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世界経済危機を乗り越える日本人の可能性-7 @安定基盤の礎を築く共同体企業

みなさん、こんにちは
よしたつです 🙂 !

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今回のシリーズの『世界経済危機を乗り越える日本人の可能性』ですが、すご~く読みがいがありましたよね?もしかしたら今日まで楽しみに読んでくださった方なんかもいるのかもしれません。本当にありがとうございます!好評を博している今シリーズも今回で最終回になってしまいました!本題に入る前にまずは今回のシリーズを振り返ってみることにしましょう。

世界経済危機を乗り越える日本人の可能性

-1 @世界経済危機とアメリカの今後 [1]
-2 @その時各国はどうなる? [2]
-3 @そのとき日本人は大丈夫か? [3]
-4 @日本人の実現基盤 [4]
-5 @実現可能性への動き(感謝と謝罪のトレーニング) [5]
-6 @次代の社会の実現イメージ [6]

全体構成の概略ですが、1・2・3では、なんで屋劇場で提言された内容を実況中継する形で展開しています。それにより、これから訪れることが予想されるドル暴落後の世界的な大不況を改めて押さえ直した上で、日本は一体どうなるの?日本人の持つ縄文体質(本源性)は本当に機能するのだろうか?を分析しています。そして、最終結論として出てきた日本人の実現可能性の母胎が「充足⇒安定・保守」という意識潮流にあるのではないかという形で一旦は結んでいます

そして、では先の分析を受ける形で、「充足⇒安定・保守」の意識の表れを示す現実の潮流事例を紹介し、日本人の実現基盤を改めて探っていきました

その後、5・6では、その先端実現態を紹介して、本源的な男女の役割や企業のあり方までにまで言及しています。そして、今回の最終回へとつながるわけです。では、世界経済危機を乗り越える日本人を支えるのは、安定基盤の礎を築く共同体企業にあることを見ていくことにします

ではでは、御託はこのくらいにしておいて早速本題に入っていくことにしましょう。 😉

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先の投稿でも何度も出てきましたが、今、まさに市場が終焉しようとしています 株、証券等、あらゆるモノが商品化され、かつ先物取引なるもので実体経済に反する形で勝手に数字上の幻想(騙し)取引をしてきたマネー経済がパンクしようとしているのです これは、私権追及を生業としてきた私権企業にとって、大転換期を迫られる事態へと差し掛かっている状況と言い換えることも出来ます。

’70年豊かさの実現以降、私権原理では徐々に集団の意識が統合できなくなってきました。これは企業のみならず、地域、学校、家庭、仲間関係にまで統合不全を表出する形で社会問題が噴出する原因となっています。つまり、’70年を皮切りに我々は私権原理から共認原理への転換期を迎えていたのです 😯 。しかし、いくら意識レベルにおいて転換していたとしても、序列規範の衰退が見られる一方で、私権体としての企業、学校などは序列を色濃く残す形で残存し続けたのです。この背景には特権階級の保身と次なる可能性がどこにあるのかわからないといった収束不全状況がそうさせたわけですが、この状況があまりに歪で不可思議な構造を呈していることがわかるでしょうか? 🙄

もう少し噛み砕いて言うならば、力の原理を統合軸とした序列を批判しながら、制度としての序列を仕方なく容認している状態になっているわけなのです 🙁

そのせいもあり、とりわけ労働において、労働とは苦役なもの、生きる為に仕方なくやるものという誰もが制度に隷属化された状態に陥っていることが多くなってしまいました。でも、本来労働とは、真逆なものなのです。つまり、今の社会の源悪を端的に言うなれば、近代思想によって歪められた制度そのものにあると言っても過言ではありません

生きる喜び、働く喜び、集団の活力、男女の充足、子孫の繁栄・教育とは本来、全部が循環すると言う意味において同義だったのです。働くことは、『傍を楽にする』という語源が物語るように、個人のためではなく周りを安心させ充足させることにあって、それによって安定が図られ、集団として保守され続けていくという必然があったのです。しかし、今、私達は生産と生殖を明確に分断された私権企業という集団形成を選択したことで、集団の循環を喪失してしまいました。それゆえ、今求められているのは外圧適応態としての本源的な集団を再生していくこと、共認原理で統合された集団を形成していくことにあるのです。そして、それこそが、充足⇒安定・保守の実現態そのものへとつながるわけです

そこでは、企業=家庭=社会であり、様々な問題が皆の課題になります。そして、これは子育てを一人の母親の課題にしないことや、子供の教育を家庭の聖域化ではさせないこと、子供を社会に目を向けさせることや、期待に応えることの喜び、期待することで感じる感謝の想い、男とは、女とは、など皆であらゆるものを共有し追求することで、実現可能性を導き出すことが可能となるのです

以上より世界経済危機を乗り越える日本人の可能性とは、共同体企業の実現を目指すことにあります 最後に実現論より一文を紹介して締めくくりたいと思います!

 企業を合議制の共同体に変革しさえすれば、三年以内に『自分たちの生きる場を自分たちの手で作ってゆく』ことの大切さを、皆が体得してゆくだろう。言い換えれば、共認と集団の大切さが体得されてゆくだろう。それは、長い間権力によって封鎖されてきた、人類本来の豊かな共認充足の再生に他ならない。しかし、それだけではなお不充分である。私権=権力を破棄し、真の共認集団を形成する為には、究極のところ性闘争を封鎖することが不可欠である。性闘争・自我闘争を封鎖しない限り、それを制圧する権力の共認が必要になる(注:社会主義国の失敗の究極の原因は、そこにある。つまり、恋愛や一対婚を無自覚に肯定したままでいたが故に、必然的に権力が必要になり、また必然的に市場社会へと移行していったのである)。共認集団の共認圧力(集団規範)の内部に性闘争(共認の破壊物)を封鎖することができて初めて、共認圧力が全的な活力源となる土壌(仕組み)が出来上がり、その枠組みの中で活力=共認充足を高める必要から、必然的に自我も封印されてゆくだろう。それは、闘争と生殖を包摂した全的なる本源集団の再生に他ならない。そして、それは人類を正常な自然の摂理の中に戻し、人類を精神破壊から救い、滅亡を回避する為に不可欠な道程である。

実現論 第四部 場の転換 [7]より

では次回のシリーズにまた期待していてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

世界経済危機を乗り越える日本人の可能性シリーズ 完!

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