- 感謝の心を育むには - http://web.kansya.jp.net/blog -

日本語の魅力-2@形容表現にみる、日本語表現の豊かさ

           %E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91.jpg
こんにちは。hajimeです。

まだ学校の生徒だったころ、「国語」がチョー苦手 😥 で、テストでは苦労した記憶があります。先の記事でも、「学力の低下の本質は、言語能力=日本語力の低下にある」とか。もし、国語が得意だったら…。天才・秀才になっていたかも :tikara: …?。

仕事もそうですよね。ほとんどの情報交換・意思疎通は、やっぱり日本語。

でも、なかなかきちんとした日本語が、使えていないのも現実。ひょっとして、日本語って、難しい言語

・「かろ」「かっ・く」「い」「い」「けれ」
・「だろ」「だっ・で・に」「だ」「な」「なら」

覚えていますか

そうですね。形容詞及び形容動詞の活用です。中学校で習う文法のレベルでは、こんな感じ。当然、覚えていましたよね
これらは、単独で述語になる品詞で、命令形がない言葉です。ちなみに、命令形のあるものは、動詞ですね。動詞は、5段活用・下一段活用・等々、いろんな活用形があります。

覚えていましたか では、古文の場合はどうでしたか

そろそろ、わけがわからなくなってきましたね… 🙁 。

この記事では、日本語の文法を解説したいわけではありません。文法をもっと知りたい方は、専門書を参照ください。どうやら、文法にもいろんな考え方があるようですよ。

日頃ほとんど意識せずに使っている言葉ですが、その構成は結構ややこしいことになっています。しかし、それを違う視点で見ると、日本語は自由度の高い言語なのではないか と感じています。そのあたりを、形容表現という視点で、見てみましょう。

ポチッとお願いします。
  

品詞別の語彙量を見てみましょう。
・日本語:名詞:82,4%、動詞:9.1%、副詞:2.5%、形容動詞:2%、形容詞1.2%。(新選国語辞典)
・英語は、1/4が形容詞。(オックスフォード英語辞典)
日本語は、英語に比べ極端に形容詞が少ないですね。形容動詞がそれを補っているとされていますが、それを加えても、足元にも及びません。

しかし、日本語が物事を形容することが貧弱な言語か と言えば、決してそうではありません。
・名詞+だ、的だ:形容動詞
・名詞+らしい、っぽい:形容詞
・動詞+ない。
・動詞+わしい。
・名詞+の。
・名詞+らしい、っぽい。
など、いろんな形式で形容表現が可能なのです。 :tikara:

そしてこれらをよく見ると、語尾を変化させることにより、一つの言葉でいろんな使い方ができるように、なっています。おもしろい機能ですね。

さらにこの機能は、新語を造りやすいと言われています。古くは漢語、最近では外来語にたいし、「~だ」や「~らしい」をつけて、新語を創ってきました。

そう考えると日本語は、いろんな言葉を組み合わせて物事を形容表現する事が、得意な言語ではないかと、思われます。外国の言葉さえ、取り込んでしまいます。そうすることにより、時と場合に応じて、微妙なニュアンスを伝え合う事ができる。自由度が高いですね。日本人の同化能力の高さ故、使いこなせる言語なのかもしれません。

一方で、若者の言葉の乱れがよく指摘されます。流行語なんかは、ときに下品とも評されます。しかし、見方を変えると、日本語の持つ「自由度の高さ」故、そういう事も起こるということではないでしょうか。

話は変わりますが、日本語は、主語のない文を使用する頻度が高いと言われています。また、擬音語や擬態語が多い言語だと言われています。それらを使うと、文の意味が曖昧になりがちです。それでも、お互いの意志が通じ合うのは、それも、日本人の同化能力の高さ故かもしれません。

既存の観念(思想・哲学など)が、役に立たなくり(参考 [1])、意識は収束不全という状況において、この自由度の高い言語:日本語は、新しい認識の創出・新しい社会の実現に向けて、力強い武器なのではと思います。

[2] [3] [4]