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【子ども危機】いつの間にか教育後進国~子どもの活力問題どうする?!~

週間ダイヤモンド2009年7月25日の特集「子ども危機」の記事~いつの間にか教育後進国、変質する子どもたち~に注目してみたいと思います。

 同記事によると、子どもの学力が、年々低下しているようだ。OECD(経済協力開発機構)の調査によると、読解力は2000年の8位から2006年には12位に、数学の応用力を測る数学的リテラシーは2003年では4位だったが、2006年には6位に順位を落としている。

 勉強意欲も低下しており、日本は努力したら報われる社会と思っている子どもは67%にとどまり、勉強することが今は一番大切だと考える子どもも全体の39%となっている。(これは、他国と比較しても低い)

 また、1日に2時間以上勉強する子どもはわずか25%にとどまり、逆にTVの視聴時間が2時間を超える子ども達が全体の7割を占める!

 これは、かなり危険な水域に入っているのではないのだろうか?

 どう記事によるとその原因は、教師の質の低下とゆとり教育も含む教育行政の矛盾ということだが、果たしてそれだけなのだろうか?

 よって今回はこの現象を、週間ダイヤモンドとは違った切り口で突破口を模索したいと思う。

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 さて、まず注目してみたいのが、子ども学習意欲の低下。この原因は一体何なのだろう?

 この根っこには私権原理⇒共認原理への転換が横たわっている。豊かさの実現から、私権が第一価値では無くなった以上、おのずと勉強も第一価値では無くなり、子ども達の勉強への活力が低下しているのだ。

 要は、まず固定すべきは子どもの学力低下問題とは、活力問題だということである。

 さらにもうひとつ注目すべきは、TVの視聴時間の長さである。TVが子どもに対していかに有害かは、様々な議論があるが、要は最も単純かつ本質的な問題は拘束時間の長さ。

 つまりテレビが、子ども達の考える時間を奪っているのである!

>人間は、余暇時間に悩み、反省し、モノを考える。だから、この余暇時間をテレビを見ることに使うということは、考える時間を削っていることと同じである。
テレビ脳などテレビの弊害や害悪は様々言われてきたが、「テレビが考える時間を奪っている」ことが根本的な問題ではないだろうか。そして、モノを考える時間を確保するためにも、意識的にでもテレビを消し、遮断する必要がある。(るいネット [1]より)

 さてこの2点を問題の主軸に固定した場合、解決策は一体どこにあるのだろうか?

 ここで、子どもの学力世界一のフィンランドを見てみたい。(フィンランドはOECDの調査で、2003年、2006年と子どもの学力世界一である)

 まずフィンランドの子どもはTVを見る時間が、日本の子ども達に比べて極端に少ない。

>Wii投票チャンネル(ワールドアンケート)「テレビを見ないランキング」
1位:フィンランド、2位:ギリシャ、3位:ニュージーランド・・・27位:日本(るいネット [2]より)

 またTV番組の嗜好も日本とは大きく異なる。

>私が何よりも驚いたのは、フィンランドのテレビにはバラエティ番組がなかったことである。

一番人気は討論番組で、二番目がニュース番組、三番目はドキュメンタリー番組だ。親が夕方の六時ごろに帰宅して、そういうテレビ番組を見ながら子供たちと語り合うのである。(同上るいネット投稿より)

 子どもの学力低下解決には、TVとの決別の必要は疑いようも無い事実のようである。

 では、本質的な課題、子どもの活力不全どうする?ということである。
 こちらは、さらに問題レベルは数段上であるが、るいネットにはいくつか可能性が示されているので紹介する。

>現在の教育にとって最も足らないと思われるのが、この社会との繋がりであり、社会の様々な課題に真正面から答えを出そうとするとき、初めて勉強することの意味が現実味をおびてくるのではないでしょうか。

大人も子供も一緒になって現実の課題に答えを出そうとするとき、衰弱しきった勉強の活力が再生されてくる。そんな予感がしてきます。(るいネット [3]より)

>職業体験のように学校の外へ出て実社会を体感するのもいいが、社会のなんでをみんなで考え、答えを出すのに原因を追究したり、深く考えることは学校内でも今すぐにでもできることである。もし学校の教師が対応できなければ保護者や地域の大人が支援に入ればいい。これこそが学校、保護者、地域が三位一体となった教育をお題目で終わらせない実現形態であろう。なんでを考えれば社会との繋がりが見えてくるだけでなく、子供達がつまらないと思っている教科学習の意味や必要性も見えてくるはずである。(るいネット [4]より)

 これらの投稿で語られているように、現実社会を対象化しそこに答えを出そうとすることで、子ども達にもおのずと勉強の活力が再生されていくのではないか

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