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「音読」の宿題に大苦戦

国語教科書の音読の宿題が、とっても大変 😥 」という声をよく聞きます。

特に長い小説が宿題に出ると、子どもは棒読みで面倒くさそうに音読。そのやる気のない態度に、ついつい「ちゃんと読みなさい 」って怒ってしまう母親。これでは、更にやる気を失ってしまいます。

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こんな状況を何とかしたいですよね

では、音読の効用にはどんなものがあるのでしょう。

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るいネット 231823 「なぜ音読が有効か」 [2]より引用

「脳と音読」  川島隆太+安達忠夫 より

川島隆太:脳科学者、脳の働きを画像化する研究者
安達忠夫:独文学者、教育者、「素読のすすめ」著

■なぜ音読が有効か?

脳の活性度を視覚化してみると、音読ほど脳全体が活性化する活動は無いことが解る。まず、文字の言葉の処理と音の言葉の処理を行なうところは異なっている。

黙読は、文字が目から入って、文字の形の情報処理と意味の情報処理が行なわれておしまい。

音読は、文字を目で見て、黙読と同じ情報処理と同時に、音の言葉に変換して、口から出力し、さらに自分の耳で聞き、情報処理を行なう。圧倒的に脳の動かす部位が広範になる。

充分に国語力がついてきた後ならば、黙読の方が情報処理スピードは速く、その必要性はある。が、特に幼いときは、たっぷり聞いて、たっぷり音読することが重要である

黙読と音読では、大きな違いがあるんですね
%E8%84%B3.gif [3]こちら [4]から画像をお借りしました

せっかく宿題という機会を与えられているのですから、楽しく音読するためにはどうしたらいいか、考えてみました

宿題の音読を聞くとき、「何か家事をしながら聞く」人が多いようです。仕事などしていると、夕方ゆっくり聞いてあげるのはなかなか難しいですが、子どもからすれば、ちゃんと聞いてくれているのかわからない相手に、楽しく音読ができないのも納得です。

そこで、
こんな音読 だったら楽しいかも

お友達やお家の人と一緒に音読・・合唱すると息があってとっても気持ちいいですよね。それと同じように、息を合わせて音読。
声が大きくて聞きやすかったとか、情景が浮かんできたとか、何でもいいから、ほめてあげて充足度をUP
小さいハードルを設けてみる
これは、実際に音読大好きだったというIさんから聞いた話です。
付箋などで穴埋めして、暗記できてるか確認してみる。
文章の途中からでも暗唱できるか、友達とクイズ形式で読み合う。 
読み間違えた箇所を毎日数えて、グラフ化して、上手に読めるようになったのを実感する。

「宿題だからやりなさい」とだけ言っていたお母さんも、ちょぴり褒めてあげただけで、すごくやる気になったと話してくれました。

他にもこんな風にしたら音読が楽しくなった事例がありましたら、コメントよろしくお願いします。

最後に、国語能力を上昇させる方法を紹介します。

るいネット 231044 4/29のなんでや劇場レポート「観念力とは何か?」(2) [5]より引用

⇒国語の成績が良かった人は共通して、子供の頃に絵本や昔話の読み聞かせ、落語や三国志などを繰り返して読んだ経験を持っている。このことは国語能力を形成するのは反復千回であることの証明である。

国語の試験でも全体のストーリーや結論がわかるから設問に対して正解が出せる。一個一個の文章や文字しか見ていなければ、大きな幹を捉えることはできず正解に至らない。

どうして、話の大きな流れや幹を掴めるようになったのか?

共認回路も、起こった出来事やストーリー性をもっている。単語や漢字を覚えることよりも、まとまった文章全体を暗唱する方がやさしいのもそのためである。ましてや「あ」「い」といった文字を覚えることは共認回路と何の繋がりもない。現在の国語教育の決定的な誤りは、文字・漢字という共認回路から一番遠い所から始まっていることである。

まとまった文章を反復して暗唱すれば、ストーリー全体が脳に定着する。国語が得意な人の事例に出た、絵本や昔話の読み聞かせ、落語や三国志もストーリー全体として覚えている。そういう回路が出来ているから、国語の問題文を読んでも話の幹をつかめる。

このように、国語能力も含めて言語能力を上昇させる根本回答は反復である。一つのテキストを繰り返して、暗唱できるレベルまでもっていかないと、使える所まで定着しない。

なぜ反復千回が必要なのか?
共認機能と記号との断層を埋める(記号の意味や解釈を掴む)のが観念回路だが、その観念回路を形成するためには反復が不可欠だからである。そうでないと観念を使いこなすレベルまで至らない。

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