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全人教育って、なに?-4 @農業教育in学校

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      (この写真は、秦野市観光協会 [1]からお借りしました)

こんばんわ。hajimeです。
【全人教育@…】も、4話めに突入。なんか大上段 なテーマですね。でも…。

「知・徳・体」バランスのとれた教育って、よく耳にしますよね。学習指導要領でも、「生きる力」を育むことを、教育の大目標として掲げています。

もうちょっと具体的すると、勉強ばっかりしていてもダメよ。親離れして社会に出ても、ちゃんとやっていける。そのために必要なことを、学んでいく必要がある。きっと、そんなイメージなのではないでしょうか。⇒真っ当な社会人に育つよう教育する。

当然のことながら、社会での活動は全て、「生産活動」。農業生産(林・漁業等も)・工業生産・意識生産。学校は、真っ当な社会人を育て上げる機関だとすれば、生産活動→生産課題が包摂されていないと、本来おかしいですよね。

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そんなことから、「農業」をカリキュラムに組み込んでいる学校が、結構あります。ねらいはGood!ですね。なぜなら、農業は「生産活動→生産課題」リンク [2])だから。他の教科にはない特徴です。そして農業は、子どもの脳を活性化する。そんな効果もあるのです。(リンク [3])まさに、生きる力 :tikara: の土台ですよね。

しかし、農業をカリキュラムに組み込むとはいっても、限られた時間割の中、頑張って30~40時間/年。でも、そこまでやっている学校はまれ。私の娘の通っている小学校では、農家の方が準備万端、苗作りから代掻きまで終えて、子ども達は田植え。次は収穫。冬に、イベントとして餅つきをし、食べてお終い。当然、田んぼの管理は、農家の方が面倒を見てくれている。ウーむ これでは、単なる「体験」。とても生きる力に繋がるとは、思えない。

でも、限られた時間のとはいえ、頑張っている学校もあるんですよ。当然、農家の協力や先生の尽力があってこそなんですが、種の選別から種まき・植え付け、雑草害虫の駆除、収穫、そして販売まで。その収入を、生徒会活動費用に充てたり、種・苗の購入や、器具のメンテナンス費用に充てたり。まさに、授業における「生産活動」ですね。通学途中に世話をしたり、夏休みなんかは、当番で世話をしたりとか。自然相手の課題です。目を離すわけにも手を抜くわけにもいかない。生産活動は、同時に生産課題を生むのです。

そして、
・農家って大変なんだ。すごい。
・みんなに食べてもらうんや。嬉しい。
・みんなでやれば大きな力になる。

というような気持ちが生まれていくる。感謝の気持ちですね。 🙂

そして、売れたら嬉しい。ヤッターって気持ち。充足感。 😀

また、「周りの畑と何かが違う?それは何?」なんていう意識も、芽生えてくるようです。なんで?思考ですね。 😯

きっと、入り口から出口まで、分担をしながら一連の課題を担っていく。それが、生産課題であるが故、「なんで?=知」とか「嬉しい・感謝=徳」が、自然に生まれてくるのではないでしょうか。そして、農業ですから、「体」は勝手についてくる。

加えて、自然に下級生が上級生に学ぶとか、農家の方に学ぶとか…。共認充足。

全人教育って、「なんで?」と「嬉しい・感謝」という意識を、自然に持つことができる人間になることかもしれません。

最後に、そんな授業を実践している学校を、紹介しておきます。

【京都府亀岡市別院中学校】
全校で山菜採取・販売。夏野菜も販売。収入は生徒会へ。
リンク [4]

【香川県観音寺市立大野原中学校】
酒米とタマネギの栽培で、一年通じて田畑を活用!収穫物は地元に出荷、収入は資材購入費に。
リンク [5]

【新潟市立曽野木小学校】
米作りは結構行なわれているが、この小学校は販売まで行なっている。(平成16年には、行われたようですが、現在は残念ながら不明です)
リンク [6])(リンク [7]

【埼玉県秩父市荒川中学校】
県農林振興センターと地域農家との連携~将来は、売るところまで。
リンク [8]

【前橋市立元総社中学校】
収穫した野菜をみんなで食べたり、給食で使ってもらったり。
リンク [9])(リンク [10]

【田辺市立上秋津小学校】
5年生は1年間を通してみかん作りに取り組み、接ぎ木、摘果、収穫と選果などを幅広く体験。最終的には「みかん大使」として収穫したみかんを交流校に発送。
リンク [11]

【東京都北区神谷中学校】
農業体験の一番の成果は、生徒達の心の成長!荒れていた学校が立ち直る。
リンク [12]

【香川大学教育学部付属高松中学校】
人間をテーマに全人的教育の一環として取り組む。農業体験を通して「考えさせ」、「感じ取る」力を養う。
リンク [13]

頑張ってますよね!

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