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つなぐ社会∞紡ぎ合う次代(1)~序列原理から共認原理への転換~

こんにちはみっちーです

家庭の閉塞感 は、もはや誰もが潜在的に感じています。
でもどんなカタチに可能性があるのか?何を求めて進んでいけばいいのか?
明確な方向がいまだに見えてきません・・・ 😥

その中でも新たな可能性 として、主婦はブログ を通じて周りとのつながり を求め始め、若者は家庭から外(社会)へと飛び出し 、自らの生きる場所を見出そうとしています。

ではいったい周りや社会とつながっていくことで、
次代にどのような可能性を拓き出していくことが出来るのか?

これからの8回シリーズ『つなぐ社会∞紡ぎ合う次代』では、このテーマに沿ってお送りしていきます。新たな次代の可能性をぜひみなさんと共に探索していきたいと思います。

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 今、社会は全面閉塞に陥り、誰もが「出口が見えない」「答えが欲しい」と必死に突破口を探している。つまり、誰もが目標を見失って、答えを探しており、それは、もはや自分だけの課題ではなく、みんなに共通の普遍的な課題になってきている。

 実際、家庭も、学校も、企業も、国家も、それぞれに深刻な問題を抱えて行き詰まり、今や目標を失ってフラフラと迷走しているだけである。

<家庭が抱える問題>
○セックスレス(性の衰弱)の進行
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○晩婚化
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○非婚化
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○離婚率の増大
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○虐待の増加
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では、人々が目標を見失い、社会がここまで閉塞してしまったのは、いったい何故なのか?

 それは、(先進国では)’70年頃に貧困を克服してしまったからである。それまでは、人々は飢えの圧力(=生存闘争の圧力)に晒され、飢えから逃れるために、必死になって働いた。生存闘争の圧力の下では、成員は序列原理(力の強い者に弱い者が従う仕組みで、徹底した力の原理とも言える。殺し合いを避ける本能の仕組みで、人類社会の身分制度も、これに基づいている)によって統合される。

そこでは、誰もがいい大学(身分)、いい生活(お金)、いい女を、つまりは序列格差の旨味を求めて争う。そこでの身分やお金は、自分だけに所属する私有権であり、女(or男)でさえ自分だけの独占物である。その意味では、誰もが私権の獲得という目標に収束することによって、集団や社会が秩序化され、統合されてきた、私権統合の時代であったとも言える。

<1970年貧困の消滅>
○国の借金グラフ
[6]

 しかし、’70年、飢えの圧力(=生存闘争の圧力)が消滅するや否や、序列原理(身分制度)は無効となり、それまで力によって抑え込まれてきた人々の意識は、一気に反身分⇒反差別⇒「人権」「福祉」などの観念に収束する。

 生存圧力が克服され、序列原理(力の原理)が無効となった以上、集団や社会は、人々の『共認』(課題や役割や規範を認め合うこと)によって統合される以外にない。だからこそ、それまでの政界や財界に代わって、マスコミが第一権力にのし上がったのであり、’70年を境に、既に時代は序列原理の時代から共認原理の時代へと、大きく転換していたのである。

<序列原理から共認原理への転換>
 市場社会では、人々は貧困の圧力に晒され、食べていくために私権(金、身分)を求めて争い、序列原理よって社会は統合されていた。しかし貧困の圧力が消滅し、人々がもはや私権に収束し切れなくなると、序列原理は無効となる。
 
 これは、本来(500~1万年前の間)人類が持っていた本源性が、私権の強制圧力から解き放たれたことを意味する。これによって本源的な親和共認、仲間共認、課題共認や規範共認を母体とした共認原理による集団統合の可能性が拓かれた。

 若者は先行して仲間収束を強め、共認原理に導かれて仲間第一の空間を形成してきた。いじめが深刻化したのも、仲間絶対の故である(昔は仲間より私権第一であった)。

 しかし、仲間と言っても、その大半は学校(or企業)の中で形成された仲間でしかない。ところが、家庭であれ、学校であれ、(もちろん企業であれ)、私権の獲得という目標に収束することによって統合されてきた集団は、貧困が消滅して私権への収束力が急速に衰弱したことによって、統合力を失い、ガタガタになってきた。今や、それら私権集団は閉塞するばかりであり、それらの集団の中で答えを求めても、そこには何の可能性も残されていない。

貧困が消滅し、時代が序列原理→共認原理へと変わった以上、既存の集団(私権統合集団)はもはやガタガタで、そこにいくら可能性を求めても何も見つかりません。

ではいったいどこに可能性があるというのでしょうか?
次回は、既存の集団を超えた可能性の探索についてです。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。
次回も乞うご期待下さい☆

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