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日本語の魅力-5@漢字が同化能力を高める!

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日本語の魅力-1@日本語の成り立ち [1]
日本語の魅力-2@形容表現にみる、日本語表現の豊かさ [2]
日本語の魅力-3@日本語の美しさと、日本人の同化能力 [3]
日本語の魅力-4@受動的表現に見る日本人の自然観 [4]

日本語の魅力シリーズを計4回お送りしてきました
今回は第5弾 漢字と対象認識能力⇒同化能力の関係

日本語は表意文字と表音文字の両方を使い、且つ海外から入ってくる概念をとことん翻訳しながら吸収したために、同音異意言葉が多く、漢字のバックボーンがなければ意味が判らない。常に漢字を頭の中でイメージしながらしゃべっている。ここから図象を扱う右脳と言語脳である左脳を同時活性化する。文章と絵画の両方に秀でた才人が、普通にいるのも日本人の脳だからだ。

自然音を左脳で聞く日本語の凄さ [5]

とあるように、漢字が日本人の対象認識能力⇒同化能力を高めてきたと言えそうですね 😉
それを裏付ける事例があるのでご紹介します :tikara:

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以下子どもを伸ばす漢字教育 [6]からの引用です。

■漢字学習で幼稚園児の知能が伸びた!■
 それから石井氏は昭和28年から15年にもわたって、小学校で漢字教育を実践してみた。当初は学年が上がるにつれて、子どもの学習能力が高まると信じ込んでいたが、実際に漢字を教えてみると、学年が下がるほど漢字を覚える能力が高いことが分かった。

そこで今度は1年生に教える漢字を増やしてみようと思った。当時の1年生の漢字の習得目標は30字ほどだったが、これを300字ほどに増やしてみると、子供たちは喜んでいくらでも吸収してしまう。それが500字になり、とうとう700字と、小学校6年間で覚える漢字の8割かたを覚えてしまった。

ひっとしたら就学前の幼児は、もっと漢字を覚える力があるのかもしれない。そう思って昭和43年からは3年間かけて、幼稚園児に漢字を教えてみた。すると幼児の漢字学習能力はさらに高いということが分かってきた。同時に漢字学習を始めてからは幼児の知能指数が100から110になり、120になり、ついには130までになった。漢字には幼児の能力や知能を大きく伸ばす秘密の力があるのではないか、と石井氏は考えるようになった。

■抽象化・概念化する能力を伸ばす■
 動物や自然など、漢字カードを貼れないものは、絵本を使う。幼児絵本のかな書きの上に、漢字を書いた紙を貼ってしまう。そして「鳩」「鴉」「鶏」など、なるべく具体的なものから教えていく。すると、これらの字には「鳥」という共通部分があることに気づく。幼児は「羽があって、嘴(くちばし)があって、足が2本ある」のが、「鳥」なのだな、と理解する。ここで始めて「鳥」という「概念」が理解できる。

 これが分かると「鶯」や「鷲」など、知らない漢字を見ても、「鳥」の仲間だな、と推理できるようになる。こうして物事を概念化・抽象化する能力が養われる。

 またたとえば「右」、「左」など、抽象的な漢字は「ナ」が「手」、「口」は「くち」、「工」は「物差し」と教えてやれば、食べ物を口に入れる方の手が「右」、物差しを持つ方の手が「左」とすぐ覚えられる。そう言えば、筆者は小学校低学年の時、右と左の字がそっくりなので、どっちがどっちだか、なかなか覚えられなかった記憶があるが、こう教わっていたら瞬時に習得できていただろう。

いかがでしょうか!!
発音を表すと同時に意味をも表す漢字の表意性は人間の対象認識能力、そしてその対象と自身の認識をイコールで結ぶ同化能力を伸ばしていくかが解りますね。

以下にあるように戦後、GHQはこの日本人の類稀な能力を弱体化させようとしてきました。

米国教育使節団の報告書の中に、「漢字の習得に時間を割くのは、他の知識の習得の阻害要因になっている。なので、漢字は全廃。仮名は、ローマ字表記とすること」

リンク [7]
こんなことになっていたら、現在大変なことになっていただろうと、背筋が寒くなります。
この日本人独特の日本語教育を再度復活していくことが、日本の再生には必要な一つの要素だと想います。

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