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2010年01月28日

家庭ってなに?~私権闘争を統合した 力の序列共認~

 現在私達は、何の疑問も無く家庭という場に身をおいています。そして当ブログでも追求しているように、この家庭は現代において様々な問題を孕んでいます。

 そこで、本シリーズでは「家庭ってなに?」と題しまして、歴史的な事実から、一体どのように家庭が誕生し、どのような変遷で現在の形になったのか、そして次代における家庭像とはどういったものなのか、というあたりを追求していきたいと思います。

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 歴史的な事実といってもなかなか難しいのがこの家庭の歴史。そこで、今回は、るいネットより「超国家・超市場論」をお借りして、国家と市場の歴史的な事実と、そこにおける家庭の姿を見ていきたいと思います。

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 では早速るいネットから超国家・超市場論の引用です。

国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認

 自我は「自分以外は全て敵」とする。しかし、「全て敵」である以上、共認は成立せず、従って共認機能で止揚・統合することはできない。従って、この様な自我と自我がぶつかり合い、欲と欲がせめぎ合う性闘争→私権闘争は、必然的に掠奪闘争(縄張り闘争、つまり戦争)を生み出して終う。
 この様な自我に基づく性闘争→私権闘争→掠奪闘争は、力によってしか制圧できない。従って、これらの自我に基づく同類闘争(性闘争・私権闘争・掠奪闘争)は必然的に武装集団を生み出し、最終的には力による制圧を土台とし、それを追共認した力の序列共認によって統合された武力支配国家を作り出す。

 この力の序列原理も、互いに顔が見える範囲の集団内部でこそ有効に機能する原理であり、それだけでは数百万人もの超肥大集団=国家を統合するには無理がある。互いに顔の見えない社会を統合するには、統合指標(評価指標)となる観念の共認が不可欠になる。そこで、力の序列共認を下敷きにして、士・農・工・商etcの身分制度が確立された。つまり、最終的には身分(肩書き)という観念の共認によって国家は統合されており、武力時代の評価指標とは、この身分観念に他ならない。

 私権社会での活力源となっているのは、性闘争・私権闘争の圧力である。しかし、性闘争・私権闘争の圧力は、武力による制圧⇒力の序列共認⇒身分制度の共認による徹底した収奪によって(つまり、人為的に作られた飢え=貧困の圧力によって)、生存圧力に等しいほぼ絶対的な強制圧力となる。つまり、無政府的な性闘争・私権闘争を止揚(秩序化)した筈の私婚→私権の共認は、真の統合原理たる力の原理によって絶対的な私権の強制圧力に転換する。

 この私権闘争の圧力が生み出した(力の原理に基づく)私権の強制圧力(私権を獲得しなければ生きてゆけないという圧力)は、最末端まで貫通する圧力であり、従って、「私権」という価値の評価指標(=最先端価値)たる「身分」観念は、立派に統合機能として働くことになる。(例えば、この肩書きという統合指標=評価指標は、現在でも官庁や企業において、普遍的に使われている評価指標であり、ほんの数年前まで「肩書き」こそが、人々の最大の圧力源とも活力源ともなっていた。)

 この文章で注目すべきは、「私婚」と呼ばれる制度が一体どこから生まれてきたのかという点。「私婚」とはるいネットによると

>男の私権によって女の性を買い取り私有する婚姻様式。現代の一対婚(一夫一婦制)や一夫多妻制などがある。約5000年前に本源集団が破壊され、性=婚姻の相手を定めていた婚姻規範が崩壊したことにより、性は無政府的な性闘争(男の抜け駆けと女の私的選択)に委ねられた。私有婚はこれに一定の秩序を与え、私権社会における最基底の制度となった。

 とあります。実は現代の婚姻制度も、基本的にこの仕組みを踏襲しており結納などの制度は、それを顕著に示す事例ですね。

 そしてそういった私婚制度によって秩序を造り出す必要があったのですが、それは一体なぜかというと、それは“無政府的な性闘争・私権闘争を止揚”にあるのです。

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 無政府的な性闘争(女をめぐる男の闘争ですね)を、秩序化するために婚姻制度が生まれている

 しかもその性闘争は“自我に基づく性闘争”だったのです!

 つまり、自我に基づく性闘争をどう止揚し秩序化するかという考えのもの現代の家庭にも通じる私婚制度が生まれているのです

 では翻って現代はどうでしょうか?無秩序な性闘争が発生するほどみんなのせいに対する欲望って強いでしょうか?

 セックスレスなどの現象から伺えるように、現代性の活力はどんどん衰退しています。
 とすれば、性闘争を止揚するために生まれた、私婚制度とそれに基づく家庭の姿そのものが、現代にマッチしていないのではと考えられますが、皆さんどうでしょうか?

投稿者 daichi : 2010年01月28日 List   

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コメント

はじめまして。ランキングより来ました。
自身、家庭教師が生業なので、
興味深いなという第一印象です。

しっかり過去記事読ませて頂いて、
またコメントします。

御挨拶まで。有難うございました。

投稿者 家庭教師 : 2010年1月29日 21:59

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