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え?!こんなところまで?!~戦後のアメリカ支配@マスコミ

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「え?!こんなところまで?!~戦後のアメリカ支配@○△□」シリーズの最終回です。

これまで、
@「女性解放」 [1]@「育児」 [2]@「労働運動」 [3]@「日本の教育」 [4]@「1960年代の流行語」 [5]@「住まいと家族」 [6]と、アメリカによる日本支配とその影響を見てきました。

戦後のGHQの占領体制により、現在私たちが当たり前と思っていた生活の中のいたるところに、アメリカによる日本支配の構造が隠されています。

それらの普及は言うまでもなく、マスコミによるところが大きく、最終回はアメリカ→マスコミによる日本支配の実態を押えていきたいと思います。

占領軍:GHQの対メディア政策として、大きく7つのことを行ってきました。
1.「一億総懺悔論」や「重臣責任論」の展開
2.各メディアの労働組合結成による対立関係構築
3.メディア首脳部の解体と御用経営者の育成
4.許共から反共へ、右翼育成⇔左翼との二項対立構造の普及
5.歴史回顧志向妨害、愚民化路線への誘導
6.個人主義思想への洗脳報道
7. アメリカへの憧れを喚起する

これらについて、具体的に見ていきます 😯

その前にコ・チ・ラ をポチッと押してください・・・ネ 😉

1.「一億総懺悔論」や「重臣責任論」の展開
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これは、「戦争責任は我々国民にあり」と自省の念を沸き起こらせるか、悪いやつらはあいつだ!と日本人の戦犯糾弾へ向かわせることで、連合国軍に対する批判を徹底的に抑えるように誘導したということです。
そのために、マスコミ記事の徹底的な検閲を行っています。
検閲は、情報・保安を担当した幕僚部二部(G2)に属する公安部(PSD)の民間検閲課(CCD)によって行われた一方、民間情報教育局(CIE)は国民の再教育を任務とし、新聞出版課、ラジオ課、映画課で、それぞれマスメディアの管理指導を行い、マスコミの二元的統制を行っています。
(参考:「GHQ配下で育ったある人の証言」 [8]

2.各メディアの労働組合結成による対立関係構築

敗戦翌年の46年から47年にかけて労働組合が相次いで結成され、46年の組織率は約40%、組合員数も約400万人にもふくれあがりました。労働組合の育成は新聞社では特に強調されました。

引用元:こちら [9]

「経営・編集幹部=抑圧するファシスト」対「記者=抑圧された労働者」という二項対立の構造を作り出し、戦争責任の矛先を自社の経営者に向けさせました。(一般的には民主化運動と呼ばれていますが・・)
それまで日本は、「仁」、「義」や「(滅私)奉公」、「忠誠心」、そして「会社のため」など序列体制とは言え、一枚岩の企業としての色彩が強かったのですが、そこに「労使対立」を持ち込み、集団性を解体しようとする意図であることは間違いありません。

3.メディア首脳部の解体と御用経営者の育成

当時の3大新聞社「毎日」、「朝日」、「読売」の経営陣は総退陣し、GHQお気に入りの経営者に刷新されています。

(参考:日本マスコミュニケーション史))

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巣鴨プリズンの写真はこちら [11]から拝借

その中で特に有名なのが「読売新聞」の正力松太郎です。彼は戦犯として巣鴨プリズンに投獄されましたが、アメリカへの盲従を誓うことで釈放されました。
参照
「CIAに日本を売った読売新聞の正力松太郎」 [12]
「アメリカの戦後日本のメディア・政界支配」 [13] 
その後のアメリカは電通を支配下にし、マスコミ報道を主導していきます。
(参考:「アメリカと電通の関係」 [14]

最近では小泉フィーバー [15]やこの前の小沢バッシング [16]などの偏向報道「おかしい!」と感じる人は増えてきましたが、それまではほとんど気付かれることなく裏で操っていたのです。

4.許共から反共へ、右翼育成⇔左翼との二項対立構造の普及

GHQは始め(昭和21年)の頃は、許共政策をとったことで左翼勢力が台頭しましたが、昭和25年には、反転「レッド・パージ」(アカ追放)を指示し、反共誘導へ世論を形成します。それにより右翼勢力と左翼勢力の対立が激化します。

(参考:岸・児玉・笹川とCIAと統一教会①~巣鴨プリズン釈放組の勝共連合~ [17]

ポイントは、「アンチ」を強く意識させることにあったことは明らかです。
その後、CIAの手先となることを条件に巣鴨Pから釈放された岸信介に端を発する、旧福田派→森→小泉→安倍などの清和会派閥による従米政治 [18]が主流となって、どんどん日本を侵食していっています。

5.歴史回顧志向妨害、愚民化路線への誘導
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画像はこちら [19]から拝借
1946年2月、GHQは日本のいわゆる古典的出版物を削除するよう「禁止図書その他の出版物に関する覚書」を提示し、秘密裏に出版物の検閲を行いました。その数なんと 😯 7,000冊を上回るとのこと。

マッカーサー司令部は昭和21年3月に一通の覚え書きを出して, 戦時中の日本の特定の書物を図書館から除籍し,勿論, 占領軍はこの事実上の「焚書」をさながら外から見えないように, 注意深く隠す廃棄することを日本政府に指示しました.
書物没収のためのこの措置は時間とともに次第に大かがりとなります. 昭和23年に文部省の所管に移って, 各部道府県に担当者が置かれ, 大規模に, しかし秘密裏に行われました. 没収対象の図書は数千冊(推定7,100冊)に及びます. そのとき処理し易いように作成されたチェックリストがここにあるこの分厚い一冊の本なのです.
勿論, 占領軍はこの事実上の「焚書」をさながら外から見えないように努力し, また日本政府にも隠蔽を指示していましたので, リストもただちに回収されていたのですが, 昭和57年に「文部省社会教育局 編」として復刻され, こうして今私たちの目の前にあるわけです.。

引用はこちら [20]

さらに、

日本への原爆投下を事実上指揮した、米国大統領直属の「心理戦争局」の局長エイブリル・ハリマン=ブッシュ大統領一族の経営するハリマン銀行社長(戦中は社長、戦後は会長)は、日本に対し、この低強度戦争として
3S計画を実行する。(拙稿「広島、長崎への原爆投下」参照)

3Sは、テレビ等を通じセックス情報、スポーツ、スクリーン=映画を絶え間なく流し、重要な政治経済問題から「目を外らす」ように仕向け、「何も考えさせない」ようにすると言う愚民化計画である。

リンク [21]

みなさんも大好き :love: ?な3Sですが、これも実は「愚民化」という明確な意図があったとは驚きです。

6. 個人主義思想への洗脳報道
個人主義や個性、或いは自分らしくといった戦後の人々の価値観が定着につれ、様々な問題が生じています。
自己中殺人は「自己中は人にあらず・・・」の実践!? [22]
「自分らしさ」を求めた私の苦悩 [23]

これらの思想を植えつけてきたのは、何度もでてきている「集団性の解体→個人バラバラ、自分のことだけを考えていればいい」という状態にさせようという意図からです。そういう意味では見事 アメリカの意図通り 🙁 になってしまっています。

GHQは、戦前戦中の軍国主義教育を一掃するため、「教育」を政治体制から切り離すために「教育委員会」制度を敷き、一方で世の中の民主化を進めるため、組合組織を支援して教職員の労働組合である「日教組」の活動も許可します。

GHQが引き上げた後、共産主義勢力による権利闘争が激化、日教組が左、教育委員会が右の傾向を強め、現在まで一貫して対立構造にあります(東京都の学校では、国旗・国歌問題が未だそうした背景の中繰り返されています)。

そして、そうした右、左のどっちつかずの歴史過程の中、で教育現場は次第に生徒へ自主的判断を強いるようになり、自己決定のための自立意識に焦点をあて、次第に「人それぞれ」の個人主義教育を強めていきます。

リンク [24]

7. アメリカへの憧れを喚起する
一億総懺悔論」から始まり、原爆を落とされた日本がいとも簡単に「アメリカって素晴らしい!」となってしまったのは、アメリカの豊かな生活を見せて、目先の「豊かさ追求」に向わせようという意図と、アメリカの輸出を増やしていこうという2つの戦略があったからのようです。

「憧れのアメリカンライフ」については、前回の投稿を参照してください。
え?!こんなところまで?!~戦後のアメリカ支配@住まいと家族 [25]

報道については、「露出度」が物をいいます。何度も見ることで、「羨ましい」、「当たり前」と思ってしまうのです。

この「お馴染み」という感覚が生まれること自体が、まさに私たちが子供のころから映画やテレビドラマの視聴を繰り返す中で、現実の捉え方を訓練され、洗脳されてきたことの証左である。「雨→悲しい」「キムタク→理想の男性」ならまだ可愛いもので、例えばこれが「アメリカ→正義」「フセイン→悪魔」だったらどうだろう。そんな恐ろしいことが実際に行われている。

リンク [26]

食文化でも

アメリカは粉食の需要拡大のため、さまざまな手を打っていく。
学校給食では「パンと脱脂粉乳」を導入し、日本の津々浦々で「キッチンカーによる洋食講習会」を行い、テレビでは「調理番組」を流し、日本人の舌を洋食に馴らしていった。

リンク [27]

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キッチンカー画像:こちら [28]から拝借しました。

ちょっと長くなってしまいましたが、いかがでしたか
これらアメリカ支配に対して、「どうする!?」という方針はまた、別の機会にやってみたいと思います。

[29] [30] [31]