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【コラム☆感謝の杜】大好きな味噌汁 我慢しなくても大丈夫☆味噌汁の塩分は血圧に影響しない!!

味噌は優れた発酵食品である事はよく知られていますが、塩分との関係から高血圧予防とはうらはら、というイメージを抱いている方は多くいると思います。

ところが、大好きなみそ汁を我慢しなくても大丈夫との研究がありましたので、ご紹介しますm192.gif

 

みそ汁 イラスト [1]

るいネットみそ汁の塩分が血圧に影響しないことを発表 [2]より引用

血圧への影響共立女子大学教授 上原 誉志夫 先生の みそ汁と塩分に関する最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」(第36回日本高血圧学会総会/平成25年10月26日発表)によると、みそ汁の摂取頻度と血圧の間に関係性は認められませんでした。また、みそ汁は食塩摂取量の独立した決定要因ではなく、1日1杯程度のみそ汁のある食生活が血管年齢を10歳程度改善する傾向があることも確認されました。

 

▼研究背景と目的

日本食文化の代表である発酵食品“みそ”は、健康維持や生活習慣病予防への効果が期待されています。しかし、含有する食塩に対する懸念から、その健康効果は過小評価されてきたきらいがあります。そこで、みその健康効果の有用性を実証するために、すでにラットで確認されているみそ汁摂取による血圧上昇抑制作用がヒトにおいても観察されるかどうか、また血管壁の動脈硬化との関係について検討しました。

 

▼研究方法

東京都内にある病院の人間ドックを受診した現在治療中の者を除く男性102名(平均年齢55歳)に対し、聞き取り法による食物摂取頻度調査を実施し、人間ドックでの成績との関連性を調べました。みそ汁摂取回数による群分けは5日間に摂取する回数で評価し、0~2回を低頻度群、3~5回を中頻度群、6~15回を高頻度群としています。血管年齢は脈波伝播速度を血圧値で補正したCAVI値により評価しました。

味噌汁 グラフ [3]

 

■上原 誉志夫 先生のコメント

これまで、当たり前のように「減塩=みそ汁を減らすこと」と考えられてきましたが、本研究により、みそ汁は食塩摂取量の独立した決定要因ではないことが明らかになりました。つまり、血圧の上昇を気にして、みそ汁を減らすことにあまり意味はなく、減塩を目指すのであれば、他の因子(調味料・香辛料類など)を減らした方が効率的ですm026.gif

また、プラスαの健康効果として、1日1杯のみそ汁のある食生活が血管年齢を10歳程度改善する傾向があることも確認されました。塩分を気にしてみそ汁を控えるのではなく、むしろ1日1杯のみそ汁のある食生活m095.gifを心掛けてみてはいかがでしょうか。

 

また、みそには血圧低下作用を持つ成分が含まれていることがわかったのですm233.gif

 生体内における血圧調節系には、食品と最も深い関係にある、血圧上昇ホルモン生成系であるレニン・アンギオテンシン系です。この「系」のどこかをある程度ブロックするなどして、反応を抑えてやれば血圧が下がります。

強い血管平滑筋収縮作用を示す、アンギオテンシンIIと呼ばれる昇圧ホ7Vモンです。これは、アンギオテンシン1という前駆体から、アンギオテンシン変換酵素(ACE)の作用によって生成されるものです。従って、このACEの作用を阻害する物質の存在が、ある食品で証明され、それが吸収されることが証明できれば、高血圧に対する血圧降下作用をもたらす食品由来の物質ということになります。

 みそが伝統的な食品で日ごろ使用頻度の高い食品であるということもありますが、これまでの研究で、大豆たんぱくとみその成分中にACE阻害ペプチド、つまり高血圧防止ペプチドが発見されています。

 

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