長
朝起きたら、太陽の光と、おまえの力とに、感謝することだ。
どうして感謝するのか、その理由がわからないとしたら、それはおまえ自身の中に、罪がとぐろを巻いている証拠だ。
(「インディアンの言葉」ミッシェル・ピクマル編 中沢新一訳 より)

インディアン [2]

渋いわあ~

●ウマティッカ族の格言
どんなことも7代先のことまで考えて決めなければならない。

●ラモーナ・ベネット(プヤラップ族)の言葉
私たちインディアンは世界に伝えなければならない重要なメッセージを持っています。
私たちはこの大陸の環境を守る役目があります。
時代に逆行しているように見えるかもしれませんが、人間の生きる大地がヘドロと化してしまう前に、環境を保護し、再生しなくてはならないのです。
私はあるときネイティブ・アメリカン教会の儀式に参加し、ティピーの中で座り、皆の祈りを聞きました。
「偉大なる祖父よ、翼を持つ兄弟姉妹、大地に根を張る兄弟姉妹、大地を這う兄弟姉妹、浜辺に暮らす兄弟姉妹、海や河を泳ぐ兄弟姉妹をお救いください。白い 肌の兄弟姉妹をお救いください。偉大なる祖父よ、彼らがこの地球を痛めつけるのを止め、地球を守れるようにお導きください」。
白人は、人間は死ねば天国に行けるから地球のことなどどうでもいいと考えているようです。
だからヨーロッパ大陸の環境を破壊した後アメリカ大陸に渡り、ここでまた破壊活動を繰り返しても何の罪も感じないのです。
しかしインディアンはこの世が楽園であることを知っています。
霊の世界はこの世にあるのです。
まだ生まれぬ者、すでに死んだ者、みんな私たちと日々共に存在しています。
(「風の言葉を伝えて ネイティブ・アメリカンの女たち」ジェーン・キャッツ編 舟木アデルみさ+舟木卓也訳 築地書館 より)

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