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どうする?!家庭と未来 ~人類はどこで道を誤ったのか?~

今回も、るいネットで公開されている実現論から、序文『ハ.人類はどこで道を誤ったのか?』を紹介します。

人類はどこで道を誤ったのか・・
なんとも衝撃的なタイトルですが、これからの可能性も同時に見えてくる一読の価値ある内容となっています。

応援よろしくお願いします。

ハ.人類はどこで道を誤ったのか?
 
いったい何故、こんなことに成って終ったのか? たしかに、直接の原因は何れも市場の拡大にある。しかし、これは単に市場社会二〇〇年の終焉なのではない。詳しくは本文に譲るが、市場の背後には、男と女が挑発と駆け引きの火花を散らす性市場(性の私的選択の場=恋愛が成立する場)があり、性市場の奥には、性闘争(メスの獲得を巡る、オス同士の闘い)の本能がある。そしてこの性闘争→私権闘争(メスを獲得する為の地位やお金を巡る闘い)の活力こそが、市場拡大の原動力と成ってきた。ところが、’70年以降、貧困が消滅してゆくにつれてそれらの活力が衰弱し始め、とりわけ’90年以降、性を含めてあらゆる活力の衰弱が露わになり、社会も人々も急速に閉塞と混迷の度を深めつつある。これは、私権闘争を活力源にし、それによって生み出された私権を獲得しなければ生きてゆけないという、否も応もない絶対的強制圧力によって統合されてきた私権時代三〇〇〇年(西洋の歴史家の言う文明時代。西洋は五〇〇〇年、日本は一五〇〇年と大きな差がある)の終焉だと云えるだろう。  

『ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止』 [1]では、
>「環境破壊」「精神破壊」「肉体破壊」の根本原因である「市場拡大」
を扱いました。
この市場拡大の背後には性市場があったというのは驚きですよね。

●注目1:哺乳類の性闘争本能(メスの獲得を巡る、オス同士の闘い)
性闘争(メスの獲得を巡る、オス同士の闘い)の本能/ゾウ [2] 性闘争(メスの獲得を巡る、オス同士の闘い)の本能/キリン [3]
第61回「追跡!密林のゾウ大移動」 – ダーウィンが来た!生きもの新伝説 [2]自分の首を振り回して戦うキリン同士のケンカムービー – livedoor ニュース [3]生物進化史から学ぶお産と子育て8~オスの性闘争本能と集団適応~ [4]

人類に置き換えるならば、例えば・・彼女を獲得したい男性はイイ車を乗り回し、プレゼントする宝石や装飾品を買う。そのようにして市場も拡大していく。

●注目2:商品市場の背後の性市場(性の私的選択の場=恋愛が成立する場)
商品市場の背後の性市場/宮廷サロン [5] 商品市場の背後の性市場/竹久夢二 [6]
フランスのサロン文化は、ルイ14世の時代ヴェルサイユ宮殿から始まり絶対的な文化の座を誇っていたが、その後、文化の中心はパリの数多くのサロンに移っていった。そしてそれらのサロンは革命的な思想をはぐくんでいた。 – サロンの歴史2 フランス [5]明治から大正にかけて、「恋愛」観念が日本に繁殖しはじめた~竹久夢二 – 徳島県立近代美術館 [6]「「竹取物語(かぐや姫)」にみる、宮廷サロンと性市場」 – るいネット [7]

だが私権時代を通じて、国が滅亡することはあっても、人類が滅亡の危機に陥ったことは一度もない。とすれば、この滅亡の危機は、人類が私権時代三〇〇〇年をも超えた、もっと根底的なパラダイムの転換期を迎えた事を示唆している。つまり人類は今、自らが築いてきた全文明の見直しを迫られているのである。だが、一切の予断を排して、人類の全文明を見直すとすれば、人類はその立脚点を自然の摂理の中に、あるいは生き物の摂理の中に求めるしかない。

●注目3:私権時代3000年を超える~人類500万年~
人類誕生の地~500万年前・700万年前 [8]
1996年ミシェル・ブルネたちのフランスの研究チームがチャド(中央アフリカ)に分布する約700万年前の地層から人類化石(トゥーマイ)を見つけた。この化石は人類がチンパンジーの祖先から進化した直後の最古の人類化石と考えられている。DNAによる研究では人類とチンパンジーが別れたのは500万年前前後とされていたが,トゥーマイはさらに100万年もさかのぼることになった。これまではほとんどが東アフリカのビクトリア湖周辺に限られていた最古の人類化石発見場所は,トゥーマイの発見で中央アフリカにも可能性が広がった。 – 啓林館 理科指導書<地学I 改訂版> [8]

しかし、学者やマスコミには、その様な徹底した原因分析に挑む姿勢あるいは追求力・創造力が、殆ど見られない。現に、経済にしろ、教育にしろ、彼らが何十年に亙って唱えてきた講釈や方策では、何の効もないばかりか、事態は悪化する一方である。とすれば、学者やマスコミの言ってきたことは、問題の上べをなぞっただけの誤魔化しor 綺麗言だったのだと言わざるを得ない。それは彼らに染脳(脳を染め上げる)されてきた社会の構成員全員(つまり、私たち自身)にも云えることである。人々は、私権規範や近代思想等の様々な常識に則って家庭生活を営み、経済生活を営んできた。しかし、その帰結が、社会の全面的な行き詰まりであり更には人類滅亡なのだとしたら、その常識の過半が(少なくとも、その根幹部が)根本的に誤っているからだと見るしかない。もし、根幹部ではなく、枝葉部の誤り程度なら、こんな事態にはならないし、学者やマスコミをはじめ統合者たちの唱えてきた小手先の方策で済んだ筈だからである。

●注目4:私権時代3000年を超える~文明史中心の歴史観(価値観)からの転換~
地球規模・宇宙規模からみた人類史 [9]
現在普通に使われている年表はあくまでも人間のための年表であるからやむをえないのであるが、地球規模、宇宙規模で人類が生きてきた期間を把握できないのは問題である。人間のことしか考えないのであるならそれでかまわないが、人間以外の動物や自然環境といったものを論ずる上で人間のことを主としている現在の思考方法には問題がある。 – だな通信<不定期刊 第17号> [9]

いったい、人類はどこで道を誤ったのか?それを突きとめる為には、人類の始源(必要ならサル時代や哺乳類)にまで遡って、個体や集団や社会の存在(or 成立)構造を解明する必要がある。人類の原基構造を解明できれば、その構造のどこが不変部分でどこが可変部分かを知ることが出来る。そして現代社会の諸問題(諸欠陥)と突き合わせれば、どこが変えてはならない部分でどこが変えるべき部分かを突きとめる事が出来る。つまり、その構造体のどこをどう変えれば良いかの答えを導き出す事が出来る。とりわけ、当面する市場の背後に潜む性市場や性闘争は、理論的には全く未明の領域である。古代から現代に至るまで、思想家は誰一人(社会構造上の最基底の対象として)「性」や「女」を、まともな追求対象にしてこなかった。それは彼らが、男支配の社会に何も疑問も感じていなかったことを証明している。従って性や女については、殆ど何も理論化されていない。それ故に、その解明は困難を極めることになるし、解明してゆけばゆくほどその認識は余りにも新し過ぎて現代の価値観とは決定的に対立するので、なかなか受け入れられないかも知れない。だが、その認識=摂理がいかに現代の価値観からかけ離れていようとも、摂理=事実は変わらない。人間は、決して自然を超えることはできない。だから、自然の摂理をできる限り解き明かし、そこから学び取らなければならない。自然の摂理を無視し、踏みにじってきた張本人が現代の価値観であり、その結果が滅亡なのだから。

まず、人類が道を誤った原因を突き止めるために人類の原基構造を解明する必要がありますが、そうすることで人類の存在構造の不変部分と可変部分を知る事ができます。
それは、これからどうしたら良いかの答え・可能性となっているのです。

古代から現代に至るまでまともに追求してこなかった対象(性や女)などについては、価値対立を生むかもしれないが、摂理=事実は1つで変わらない。
徹底的に自然の摂理を追求することこそ、新しい路を拓く鍵になるのでしょうね。

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