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こんな子育てがしたい♪~子供には共認充足体験を~

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写真はこちら [2]からお借りしました。

こんにちは。『こんな子育てがしたい』シリーズもついに第3弾です。

ところで、3/28に開催された、第113回なんでや劇場では、「闘争過程で求められる能力は、どのように形成されてゆくのか」について議論されました。劇場レポートも報告されていますね。

3/28なんでや劇場レポート(1) 闘争能力の基盤は、みんな発の充足性と肯定視 [3]

3/28なんでや劇場レポート(2) 自分発→みんな発へ、否定→実現への転換 [4]

3/28なんでや劇場レポート(3) 今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる [5]

3/28なんでや劇場レポート(4) 課題を突破する力の源泉は可能性収束力 [6]

3/28なんでや劇場レポート(5) 試験エリートは無能⇒10年後には社会統合気運 [7]

3/28なんでや劇場レポート⑥~充足体験が可能性収束力の土台(源泉) [8]

その中でのポイントは、

・闘争過程の能力を基底する根底部分は下記の3点

 - 自分発からみんな発への転換

 - 否定から肯定視・実現への転換

 - 観念論から構造認識への転換

・闘争過程の能力を高めるための活力の源泉は可能性収束力。

・充足体験の豊かさが可能性収束力の土台(源泉)である

これらの能力は、人間の成長過程に即して身につけていくもので、その中でも乳幼児期には、スキンシップに代表される親和充足体験が特に重要と言うことでした。子育てシリーズを追求している当ブログとしても気になる内容でしたが、本日のテーマはタイムリーにも乳幼児期の親和充足体験についてです。張り切って追求していきたいと思います。

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るいネットでぴったりの投稿がありましたので紹介します。

共認回路の対話シュミレーションが思考の原型 [9]

1歳半くらいになると、母親に『○○ちゃん』と呼んでもらうと『ハーイ』と答える。そして、応えること自体に喜びを感じていて、何回もせがむようになる。そのうち、『○○ちゃん、ハーイ』という独り言をいう、本当に楽しそうに。充足感あふれる感情表現からして、母親との期待応望充足を、独りでシュミレーションしているのだろう。

自分という意識は名前がわかるようになった時に顕著に現れる。これが自我という独立した存在の形成過程であるという説がある。しかし、関係の中でしか成長していけない人間にとって、独立した存在などを定義すること自体ばかげている。

この場合はむしろ、独り言により、相手が不在でも期待応望の関係充足を、現実と同じ充足感情の再現をもって実現しているということではないかと思う。また、共認の根本は共鳴動作のように相手がいないと成立しないが、成長するにつれ不在対象との共認充足が頭の中に再現できると見ることも出来そうである。

そしてもう少したつと、犬をこわがったとき、充足関係にある母親が「こわくない、こわくない」といってくれると、子供は落ち着く。次にひとりで犬に出会ったとき「こわくない、こわくない」とつぶやいて、この局面をのりきる。ここでも、不在の母親との共認充足を頭の中で再現し、現実を乗り切っているのではないかと思う。

このように、誰かが自分に発した言葉を、現実を乗り切るための武器に使う。そして、その相手は誰でも良いのではなく、自分の信頼を寄せる相手(例えば母親)でないとあまり効果がないそうである。これも、期待応望の充足関係が生み出すプラス感情が、現実突破のための思考(実現回路の作動)には重要な働きをしていると言うことではないだろうか?

以上、引用終わり

この投稿は、子育てに必要な3つのポイントを示していると思います。

1.人間は相手との関係の中で成長していく

2.母親との共認充足体験が実現回路の発達に重要

3.充足体験を頭の中で再現することで、思考能力が発達する

かつての日本の母子手帳に記載されていた、「スポック博士の育児書」 [10]では、子供の自立を促す育児法が推奨されていました。「一人で寝かす、添い寝はしない」「泣いてもすぐに抱いてはいけない」など、子供にできるだけ関わらないようにすることが奨められています。しかしそれでは、子供は十分な親和充足体験が得られず、子供の成長を妨げる結果となってしまっていることが既に報告されています(新事実が出ているにもかかわらず見直されない『母子手帳』 [11]「スポック博士の育児書」を否定する [12])。

いかに人と関係を持つか、いかに共認充足体験を積むかが、子供の成長には重要と言えます。そしてそうすることで子供も、次代を担って闘っていくための能力を身につけていくことができるのではないでしょうか。

具体的な方針としては、こんな感じでしょうか?

・子供とスキンシップする。

・どんどん子供に話しかける。

・いろんな人の輪の中に連れて行き、いろんな人に関わる。

・子供が困っている時には、放っておくのではなく、可能性を指し示してあげる。

・そして何よりも子供に接する周りの人が充足しているのが重要ですね。

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写真はこちら [13]よりお借りしました。

最後にこちらの投稿も参考に紹介しておきます。

自我の確立って、何? [14]

自我ではなく、共認こそ原点である [15]

赤ん坊の皮膚感覚~共認充足に貪欲な存在~ [16]

相手発のスキンシップが共認充足を生む ~添い寝の事例から~ [17]

次回は共認充足の原点である「共認機能」の本質に迫りたいと思います。

[18] [19] [20]