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【子ども危機】遊び力の低下が招く問題

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今日は、週間ダイヤモンド2009年7月25日の特集「子ども危機」の記事より~子どもの”遊び力”を根こそぎ奪う「4大メディア」に注意せよ~に着目します。

 子どもの頃って、遊びを通していろんなことを学んでいたように思います。
また、疲れ知らずで遊んでいたようにも思います。
今みたいに遊んで帰って、「あ~疲れた」なんて言ってなかった。
「あ~、おもしろかった。」だったと思います。

それに比べて、今の子供たちは、思いっきり遊べているのでしょうか。
充足感を感じるような遊びができているのでしょうか。

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特集記事から引用します。

 子どもは、屋外における集団での遊びを通して、おとなになってからでは学ぶことができない貴重な経験を積んでいる。
 まず、何時間も一心不乱に遊ぶことでエネルギーを完全に放出する術を身につける。同時に、そこから生まれる充足感も知る。また、上級生・下級生の隔てなくさまざまな年代の子どもと交流することで、人とのかかわり方を学んでいく。まさに、生きていくうえで欠かすことのできない能力を磨いているのだ。
 
 それではなぜ、こどもたちの遊びは変質してしまったのか。いくつか要因はある。まず、大勢でのびのびと遊べる場所がなくなりつつあることだ。特に都心では、「空き地」などもはや存在しないに等しい。また、変質者や交通事故を心配するあまり、親が外遊びに消極的になっている。さらに、習い事や塾に通う子どもが増え、誘えばいつでも遊べる仲間が少なくなったということもある。
 
 しかし、なにより子どもたちから外遊びの貴重な機会を奪っているのは、メディアである。「テレビ、漫画、ゲーム、ビデオ・DVDの四大メディアが、本来遊びの一流プレーヤーたる子どもを腰抜けにしている」(多田館長)。あるNPOの調査によれば、小学校一~二年生がメディアに費やす時間は、年間2000時間にも達するという。一日当たり約5時間半もの時間をメディアに奪われているのだから、外遊びをする時間などあるはずがない。

 外遊びをしなくなった子どもたちの体力低下は著しいものになっています。

 文部科学省の「体力・運動能力調査」から、小学5年生の男女の1985年と2008年の比較をすると以下のようになっています。

 ●小学5年男子
              1985年 → 2008年
 身長(cm)       138.11 → 138.94
 体重(kg)         32.93 → 34.35
 握力(kg)         18.35 → 17.01
 50m走(秒)       9.05 → 9.39
 ソフトボール投げ(m) 29.94 → 25.40

 ●小学5年女子
              1985年 → 2008年
 身長(cm)       138.90 → 140.20
 体重(kg)         32.91 → 34.26
 握力(kg)         16.93 → 16.45
 50m走(秒)       9.34 → 9.64
 ソフトボール投げ(m) 17.60 → 14.86

 体格は良くなっているのに、運動能力は低下している 🙁

 運動能力が低下するのも当たり前で、テレビ、漫画、ゲーム、ビデオ・DVDを見たりするのに使うのは指先くらいです。
 これではエネルギーを使い切るくらい遊ぶなんてこととは程遠い。
 仲間と共に遊びを楽しむこともないことから、人との関わり方もわからない。。。
 慢性的に非充足な状態に陥っているのではないかと推測されます。

 このような非充足感や不全感が、子どもたちの精神破壊や犯罪を招いているとも考えられないでしょうか。
 

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