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感謝の心を育む子育てとは?~イヌイットの子育て「教えない」「叱らない」「導く」~

イヌイット1 [1]

イヌイット [2]

今回は、エスキモーの子育てを紹介します。

キーワードは、「教えない」「叱らない」「導く」

また、厳しい環境の中で集団を維持するために、

社会全体が、「所有」に価値をおかず「共有」に価値をおきます

個人主義は集団の知恵を無くすものと考えられており、そのような中で、

子ども達も小さな頃から、自然とそれを真似て学んでいるのが伺えます。

以下、イヌイットの世界と文化(So)~世界一周子育ての旅 [3] より引用します。

子どもたちは、過去に亡くなった祖父母や親戚の名前を引き継ぐ。

子供たちがぶたれたり怒られたりしないのは、そうすることが彼らが引き継いだ守り霊に対する大いなる侮辱だと信じられているからでもある。

子供たちは何が良い行いなのかを教えなくても知っている。

生まれたときには彼らは知っているのだから、ただ大人は彼らが忘れてしまったときにだけそれを思い出させてあげるのである。

イヌイットは、白人の大人とは違って、いたずらっ子に対してぶったり叱ったりすることはない。より控えめに効果的な方法をとる。

穏やかに辛抱強く、子供たちが道理をわきまえた行動をとるように導く。

愛と賞賛と少しの褒美によって、望ましい振る舞いをより強固なものにする。

望ましくない振る舞いは、おだてたり、からかったり、恥ずかしがったり、あるいは単純に不満を示すために沈黙することで、修正される。

子供たちのわんぱくやいたずらは決して罰せられることはないが、しかし悪い霊が報復にくると脅かすことは、行いを正す方法の一つとして用いられる。

子供たちは幼児の頃から共有することを教えられ、いつも大人たちが共有しているのを見ている。

また彼らの住む社会全体が、所有に価値をおかず、共有に大きな価値をおく。

競争や自己主張や支配衝動に繋がるような遊びは存在しない。

個人主義は集団の知恵を無くすものだと考えられている。

両親や社会やその文化が、子供たちが喜んで働きたくなるような感情的雰囲気を作り出している。

カリブーの皮で作ったオムツを除いては、赤ちゃんは普段から裸で過ごす。

生まれてから数ヶ月は、ずっと母親のコートの中で母親と裸の肌を重ねて安全に暖かく過ごす。

子ども同士が時には叩いたり取っ組み合いの喧嘩をしたりすることは当たり前なので、大人たちは誰も注意を払わない。

大人たちは、子どもの荒っぽいおふざけにも落ち着いていて、寛大に無視をする。

大人「たち」、子供「たち」という言葉から、「集団」の存在が強くイメージできます。

子供は集団の中で育つもの。(ex.リンク [4]

集団が受ける「外圧」、その外圧に集団が適応するための「戦略」、そんな「空気感(=共認圧力、期待)」の中で子供は育つ。

次回は、インディアンの子育てに注目します!

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