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世界経済危機を乗り越える日本人の可能性―3 @そのとき日本人は大丈夫か?

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【なんで屋劇場】の様子。09年、8月のなんで屋劇場は、しばらく続いてきた「闇の勢力」研究を踏まえ従来の経済学の枠を超えた「破局分析」が展開された。

前回の投稿 [1]では、経済破綻を受け各民族の秩序はどうなるかの、それぞれの歴史や民族性をふまえ未来を分析しました。

>しかし、現在の日本の状況を俯瞰すると、本当に大丈夫なのか?社会秩序混乱の引き金になりそうな現象が、いろいろあるのも現実。
それらも含めて、「本当に日本は大丈夫なのか?」気になりますよね。それについては、次の投稿にて…。乞うご期待。<

ということで、今回は、日本人は具体的にはどうなるか?現代の意識潮流を(なんで屋劇場で新たに提起された構造概念を使って)押え直し予測します。るいネット「09夏なんで屋劇場ノート5「アメリカ崩壊、日本の秩序は維持できるのか?」 [2]より

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7.日本の縄文体質は大丈夫なのか?

日本の欠点は、欧米支配への反省がイスラム以下という点であろうか。共認回路の方は日本人の縄文体質を信用したとして、問題は観念の方である。特に、「プロレタリア型右翼とは何者か?」「格差社会の突破口」でも検討したように 212614 [3] 、アメリカ発のネオコン思想に指導層が支配され、下層階級の一部には「排外主義」と「中産階級へのルサンチマン」が鬱積している。この潮流が社会を混乱に陥れる可能性は否定できない。

しかし、もう少し、広く意識潮流を分析するならば、プロレタリア型右翼という現象は、意識潮流の一部でしかなく、しかも主流とはいえない。212575 [4] で述べたように、あくまでも「匿名空間=インターネット」によって加速された限定的な潮流である。

他方、旧来からの社会破壊分子であるところの左翼的要求運動は衰退する一方である。

このことから、人々の意識潮流は、体制破壊的な右翼化でも、左翼化でもなく、むしろ、その中間において、専ら秩序維持、安定と保守を旨とする方向へ向かっているように思われる。

節約や食糧自給への関心のたかまり、目先とはいえ試験制度へと収束し、能力収束を高めていっている流れは、明らかに一昔前の左翼的な要求主義の潮流とは真逆の実現収束、秩序収束の流れである。

勿論、この試験制度が生み出す新たな格差社会=身分社会が、プロレタリア型右翼を生み出していることは確かだが、それは実現収束、秩序収束の向かう先である試験収束が間違っているからであり、より基底部にある安定・保守収束→実現収束、秩序収束に応える、確かな実現先となる観念、社会制度(例えば、官僚制にかわる参勤交代制)を提起できれば突破可能であろう。

続けて次の投稿では、充足・安定・保守の潮流が収束図解でより鮮明に構造化されています。この潮流が現代の様々な問題の深い位置にあり、解く鍵となっています。この流れに沿った実現方針が求めれれていることが明らかになっています。引き続きるいネット 09夏なんで屋劇場ノート6「充足→安定・保守収束に応える実現力が問われている」 [5]より

8.貧困の消滅=外圧低下が生み出した「充足→安定・保守収束」という女原理の意識潮流に応える本物の実現力が試されている。

安定・保守収束→実現収束、秩序収束のさらに根底をなすものは貧困の消滅に起因する充足収束の潮流であろう。貧困の消滅によって外圧が低下すると充足収束が上昇し、社会の安定を重視する女原理主導の社会となる。これは、弓矢の発明によって外圧が低下した採取生産時代と同じ構造である。

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勿論、試験収束→新たな身分制度が生み出す弊害である特権階級の暴走がもたらす警察国家的色彩や厳罰主義(男原理)は、安定・保守収束の基盤をなす充足収束(女原理)とは相容れない。従って、家庭の主婦の中からも「こんな無能な官僚を量産するだけの試験制度でいいのかしら」という疑問の声が聞かれるようになった。社・共はだめだけど、自民党もダメ、という意識は、「充足→安定・保守収束」が次なる収束先を探索中、ということであろう。目先に流れがちな「充足→安定・保守収束」という女原理を、確かな収束先へと導いていく本物の実現力=「男原理」が試されている。

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