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共同保育  学童保育所の事例

学童保育所ってご存知ですか?
親が働いているため、放課後親が面倒を見れない子たちが過ごす居場所なんです。学童保育所とひとくちに言っても、公営公設・公営民設・民営民設など様々な形態があります。また、地域ごとにも、児童クラブ・学童クラブ・学童保育所などいろいろな呼び方があり、運営実態も様々です。

ここで紹介するのは、大阪で30年以上続いている共同保育所についてです。

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その学童保育所は、幼児保育所に通わせている年長組の親たちの「1年生になったら、子ども達の放課後どうしよう 😥 」という心配から始まりました。
そんな中1975年の秋に中学校教員の人が退職する後に自宅を使って、小学生の放課後を勉強させたり遊ばせたりするような事を考えているという話が飛び込んできました。結局、この話は具体化しませんでしたが、この事がきっかけになって『学童保育所』について、学童保育連絡協議会の方を講師に迎えたり、既存の学童保育所の保護者を迎えての学習会を開催したりと、実現へ向けて動き出しました。

指導員や場所探し、運営方法や保育内容など、分からないこと 😯 だらけだったわけですが、場所は、学童に通わせる世帯の自宅を借り、1977年4月入所児10名から出発しました。民生局から補助金は受けることはできましたが、それだけでは指導員の給料や家賃を賄えないので、物品販売や外部者を呼んでイベントを行うなどして赤字を埋めていたそうです。

学童を必要とする親が始めた保育所です。こどもも保護者も小学校を卒業すると同時に学童保育所を去ります。そして次に新しい1年生を迎えます。そうやって、運営に携わる人は変わりながらも、必要とする人たちで30年以上も続いているのです。

30年の間には、こどもの人数が少なく保育所の継続が危ぶまれた時期もありました。その時は、今後この施設を利用したい人達のために、自分たちの代で終わらせるわけにはいかないと、新規入所者の募集に必死にがんばったそうです。

現在は、入所児は40名を超え指導員も5人を抱えるまでになっていますが、規模が大きくなっても、運営は相変わらず大変だそうです。七夕の短冊に書かれたこどもたちの願いは「ゴキブリがいなくなりますように」の次に「学童がお金持ちになれますように」だったそうです :blush: 。
運営方法は、開設当初からの月一回開催する運営委員会で大きな枠組みが提案され、それを受けて月一回の全体会で全世帯の保護者で決定しています。
入所生の募集、保育料の決定、家賃の支払い、指導員の給料計算も全て保護者が担います。もちろん、全員が働いているので、学童保育所の運営に携わるというのは結構大変 :tikara: なんです。

では、現在の学童保育所の流れを紹介します

1日のながれ
5つの小学校から、直接学童保育所へ集まってきます(遠方の小学校はお迎え有りです)
宿題 を済ませ、手作りおやつ を食べ終わると、近くの公園へ
おにごっこやサッカー、野球、キックベースなど、思いっきり体を動かして遊び、6時ごろ学童に戻ってきます。
お母さんのお迎え(6時~8時くらい)までは、室内遊び をして過ごします。

1年のイベント
4月  新1年生 入所
5月  総会
5月  父母会主催の歓迎会(BBQなど)
7月  お泊り保育(低学年のみ)・親子キャンプ
8月  父母会主催 地域夏祭りへの出店
11月 がくどうえんにち 地域の小学生を誘って、イベントの開催
12月 けんだま大会、お楽しみ会
2月  父母会主催 ハイキング
3月  卒所式・入所式

次回は、学童保育所の運営が大変!運営に携わるために、どうやって繋がりを深めているのか、をお話しします。

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