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(画像はコチラ [2]よりお借りしました)
子供は自然の中で自由に遊ばせたい!
そう思っている人は多いと思いますが、
そんな想いとは逆に現実では、最近の幼稚園でも 😯 宿題がでるところがあるそうです。
その背景には、親たちが小学校に上がってからちゃんとできるように、幼稚園でもちゃんと勉強させて欲しいという思いを持っているようです。
しかし、実際に生きていく上で必要となるのは、机に座って与えられた問題の答えを書ける能力ではなく、状況に応じて自在に思考する能力なのは、多くの人が感じていることでしょう。
今回は、子ども達の身体や心が豊かに育って欲しいという願いから幼児の自然体験活動を通じて、教育を実際に取り組んでいる「森のようちえん」事例を紹介します。
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●どうしてこの活動を始めたのか?
「森のようちえん全国ネットワーク 設立趣意書 [3]」より引用
昨今、子どもを取り巻く環境が悪化しつつありますが、その原因のひとつに、幼児の自然体験をはじめとする体験活動の欠如が指摘されています。様々な自然体験活動を経験させることは、協調性や豊な感受性、自然への畏敬の念を身につけることができると同時に、基礎体力の向上など様々な教育的効果があります。そのため、子ども達の身体や心が豊かに育って欲しいという願いから、幼児の自然体験活動へのニーズの拡大が顕著になってきています。
(中略)
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(画像はコチラ [2]よりお借りしました)しかし、そのような体験活動の場、機会がまだまだ不足しているという背景には、どのような体験、環境(場)作り、プログラムが乳児・幼少期の子ども達の成長に良いものかということが明確になっておらず、手探り状態であることに加え、適切な活動を提供できる指導者、保育者が不足していること等が挙げられます。
(中略)
つきましては、日本全体で「森のようちえん」等の活動が更に広まり、より多くの乳児・幼少期の子ども達がより質の高い自然体験の機会を得ることができる社会を作ることを目的として、「森のようちえん」等の活動を行う全国レベルのネットワーク機関となるべく、ここに「森のようちえん全国ネットワーク」を設立します。
また、多くの活動団体は週1程度の割合で活動しており、それ以外にも夏休みだけのイベントを設けています。さらに全国で47団体が参加しており、毎年フォーラムが開かれるなど確実に拡大をしてきている活動です。
●活動内容とその効果
この活動を通じてどのような変化が見られるのだろうか?
「幼児教育にちょっとした変化が!」 [5]より引用
(1) 五感を用いて直接体験する。→ 感情や思考の土壌を作る。
五感を用いて自分の体で反応するという感覚運動的な体験をすることで、自然環境との相互作用を実感することができ、この実感の積み重ねが感情や思考の土壌を作ります。(2) 試行錯誤する。→自発性を育てる。
自然は、「こうすればこうなる、ということがわからない」、「どうなるか、やってみないとわからない」。だからこそ、自分のすべての力を使って、色々と試しながら自然とつきあっていくことで、自分のことは自分で決めるという自発性を育むことができます。
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(画像はコチラ [2]よりお借りしました)(3) 達成感を味わう。→自信をもつ。
試行錯誤を繰り返し、自分の力でやり遂げることによって達成感を味わい、有能感や自尊心を育むことで、自信をもつことができるようになります。(4) 周りとのつながりを実感する。→ 信頼感や安心感を生みだす。
自然環境やいろんな人との相互作用を体験することで、自分と周りとのつながりを実感し、周りとの関係を認識して満たされることで信頼感や安心感を生みだすことになります。
自然の中ではこのようなことが期待できます。でも逆に、自然の中で行う活動であっても、このようなことが期待できないようなものは、自然体験の良さは十分に発揮できていない、ということにもなりそうです。
●感想
これらの活動に共通する点は、自然の中で遊ばせるだけではなく、包丁や焚き火の火を使って料理を作ったり、畑で野菜をそだてたり、生き物を育てたり、さらに友達と一緒に協力したりと、“学校のお勉強”では学ぶ事ができない「生きていく力」を身につけることができる活動ということです。
(画像はコチラ [2]よりお借りしました)
「森のようちえん」のような子供に必要な“遊び=学び”の場を自分達で創っていく活動にはとても可能性を感じます。次代の教育はこういう活動から再生されていくのだと思います。