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子育てを家庭に任せてはおけない!-プロローグ~@人類滅亡に繋がる精神破壊の元凶~

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今回から『子育てを家庭に任せてはおけない!』という新しいシリーズをスタートします

この「子育て」という課題は、人類という種の存続という観点から見ても、前回のテーマ [1]で扱った共認社会の実現という次代の社会を創っていくという意味でも、最も重要な社会的な課題です

子育て=家庭の場で・・・と当たり前のように思っている現代社会に於いては、このテーマは、疑問に思うことでしょう 🙄 しかし、今回このテーマとした背景には、「現代の家庭こそ、人類を滅亡に導きかねない精神破壊を生み出している!」という以下に紹介する認識に基づいているからです

是非これを読んでいただき、子育て課題は社会課題であることを再認識していただきたいと期待します 😀

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(いつもありがとうございます

肉体破壊よりももっと致命的なのは、精神破壊である。市場の拡大によって、闘争の場(職場)と生殖の場(家庭)が分断されてしまったが、これは実は、生物史上かつて無かった極めて異常な状態である。
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全ての生物集団は、闘争過程と生殖過程を包摂した全的な集団として存在しており、全ての生物はその中で進化してきた。もちろん人類も、原始時代からずっとそれを踏襲し、闘争と生殖を包摂した全的な集団の中で、今日の人類に進化してきたのである。

原始時代だけでなく農業生産の時代もそうであって、例えば農家は、今日の家庭の様な単なる生殖と消費だけの場ではなく、それ自体が一個の生産体であり、従ってそこには、自然圧力をはじめ様々な闘争圧力が働いていた。
だから子供たちは、働いている両親の背中を見ているだけで(学校など無くても)、健全に育っていったのである。

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だが、市場拡大によって職場と家庭が分断され、かつ家庭が絶対不可侵の聖域となった(例えば、よく「企業が悪い」「学校が悪い」と糾弾されるが、「家庭が悪い」と糾弾されることは殆どない)ことによって、家庭には何の圧力も働かなくなり、その結果、家庭は子供を教育する資質をほぼ全面的に喪ってしまった。

サラリーマン家庭が孕む教育不能という問題の深刻さは、当分の間は、まだ農家育ちの祖父母や両親が居たお陰で、顕在化してこなかった。しかし、農村から都市への大移動がほぼ終わった’70年以降、その致命的な欠陥が徐々に露呈され始め、とりわけ老人と共に農家時代の諸規範が家庭から消え去った’90年以降、若者たちの間に心の欠陥児が急増し、子供の精神破壊が恐ろしいスピードで進行中である。
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『実現論』序文:ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止  [2]

この内容に基づき、今後以下の方向性で追求していきたいと思います

1.そもそも精神破壊って、なに?
(現在起こっている精神破壊事例の押さえ)
(精神破壊の原因が現代の家庭にある)

2.日本ではどうだった?
~共同体では、子供はみんなで育てる~
(事例紹介)

3.闘争と生殖の場の分断がなんで問題なの?なんで分断されたの?
(原因分析)

4.本来はどうあるべき?子育てって、なに?
~闘争過程と生殖過程を包摂した全的な集団~
~もともと、生物には親子関係なんて無かった?~
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5.日本での実現基盤
~充足存在という女規範、闘争存在という男規範の再生~
~最小集団である家庭自我の衰弱~

6.今後の可能性
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(tateko )

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