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男と女の引力が衰弱してきたのは、何で?「優しい男の消滅」

1980~90年にかけて、男は「優しくなければ生きていく資格がない」とまで言われ、お立ち台に群がる女の尻を追い掛け回す男がバブルと共に大増殖 😯 。

しかし、バブルの崩壊と共に、優しいだけの男も消滅、男と女の引力も一気に衰弱過程に入ります。
2004年当時の女子高生の声などを元に、男女の意識潮流の分析を見てみましょう。

優しい男の消滅 [1]

女心をわかっていないから、男性は配慮が足りない。もっと女心を理解して欲しい。その点、おかまさんは理解があり、配慮してくれるので、積極的に友達になり、応援したい。リンク [2]

bogart002.jpg [3]

佐藤さんの報告を読みながらおかまさんブームやホストブームと男女の力関係の逆転はどうつながっているのか?と考えてみました。男女の力関係の逆転とは市場の終焉→バブル崩壊→格差のうまみの幕引き=男のいいかっこしたい欠乏の実現基盤の消滅→性幻想=性のバブルの崩壊→性的商品価値の下落という「性のバブルの崩壊」の結果生じたものと考えられます。そしてその背後には目下、統合板でさかんに議論されている「社会共認の収束先=統合軸が見つからないという収束不全」が強く働いていることも間違いありません。

続きの前に、いつもの応援宜しくお願いします。

1970年豊かさの実現から、バブル化→1991年バブル崩壊へと向かう中で、男女の力関係、あるいは性関係がどのように変化してきたのか?

上記投稿を元に図解化してみました。

  貧困の消滅
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 市場の終焉(物的飽和)->社会の統合不全
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  バブル崩壊      ->収束不全
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 格差の旨みの消滅  ->男の力の基盤(私権)衰弱
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 性的商品価値の下落 ->性のバブル崩壊

では、性のバブル崩壊を決定的にした要因は何だったのでしょうか?

つまり性とは性闘争本能、和合共認、婚姻規範の3層に渡る性意識の合成物ですが男の性的解脱欠乏の衰弱の背景には、序列原理の終焉により性闘争本能が働くなくなったという側面と、「いい男、いい女という目標規範の喪失=男女のあるべき姿についての社会共認の収束先の不在」という側面の両面があり、とくに後者の影響は決定的に重要だと思われます。つまりかつてであれば「男は一家の大黒柱、家を治めて国を治める」というような男が婚姻関係を主導すること=家父長制が社会統合の基盤という社会共認があり、また同時に「浮気は男の甲斐性、英雄色を好む」といった言葉で奔放な性闘争を正当化してもきました。

補足として、男と女の力関係の変遷をまとめてみました。

                男の基盤    女の基盤
私権時代 :貧困の圧力⇒ 私権   > 性的商品価値
                 (強者)    (性幻想)

バブル時代:格差の旨み⇒ 私権▽ < 性の権力化
                 (優男)    (剥き出しの性)

バブル崩壊:収束不全-> 消滅   ≠  探索
                 (棚上)    (ホスト・おかま?)

上記のように、貧困の圧力が働いていた時代は、生きる上で私権獲得は必須課題であり、私権闘争を闘うのが男の役割であり、力の基盤でもありました。そして、女にとって唯一の武器は自らの「性」であった為、めったに手に入らないもの(処女規範等)として自らの商品価値を高める事で、男=私権を手にする、という関係性だったのです。

しかし、貧困の消滅と共に圧力が一気に緩むと、序列原理も無効化し、それまで抑圧されていた女の性権力が一気に暴騰していきます。

ところが、私権に収束しきれなくなった男は、バブル崩壊と共に性も棚上げ。女の尻を追い掛け回すような男が一気に減少して行きました。

昨年辺りから、「草食男子」などという言葉が出始めましたが、実はバブル崩壊の段階でその傾向は表れていたんですね。

しかし、このままでは男の基盤は失われたまま。既に探索に入っている女に対して、男達はどのようにして闘争基盤を獲得していけば良いのか?

続きを後日紹介します。男女の活力再生の『答え』がそこにあります。お楽しみに!

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